ウオッカ(ウマ娘) 単語


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ウオッカ

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「俺を舐めてかかったら、イタイ目見るぜ! 覚悟しろよ!」

ウオッカ

ウオッカ(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。

実在の競走馬、ウオッカをモチーフとするウマ娘である。 CV:大橋彩香

概要

誕生日:4月4日 身長:165cm 体重:増減なし 3サイズ:B76・W55・H78

カッコよく生きることを第一に掲げる、不良気取りのウマ娘。バイク好きの父の影響で、趣味もポリシーも全く一緒。いつでも精一杯の見栄を張り、どんな無謀な挑戦にも恐れずに突っ込む、生粋の挑戦者である。
同室のダイワスカーレットとは犬猿の仲。

ウオッカ | ウマ娘 プリティダービー 公式ポータルサイトより

ボーイッシュな雰囲気のウマ娘。ヤンチャでナマイキな性格で、現在反抗期真っ只中。
子供扱いされたりおちょくられるのが大嫌い。その実、内面はナイーブで純情。色恋の話にはすぐに鼻血を出してしまう。

(リニューアル前)

上の紹介文の通り、ボーイッシュなオレっ娘。時に空回りしてもボロが出ても、強い信念をもって己の信じる「カッコいい生き方」を追及するウマ娘である。

リニューアル前のキャラ設定では反抗的という部分が強調されているが、アニメ版やゲーム版ではダイワスカーレットと意地を張り合う見栄っ張りの格好つけ、という面が強調されている。どっちにしても、根は極めて純情ないい娘である。
なお、色恋に関しては映画のキスシーンで鼻血を出し、マヤノトップガンの恋バナで激しく狼狽してしまうレベルの初心。

勝負服は、レモンイエローにライトブルーのストライプの入ったチューブトップスが鮮やかだが、上から羽織るジャケットは逆にダーク系の色であり、そのコントラストが印象的。

ゲーム版の勝利モーションではスキットルから何か飲んでいるが、もちろん飲酒しているわけではなく、1コマ漫画によると中身は麦茶。夏は麦茶のロックに限るらしい。また、本人は恥ずかしがっているが料理の腕も抜群で育成シナリオのクリスマスイベントでは全てのクリスマス料理を彼女が作っている事が判明。母親から仕込まれており、整理整頓もキチンとしており(バイクのポスター貼る以外は同室のスカーレットから文句らしい文句が無い程)女子力は極めて高かったりする。

アニメ版では触れられてはなかったが、リニューアル後のキャラ設定にあるようにゲーム版およびS.濃すぎ版コミカライズではバイクに憧れる描写(コミカライズでは「自分で走った方が早いだろう」とヒシアマゾン以外のウマ娘からは理解されなかった)が多くなっており、そのせいかピアスはメカニカルなデザインとなっている。

アニメでの活躍

トレセン学園に編入してきたスペシャルウィークを、トレーナーの命によって、ゴールドシップ、ダイワスカーレットと共に拉致同然でチームスピカの本部に連れてきた。チーム内ではダイワスカーレットといいコンビ。不良と優等生という対照的なタイプ故にいつも喧嘩ばかりしているが、「喧嘩するほど仲が良い」の言葉通り、実は無二の親友として認め合っている。

ウオッカとスカーレット

チームでの立ち位置はダイワスカーレットと共に一番後輩であり、スペシャルウィークたち第一線で活躍するウマ娘に追いつき追い越すことが目標。

第2期でも立ち位置は概ね同じ。1期・2期ともレギュラーだがあくまでサブキャラであり、スカーレットともどもメインでスポットが当たる機会は残念ながらほとんどない。3期以降に期待しよう。

ゲームでの扱い

ステータス(☆2)
スピード スタミナ パワー 根性 賢さ
96 61 105 75 88
バ場適性
ダート
A G
距離適性
短距離 マイル 中距離 長距離
F A A F
脚質適性
逃げ 先行 差し 追込
C B A F
成長率
  • スピード+10%
  • パワー+20%
固有スキル『アクセルX』⇒
『カッティング×DRIVE!(☆3~)』
残り200mを切って前の方にいると競り合いに強くなり速度が少し上がる
☆3以上の場合、「速度が上がる」に変化
ウマ娘テンプレートボックス
  • 習得スキル
    • 直線回復 - 直線で持久力がわずかに回復する
    • 差し切り体勢 - レース終盤で加速力がわずかに上がる<作戦・差し>
    • 上昇気流 - レース終盤に後ろの方だと追い抜く力がわずかに上がる<マイル>
  • 覚醒Lvで習得するスキル
    • 直線加速(覚醒Lv2) - 直線で加速力がわずかに上がる
    • 好転一息(覚醒Lv3) - 直線で持久力が回復する
    • マイル直線○(覚醒Lv4) - 直線で速度がわずかに上がる<マイル>
    • 豪脚(覚醒Lv5) - レース終盤に後ろの方だと追い抜く力が上がる<マイル>

