ウオッカ(ウマ娘) 単語


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ウオッカ

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「俺を舐めてかかったら、イタイ目見るぜ!」

ウオッカ

ウオッカ(ウマ娘)とは、「ウマ娘 プリティーダービー」の登場キャラクター。

実在の競走馬、ウオッカをモチーフとするウマ娘である。CV:大橋彩香

概要

誕生日 4月4日 身長 165cm 体重 増減なし 3サイズ B76/W55/H78

ボーイッシュな雰囲気のウマ娘。ヤンチャでナマイキな性格で、現在反抗期真っ只中。 子供扱いされたりおちょくられるのが大嫌い。その実、内面はナイーブで純情。色恋の話にはすぐに鼻血を出してしまう。

ウマ娘プリティダービー公式サイトより

上の紹介文の通り、ボーイッシュなオレっ娘。一人前のウマ娘として認めてもらいたい気持ちが強く、それが反抗的な態度に現れてしまうだけで、根は純情ないい娘なのである。
勝負服は、レモンイエローにライトブルーのストライプの入ったチューブトップスが鮮やかだが、上から羽織るジャケットは逆にダーク系の色であり、そのコントラストが印象的だ。

アニメ版では触れられてはなかったが、ゲーム版およびS.濃すぎ版コミカライズではバイクに憧れる描写(コミカライズでは「自分で走った方が早いだろう」とヒシアマゾン以外のウマ娘からは理解されなかった)があり、そのせいかピアスはメカニカルなデザインとなっている。

アニメでの活躍

トレセン学園に編入してきたスペシャルウィークを、トレーナーの命によって、ゴールドシップ、ダイワスカーレットと共に拉致同然でチーム「スピカ」の本部に連れてきた。チーム内ではダイワスカーレットといいコンビ。不良と優等生という対照的なタイプ故にいつも喧嘩ばかりしているが、「喧嘩するほど仲が良い」の言葉通り、実は無二の親友として認め合っている。

ウオッカとダイワスカーレット

チームでの立ち位置はダイワスカーレットと共に一番後輩であり、スペシャルウィークたち第一線で活躍するウマ娘に追いつき追い越すことが目標。

第2期でも立ち位置は概ね同じ。

ゲームでの扱い

スピード スタミナ パワー 根性 賢さ
96 61 105 75 88
バ場適性 A ダート G
距離適性 短距離 マイル 中距離 長距離
F A A F
脚質適性 逃げ 先行 差し 追込
C B A F
成長率 パワー+20%、スピード+10%
  • 固有スキル「アクセルX」→「カッティング×DRIVE!」(☆3以降)
    • 残り200mを切って前の方にいると競り合いに強くなり速度が少し上がる
    • ☆3以上の場合、「速度が上がる」に変化
  • 習得スキル
    • 直線回復…直線で持久力がわずかに回復する
    • 差し切り体勢…レース終盤で加速力がわずかに上がる<作戦・差し>
    • 上昇気流…レース終盤に後ろの方だと追い抜く力がわずかに上がる<マイル>
  • 育成目標
    • ジュニア級6月:メイクデビューに出走
    • ジュニア級12月前半:阪神JF(G1)で5着以内
    • クラシック級3月前半:チューリップ賞(G2)で5着以内
    • クラシック級4月前半:桜花賞(G1)で5着以内
    • クラシック級5月後半:日本ダービー(G1)で5着以内
    • クラシック級10月後半:秋華賞(G1)で3着以内
    • クラシック級12月後半:有馬記念(G1)に出走
    • シニア級5月前半:ヴィクトリアマイル(G1)で3着以内
    • シニア級6月前半:安田記念(G1)で2着以内
    • シニア級10月後半:天皇賞(秋)(G1)で1着

