ウマ娘血統繁殖馬 単語

ウマムスメケットウハンショクバ

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この記事では、ウマ娘血統を持つ繁殖馬について解説する。

概要

自分でウマ娘血統を発見する際、今ならネットで簡単に血統表が見られるが、それでも馬柱を見て両親欄からその更に上の血統を発見するのは難しい。そこで、馬柱にこの馬が載っていれば2代以上の血統も追加でわかるような一覧を作成する。

ただし、レイパパレやナランフレグの例などを見ても分かるとおり、ウマ娘のモデルとなった馬自身の産駒成績がよろしくなく、孫・曾孫もほぼ知られていなくとも突如G1馬が出ることも起こりうる。

本記事では、現在まで血統が残っており、自身がウマ娘血統を持つ繁殖馬。要は馬柱に名前が載っており、遡ればさらにウマ娘血統を発掘できる可能性があるものに絞って解説する。

5代血統表に載る可能性を考慮し、現役かどうかは問わない。

ウマ娘登場済み

自身がウマ娘血統を持つ者に限る。

  • 種牡馬
    • ウイニングチケット
    • キタサンブラック
    • ゴールドシップ
    • スペシャルウィーク
    • トウカイテイオー
  • 繁殖牝馬
    • カレンチャン
    • カワカミプリンセス
    • ダイワスカーレット

ウイニングチケット

  • マルゼンスキー(母父)

産駒成績自体は振るわなかったが、曾孫のレイパパレが無敗で大阪杯を制覇。子孫初のG1馬となった。
マルゼンスキーの子孫であるウマ娘化済み競走馬は5頭と最多だが、G1馬が子孫にいるのはスペシャルウィークと本馬のみ。

  • 主な子孫
    • オイスターチケット
      • シェルズレイ
        • レイパパレ 2017生 大阪杯

キタサンブラック

  • サクラバクシンオー(母父)

言わずもがなの賞金王。ウマ娘化している競走馬の中ではサトノダイヤモンドに次いで2番目に若く、産駒は2021年にデビューしたばかり。

イクイノックスが東京スポーツ杯2歳ステークスを勝利し、産駒初の重賞勝利馬となった。

  • 主な子孫
    • イクイノックス 2019年生 東スポ杯2歳S

ゴールドシップ

  • メジロマックイーン(母父)

実馬もウマ娘としても絶大な人気を誇り、産駒も大勢走っている。上記ユーバーレーベンは言わずもがな、2021年目黒記念で「ウインウインだ!」のワンツーフィニッシュを決めたウインキートスも彼の娘。

  • 主な産駒
    • ブラックホール(競走馬) 2017生 札幌2歳ステークス
    • ウインキートス 2017生 目黒記念
    • ユーバーレーベン 2018生 オークス

スペシャルウィーク

  • マルゼンスキー(母父)

自身が大種牡馬となり、シーザリオ・ブエナビスタという名牝に恵まれた。牡系もトーホウジャッカルやリーチザクラウンが継いでいる。シーザリオ産駒エピファネイアが下記の通り人気種牡馬となっているため、今後は彼を通じて血統が多く残っていくと思われる。

  • 主な子孫
    • シーザリオ 2002生 オークス、アメリカンオークス
      • エピファネイア 2010生 菊花賞 ジャパンカップ
    • リーチザクラウン 2006生 読売マイラーズカップ
    • ブエナビスタ  2006生 G1 6勝
    • トーホウジャッカル 2011生 菊花賞

トウカイテイオー

  • シンボリルドルフ(父)

大種牡馬シンボリルドルフの子であるが、自身の産駒からの活躍馬は多くが騸馬か乗馬になったため、特に牡系の存続に苦心しているのは有名。

牡系に限らなければまだ子孫は残っている。
ジャスタウェイとセットで『銀魂』から名前を取られたオツウも母父トウカイテイオーであり、1番仔マジカルステージが現役。
孫のブレイブスマッシュは豪G1を制しそのまま向こうで種牡馬となったため、オーストラリアにも彼の血統が残る可能性がある。

  • 主な子孫
    • ヤマニンシュクル 2001生 阪神JF
    • デライトポイント 2003生 未勝利
      • オツウ 2010生 中央5勝
        • マジカルステージ 2018生 中央1勝
    • トーセンスマッシュ 2004生 中央1勝
      • ブレイブスマッシュ 2013生 サウジアラビアRC 豪フューチュリティステークス
    • クワイトファイン 2010生 地方6勝
    • キセキノテイオー 2014生 乗馬→門別