育成目標

  1. ジュニア級6月:メイクデビューに出走
  2. ジュニア級12月前半:阪神JF(G1)で5着以内
  3. クラシック級3月前半:チューリップ賞(G2)で5着以内
  4. クラシック級4月前半:桜花賞(G1)で5着以内
  5. クラシック級5月後半:日本ダービー(G1)で5着以内
  6. クラシック級10月後半:秋華賞(G1)で3着以内
  7. クラシック級12月後半:有馬記念(G1)に出走
  8. シニア級5月前半:ヴィクトリアマイル(G1)で3着以内
  9. シニア級6月前半:安田記念(G1)で2着以内
  10. シニア級10月後半:天皇賞(秋)(G1)で1着

概要

サービス開始時から育成ウマ娘として初期☆2[ワイルドトップギア]が実装。同じく☆2のスカーレット共々チュートリアルで入手できる。

目標はG1こそ多いものの1着を要求されるのは最後の天皇賞(秋)だけと着順目標が比較的緩めで、途中で挟まれる無理ゲー有馬記念(長距離適性F)、5着以内なので落としても(ゲーム的には)問題ないダービー以外は距離の振れ幅が小さい(1600か2000のみ。距離適性は絞れないが、「根幹距離○」があれば常に有効になるのも嬉しい)ので攻略しやすい部類と言われる。
固有スキルは残り200mで3番手以下でないと発動しないため、不発だったり発動しても後の祭りだったりとあまり安定しないのが難。とはいえスピードとパワーに成長率ボーナスがあることもあり、逃げや先行に比べて育成難易度が高い差しの育成入門にもピッタリ。有馬記念の惨敗で変なデメリットスキルを貰わないことを祈ろう。

育成シナリオはナリタブライアンを尊敬する先輩(史実ではウオッカの祖父とナリタブライアンの父が同じブライアンズタイムという共通点がある)として描き、やはりスカーレットとのライバル関係を軸に置いて進行する。桜花賞もダービーも取る史実以上の欲張り展開も実現できるし、逆にどっちも落とす残念な展開になる場合もあるが、ルートは史実通り一本。また、疑問に思った競馬ファンも多いであろう「牡馬も牝馬もないウマ娘の世界でウオッカの偉業をどう表現するのか」という点もちゃんとウマ娘ウオッカならではの形に落とし込まれている。ダービーでの勝利は結構難易度が高めだが、ゴール前である程度差をつけた状態で勝つと専用の特殊実況も聞けるので、頑張って勝たせてあげよう。

日本ダービー、安田記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、ヴィクトリアマイルを含むG1レースを7勝することで「常識破りの女帝」という固有二つ名を獲得できる。単純に勝ち続ければ良いだけなので難度は低いが、獲得を目指すなら唯一目標レースに入っていないジャパンカップの出走は忘れないでおきたい。

ちょっとした隠しイベントが2つあり、1つは目標外のクラシック級エリザベス女王杯(史実では当日に故障で出走取消)に出ると、史実(と史実通りの展開になるスカーレットの育成シナリオ)では実現しなかった直接対決イベントが発生し、スカーレットに先着するとやる気が上がる。
もう1つは、安田記念を2連覇(史実では古馬2年で達成)することで「垂れウマ回避」ヒントや「練習上手○」を入手できる。クラシック級の安田記念は目標に入っていないので、狙うなら日本ダービーの次のターンに出走を忘れないようにしよう(ダービーの前のターンのNHKマイルカップに出走していると3連戦になってペナルティの可能性があるのでそれも注意)。

サポートカード

サポートカードではSSRにもパワータイプとして登場。
「円弧のマエストロ」には劣るものの汎用かつ実用に堪える貴重な回復レアスキル「好転一息」と、無凸の時点でもトップクラスに引けをとらないという非常に高い友情トレーニング性能を併せ持ち、初期実装SSRの中でもかなり需要の高いカードとして評価されている。
所持スキルは9個と豊富かつ汎用性も高め。3凸以上でヒントボーナスが解禁されてこれらを最大限活用できるようになるが、逆に言うとそれまでは活かしづらい。なお、史実で主戦場としただけに「東京レース場○」はしっかり持っている。