サービス開始時から育成ウマ娘として初期☆2[ワイルドトップギア]が実装。同じく☆2のスカーレット共々チュートリアルで入手できる。

目標はG1こそ多いものの1着を要求されるのは最後の天皇賞(秋)だけと着順目標が比較的緩めで、途中で挟まれる無理ゲー有馬記念(長距離適性F)、5着以内なので落としても(ゲーム的には)問題ないダービー以外は距離の振れ幅が小さい(1600か2000のみ。距離適性は絞れないが、「根幹距離◎」が常に有効になるのも嬉しい)ので攻略しやすい部類と言われる。
固有スキルは残り200mで3番手以下でないと発動しないため、不発だったり発動しても後の祭りだったりとあまり安定しないのが難。とはいえスピードとパワーに成長率ボーナスがあることもあり、逃げや先行に比べて育成難易度が高い差しの育成入門にもピッタリ。有馬記念の惨敗で変なデメリットスキルを貰わないことを祈ろう。

育成シナリオはナリタブライアンを尊敬する先輩(史実ではウオッカの祖父とナリタブライアンの父はブライアンズタイム)として描き、やはりスカーレットとのライバル関係を軸に置いて進行する。桜花賞もダービーも取る史実以上の欲張り展開も実現できるし、逆にどっちも落とす残念な展開になる場合もあるが、ルートは史実通り一本。また、疑問に思った競馬ファンも多いであろう「牡馬も牝馬もないウマ娘の世界でウオッカの偉業をどう表現するのか」という点もちゃんと考慮された内容となっている。

日本ダービー、安田記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、ヴィクトリアマイルを含むG1レースを7勝することで「常識破りの女帝」という固有二つ名を獲得できる。いずれもマイル~中距離のレースのため育成方針を固めていれば1着を取る可能性は高いが、獲得を目指すなら目標レースに入っていないジャパンカップの出走は忘れないでおきたい。
また、安田記念を2連覇すると特殊イベントがあり、ランダムで「垂れウマ回避」や「練習上手○」を入手できる。クラシック級の安田記念は目標に入っていないので、狙うなら日本ダービーの次のターンに出走を忘れないようにしよう(ダービーの前のターンのNHKマイルカップに出走していると3連戦になり調子が下がったり肌荒れになったりするのでそれも注意)。

サポートカードではSSRにもパワータイプとして登場。
「円弧のマエストロ」と並ぶ強力な回復レアスキル「好転一息」を筆頭に、汎用性が高く数も多く優秀なスキルとイベント。そして何より超効率的な練習支援性能をもち、SSRの中でも最高クラスに使い勝手のよいサポートとして評価されている。

史実

2007年 日本ダービー
オークスを選ばずに、あえてダービーを選んだ牝馬。
勝てるのか?本当に勝てるのか?
64年ぶり、牝馬のダービー制覇。
ウオッカ
誰も行かない道を行け。茨の中に答えがある。
一生に一度の栄光へ

※2013年 JRA日本ダービーCMより

父タニノギムレット(2002年日本ダービー優勝馬)、母タニノシスターの間に生まれた牝馬。父の名に含まれる「ギムレット」(ジンがベースのカクテルの名)よりも強く、という願いを込めてより強い(アルコール度数が高い)酒であるウォッカにちなみ、ウオッカと名付けられた。見ての通り、両親と揃って同じ牧場で生まれた馬であるのだが、当然つくはずの「タニノ」の冠名はつけられていない。これはストレートな酒のほうがもっと「強い」だろうという理屈で敢えて冠名を付けなかったとも。なお、酒の方とは「オ」の字を大きく書くことで区別されている。

2006年に2歳馬でデビュー、新馬戦でのデビューウィン(鞍上は鮫島克也※1)を皮切りに、3戦目にして早くもGIである阪神ジュベナイルフィリーズに勝利した。

翌年、3歳馬になっていよいよ実力発揮。この時にダイワスカーレットと激しく競り合い、勝利を分け合うことになる。
そして、牝馬として11年ぶりの東京優駿への挑戦をすることになった。皇太子徳仁親王(現・第126代天皇)が御台覧されたこのレースでは、中団から一気に直線でぶっちぎって優勝。牝馬がダービー馬となるのは、1937年のヒサトモ、1943年のクリフジに続き史上3頭目で、戦前以来64年振りの歴史的出来事であった(同時に、父タニノギムレットに続くダービー史上初の父娘2代制覇。騎乗した四位洋文も初めてダービーを制覇し、インタビューでも「最高。(騎手を)辞めてもいい」と語った)。