カレンチャン

  • マルゼンスキー(母母父)

唯一、曾祖父がウマ娘化しているウマ娘化競走馬。
代表産駒は上記の通りカレンモエ。

  • 主な産駒
    • カレンモエ 2016生 長篠ステークス

カワカミプリンセス

  • キングヘイロー(父)

ウマ娘でも仲睦まじいキングヘイローの娘。

2021年は母父キングヘイローが大活躍した年だったが、カワカミプリンセス産駒からは特に活躍馬は出ていない。

ダイワスカーレット

  • アグネスタキオン(父)

アグネスタキオン産駒でウマ娘になっているのは彼女のみ。

産駒に活躍馬はまだいないが、10番仔まですべて牝馬なのは有名なエピソード。11番仔が初の牡馬である。彼女のおかげでスカーレット一族の血統はしばらく安泰といえる。

2022年には孫のスカーレットテイルがウオッカの子タニノフランケルと交配したことが報じられており、生まれてくればかつてのライバル双方が血統表に載る。

  • 主な子孫
    • ダイワレジェンド 2011生 中央4勝
      • スカーレットテイル 2018生 門別1勝
    • アンブレラデート 2018生 中央2勝

ウマ娘未登場(2021年末まで)

  • 種牡馬
    • エピファネイア
    • オルフェーヴル
    • キタサンミカヅキ
    • グランプリボス
    • タニノフランケル
    • ドゥラメンテ
    • ドリームジャーニー
    • ビッグアーサー
    • モーリス
    • リオンディーズ
    • ルーラーシップ
    • ローレルゲレイロ
  • 繁殖牝馬
    • アドマイヤグルーヴ
    • シーザリオ
    • シュシュブリーズ
    • ニシノヒナギク
    • ニシノマナムスメ
    • ブエナビスタ
    • メジロオードリー

エピファネイア

  • スペシャルウィーク(母父)
  • マルゼンスキー(母父母父)

「ジャパニーズスーパースター」シーザリオ自慢の息子。G1を2勝という成績もさることながら、母父スペシャルウィークということは3代父にサンデーサイレンスがいるためクロスを作りやすく、人気種牡馬となった。

初年度産駒デアリングタクトがいきなり牝馬三冠、次年度も「撃墜王」エフフォーリアが皐月賞・天皇賞(秋)・有馬記念を3歳にして制するなど、早くも複数のG1馬を輩出している。

上述の通り、藤田晋が3頭産駒を有しており、その中からウマ娘化の可能性もあるか。

  • 主な産駒
    • デアリングタクト 2017生 牝馬三冠
    • エフフォーリア 2018生 皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念

オルフェーヴル

  • メジロマックイーン(母父)

ステマ配合の一角。クラシック三冠を初めとするG1 5勝を挙げた金色の暴君。

  • 主な産駒
    • エポカドーロ 2015生 皐月賞
    • ラッキーライラック 2015生 G1 4勝
    • マルシュロレーヌ 2016生 BCディスタフ
    • メロディーレーン 2016生 古都S

キタサンミカヅキ

  • キングヘイロー(父)
  • サクラバクシンオー(母父)

中央ではオープン入りはしたものの重賞未勝利に終わったが、南関東に移籍したところ覚醒。Jpn2東京盃を2連覇する快挙を成し遂げた。獲得賞金3億6524万円。賞金王キタサンブラック(18億7000万円)とは比べるべくもないが、それでも大野商事所有馬の中では2位。

引退後は優駿スタリオンステーションにて堂々の種牡馬入り。上記の通り2頭のウマ娘血統を持ち、種付け数は少ないもののキングヘイローの後継種牡馬の一頭である。

なお、4代母にウマ娘公式アンバサダーと同じ名前の「タケユタカ」がいるが、これもウマ娘血統に入れていいのだろうか…?