楽曲

CATCH THE VICTORY!
作詞:結城アイラ 作編曲:向井健太
CD「STARTING GATE 03」収録。

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説明不要。モチーフ元から始まり、各メディア全般で問答無用の最大にして最高のライバル。
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モチーフ馬は対戦経験は無いものの、共にG1通算7勝かつ馬群を突き抜ける差し足が語られる同士。ウマ娘としては先輩で彼女の大仰な立ち振る舞いや科白回しがウオッカにとって『カッコいい』象徴であり、対抗意識と同時に憧れを抱く。彼女からも真摯な姿勢に好感を得ている。
トウカイテイオー個別記事
アニメ及びゲームでは同級生かつ「チームスピカ」のチームメイト。普段から仲が良く、何かと対抗意識を燃やしたり、ダイワスカーレットとの仲で取り持ったりと気の置けない間柄。
ナリタブライアン個別記事
上記の通りモチーフ馬の父・タニノギムレットの父がナリタブライアンの父・ブライアンズタイムなのでヒトとして見るなら「伯父・姪」?に当たる縁からか、ウマ娘として双方のシナリオで絡む先輩後輩の関係。シナリオにおいてスカーレットとのライバル関係でティアラ路線で戦うべきか幼い頃からの夢であったダービーにするかで悩むウオッカに三冠ウマ娘としてダービーにおける心構えを説き、結果的にウオッカの進む道を指し示した。以後も要所で登場する等ウオッカの型にはまらない軌跡に好感を抱く。

史実

2007年 日本ダービー

オークスを選ばずに、
あえてダービーを選んだ牝馬。
勝てるのか?本当に勝てるのか?

64年ぶり、牝馬のダービー制覇。
ウオッカ

誰も行かない道を行け。
茨の中に答えがある。
一生に一度の栄光へ

2013年 JRA 日本ダービーCMより

父タニノギムレット(2002年日本ダービー優勝馬)、母タニノシスターの間に生まれた2004年生まれの牝馬。父の名に含まれる「ギムレット」(ジンがベースのカクテルの名)よりも強く、という願いを込めてより強い(アルコール度数が高い)酒であるウォッカにちなみ、ウオッカと名付けられた。
見ての通り、両親と揃って同じ牧場で生まれた馬であるのだが、当然つくはずの「タニノ」の冠名はつけられていない。これはストレートな酒のほうがもっと「強い」だろうという理屈で敢えて冠名を付けなかったとも。なお、酒の方とは「オ」の字を大きく書くことで区別されている。

2006年、新馬戦(鞍上は鮫島克也※1)でデビュー勝利を飾ると、2戦目からは四位洋文を鞍上に、3戦目にして早くもG1である阪神ジュベナイルフィリーズに勝利した。

翌年、クラシック戦線は当然ながら牝馬三冠路線に向かうが、桜花賞トライアル・G3チューリップ賞にはもう1頭、なぜこの2頭が同年に生まれてしまったのかと言われる後の歴史的名牝が桜花賞を目指して出走してきていた。そう、「永遠の宿敵」ダイワスカーレットである。ここでは3着以下を大きく突き放した大接戦の末クビ差でスカーレットに勝利。
これで牝馬三冠は貰ったかと思われたが、本番の桜花賞では先行したスカーレットを捕らえきれず、1馬身半の差をつけられ敗れてしまう。

牝馬三冠の夢が潰えたこともあり、陣営は牝馬として11年ぶりとなる東京優駿(日本ダービー)への挑戦を選択。皇太子徳仁親王(現・第126代天皇)が御台覧されたこのレースでは、中団から一気に直線でぶっちぎって優勝。牝馬がダービー馬となるのは、1937年のヒサトモ、1943年のクリフジに続き史上3頭目で、戦前以来64年振りの歴史的出来事であった。同時に、父タニノギムレットに続くダービー史上初の父娘2代制覇。騎乗した四位洋文も初めてダービーを制覇し、インタビューでも「最高。(騎手を)辞めてもいい」と語った。

しかしその後はスランプに陥る。3歳牝馬ながら宝塚記念に出走するも8着と惨敗、凱旋門賞を目指しての遠征も検討されていたが軽度の故障が発生して見送りとなった。続く秋華賞はまたもダイワスカーレットに届かず3着、一矢報いたかったエリザベス女王杯は軽度の故障で出走取消。ジャパンカップは4着、有馬記念に至ってはスカーレット2着の後ろで11着の大惨敗。牝馬のダービー制覇という偉業を為し遂げながら、最優秀3歳牝馬の座もスカーレットに奪われてしまった。