しかしその後のレースは振るわず、凱旋門賞を目指しての遠征も検討されたが結局実現しなかった。

2008年は4歳馬として安田記念に出走し、1年ぶりの勝利を上げると、天皇賞(秋)でダイワスカーレットとまたも激突。殆ど並んでの大接戦ドゴーン!(by アオシマバクシンオー)ゴールとなったが、たった2cmの差でウオッカの勝ちであった。

その後、6歳に至るまでの間にG1通算7勝(シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトに並ぶ記録。2020年にアーモンドアイに抜かれる)、その中で牡牝混合のGIで5勝という、まさに「女だてらに(褒め言葉)」と言うべき成績を残した。

最後にG1を獲ったのは、2009年ジャパンカップ。この時は短期免許でフランスから参戦していたクリストフ・ルメールが騎乗。牝馬のジャパンカップ制覇は1989年のホーリックス以来20年振り4頭目の快挙。日本で産まれ、日本で調教された牝馬としてのジャパンカップ勝利は史上初※2
上記のウマ娘のキャラ付けで「鼻血が出やすい」とあるが、このジャパンカップで鼻出血を発症していた事が由来の模様。この鼻出血で規定により12月の有馬記念への出走規制がかかり、さらに翌年のドバイワールドカップを目標として出走したドバイのレースでも再発。無念の引退となった。

引退後はアイルランドで繁殖牝馬として余生を送っており、産駒は外国産馬として日本でデビューさせていた。

そんな中、配合の為アイルランドからイギリスへと移動中の2019年3月10日早朝、右後肢の異変に気付き、診断の結果右後肢第3指骨粉砕骨折が判明。
手術を行うなどの措置が続けられたが、その後両後肢に蹄葉炎を発症。回復の見込みがないことから、4月1日午後に安楽死の措置が取られた。享年15歳。

誕生日おめでとう。そしてさようなら

ウオッカの死去後、東京競馬場に建立されているウオッカ像には献花が絶えない。

死去と前後して、ウオッカに縁のある騎手も動きがあった。
ジャパンカップで騎乗したクリストフ・ルメール騎手は、2018年ジャパンカップにおいて、同年三冠牝馬アーモンドアイで2.20.6の世界レコードを樹立。2020年の同馬の引退まで最終的に国内外GI通算9勝(国内芝GIに限っても単独最多の8勝)。ウオッカ・シンボリルドルフらを抜いて頂点に導いた。
そして、皇太子徳仁親王の御前で64年ぶりの快挙を共にし、翌年ディープスカイで史上2人目のダービー2連覇を達成した四位洋文騎手は、2019年の調教師免許試験合格に伴い、2020年2月末をもって騎手を引退し調教師に転向した。牡牝両方でダービーを制覇した四位調教師は「調教師としてもダービーを勝ちたい」と意気込んでいる。

詳細は当該記事へ→ウオッカ

備考

  1. 鮫島克也(さめしま かつや)、佐賀競馬場所属騎手。中央所属の鮫島良太・鮫島克駿兄弟の父。「キングシャーク」という愛称を持ち、1992年ニシキトウカイで第34回九州ダービー栄城賞に勝利するなど、通算4000勝以上を挙げている、地方競馬を代表する騎手のひとり。
  2. ホーリックスはニュージーランド産。

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関連項目

  • ダイワスカーレット(ウマ娘)
  • ウマ娘 プリティーダービー
  • ウマ娘 プリティーダービー(アニメ)
  • 競走馬の一覧
  • 四位洋文
  • クリストフ・ルメール
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