4歳となった2008年も苦戦が続いたが、安田記念にて1年ぶりの勝利を挙げると、天皇賞(秋)で久々のダイワスカーレットとの対決を迎える。通算5度目にして最後となったこの対決は、同年のダービー馬ディープスカイを挟んで全くの横並びでの大接戦ドゴーン!(by アオシマバクシンオー)ゴールとなったが、13分に及んだ写真判定の末、わずか2cmの差でウオッカの勝利。最後の最後で永遠の宿敵からG1での勝利を挙げた。

その後、6歳に至るまでの間にG1通算7勝(シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトに並ぶ当時の最多タイ記録。2020年にアーモンドアイに抜かれる)、その中で牡牝混合のG1で5勝という、まさに「女だてらに(褒め言葉)」と言うべき成績を残した。2011年、牝馬として史上4頭目のJRA顕彰馬に選出。
最初の阪神JF以外の6勝は全て東京競馬場であり、東京競馬場で開催される古馬G1を全て勝利しているため「府中の申し子」との異名も。引退後の2014年には東京競馬場ローズヒルガーデン内にウオッカ像が建立された。

最後にG1を獲ったのは、2009年ジャパンカップ。この時は短期免許でフランスから参戦していたクリストフ・ルメールが騎乗。牝馬のジャパンカップ制覇は1989年のホーリックス以来20年振り4頭目の快挙であり、過去3頭は全て外国馬なので日本産馬・日本調教馬としては史上初であった。
しかしこのジャパンカップで鼻出血を発症しており、規定により12月の有馬記念への出走規制がかかり、さらに翌年のドバイワールドカップを目標として出走したドバイのレースで鼻出血が再発。無念の引退となった(「鼻血で引退?」と思うかもしれないが、ここで言う鼻出血とは鼻出血というか肺出血なので完治は難しく、何よりの問題として馬は口呼吸できないので呼吸に支障が生じ、当然競走能力にも影響する)。
ウマ娘のキャラ付けで「鼻血が出やすい」というのはこのあたりが元ネタであろうが、ギャグで済むのはウマ娘が人型生物だからであった。

引退後は日本ではなくアイルランドで繁殖牝馬となり、産駒は外国産馬として日本でデビューさせていた。

そんな中、配合の為アイルランドからイギリスへと移動中の2019年3月10日早朝、右後肢の異変に気付き、診断の結果右後肢第3指骨粉砕骨折が判明。
手術を行うなどの措置が続けられたが、その後両後肢に蹄葉炎を発症。回復の見込みがないことから、4月1日午後に安楽死の措置が取られた。享年15歳。

誕生日おめでとう。そしてさようなら

ウオッカの死去後、東京競馬場に建立されているウオッカ像には献花が絶えない。

死去と前後して、ウオッカに縁のある騎手も動きがあった。
ジャパンカップで騎乗したクリストフ・ルメール騎手は、2018年ジャパンカップにおいて、同年三冠牝馬アーモンドアイで2.20.6の世界レコードを樹立。2020年の同馬の引退まで最終的に国内外GI通算9勝(国内芝GIに限っても単独最多の8勝)。ウオッカ・シンボリルドルフらを抜いて頂点に導いた。
そして、皇太子徳仁親王の御前で64年ぶりの快挙を共にし、翌年ディープスカイで史上2人目のダービー2連覇を達成した四位洋文騎手は、2019年の調教師免許試験合格に伴い、2020年2月末をもって騎手を引退し調教師に転向した。牡牝両方でダービーを制覇した四位調教師は「調教師としてもダービーを勝ちたい」と意気込んでいる。

詳細は当該記事へ→ウオッカ

備考

  1. 鮫島克也(さめしま かつや)、佐賀競馬場所属騎手。中央所属の鮫島良太・鮫島克駿兄弟の父。「キングシャーク」という愛称を持ち、1992年ニシキトウカイで第34回九州ダービー栄城賞に勝利するなど、通算4000勝以上を挙げている、地方競馬を代表する騎手のひとり。

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関連項目

  • ウマ娘 プリティーダービー
  • ウマ娘 プリティーダービー(アニメ)
  • チームスピカ
  • ダイワスカーレット(ウマ娘)
  • 競走馬の一覧
  • 四位洋文
  • クリストフ・ルメール
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