  • 主な産駒
    • 2023年にデビュー予定

グランプリボス

  • サクラバクシンオー(父)

2011年のNHKマイルカップ馬。

産駒は2018年からデビュー。種付け数自体は伸び悩んでいるが、グランプリボスの馬主である㈱グランプリと、「モズ」冠名を使用する㈱キャピタル・システムの代表が親子であるため、モズ冠名の牝馬と積極的に交配しており、そこから小倉記念(芝2000m)を勝ったモズナガレボシが出た。モズスーパーフレアの初年度の交配相手に選ばれたという話もあり、ここから逆転の大物が出てくるかもしれない。

  • 主な産駒
    • モズナガレボシ 2017年生 小倉記念
    • リュウノシンゲン 2018年生 岩手10勝

タニノフランケル

  • ウオッカ(母)

貴重なウオッカ産駒の1頭。自身は重賞未勝利であるが、ウオッカの血をつなぐという使命を負って種牡馬入り。

初の種付けはスカーレットテイルで、ダイワスカーレットの孫である。受胎すれば競馬ファン垂涎の良血馬が生まれる可能性があり、産駒はかのスカーレット一族にも名を連ねることになる。ウマ娘抜きにしても夢の配合である。

  • 主な産駒
    • なし

ドゥラメンテ

  • エアグルーヴ(母母)

皐月賞では外ラチに逸走しながらも勝利、「これほどまでに強いのか!」と言わしめた二冠馬。キタサンブラックを二度も破りながら、リベンジの機会を与えず引退してしまったことでも有名。

2021年8月に若くして急死。父の無念を晴らすかのように、初年度産駒のタイトルホルダーが父の回避した菊花賞を制覇した。

  • 主な産駒
    • タイトルホルダー 2018生 菊花賞

ドリームジャーニー

  • メジロマックイーン(母父)

  • 主な産駒
    • ミライヘノツバサ 2013生 ダイヤモンドS 誘導馬

モーリス

  • グラスワンダー(父父)

父譲りの豪脚で日香G1を計6勝したマイル・中距離の精鋭。
人気種牡馬であり、2021年スプリンターズS勝者ピクシーナイトをはじめ、馬柱でもよく見かける名である。

  • 主な産駒
    • ピクシーナイト 2018生 スプリンターズS
    • シゲルピンクルビー 2018生 フィリーズレビュー
    • モーメントキャッチ 2020生 2022年デビュー予定

リオンディーズ

  • スペシャルウィーク(母父)
  • マルゼンスキー(母父母父)

ルーラーシップ

  • エアグルーヴ(母)

誰が呼んだか「エアグルーヴのバカ息子」。G1クイーンエリザベス2世カップをはじめとした重賞5勝を飾った陰で出遅れ癖に悩まされ、勝ったり負けたりを繰り返した。特に2012年有馬記念の立ち上がりっぷりは伝説となっている。

産駒は菊花賞馬キセキをはじめ重賞勝ち馬を多数輩出しているが、揃いも揃ってゲート難に悩まされているのが困りもの。

ルーラーシップ自身はウマ娘になっていないが、エイシンフラッシュ・トーセンジョーダンのシナリオでは母エアグルーヴが「ゲート難」持ちで代役を務める。

  • 主な産駒
    • キセキ 2014生 菊花賞
    • ホウオウイクセル 2018生 フラワーカップ
    • クリーンスイープ 2018生 3勝クラス

シュシュブリーズ

  • フジキセキ(父)

現役時代は特に語ることのない成績で、ウマ娘血統もフジキセキのみの繁殖牝馬。しかし、本馬はリアルダビスタ企画の対象馬となっており、産駒の様子を産まれた瞬間から配信で見ることができる。馬産の様子を観察できるまたとない機会が設けられているという意味で注目すべき一頭である。

2番仔クールフォルテは、現在南関東で活躍中。

3番仔モーメントキャッチは2022年デビュー予定で、父モーリスのためグラスワンダーも血統に入っている。

  • 主な産駒
    • クールフォルテ 2019生 東京2歳優駿牝馬3着
    • モーメントキャッチ 2020生 2022年デビュー予定
    • シュシュブリーズの2021(雷太) 2021生 2023年デビュー予定
    • シュシュブリーズの2022(吹雪) 2022生 2024年デビュー予定

ニシノヒナギク

ニシノマナムスメ

ビッグアーサー

  • サクラバクシンオー(父)

2016年のG1高松宮記念を現在まで残るレコード勝ちしたスプリンターだが、同年のスプリンターズステークスでの「前が壁!」事件の方が有名。キングヘイローの日本ダービーと並ぶ福永祐一の黒歴史。

産駒は2021年から続々とデビュー。サンデーサイレンスが1滴も入ってないからか100頭を超える繁殖牝馬を集めており、テスコボーイ系とサクラバクシンオーのサイアーラインを守るため奔走中。

  • 主な産駒
    • トウシンマカオ 2019生 クロッカスS

ブエナビスタ

メジロオードリー

  • スペシャルウィーク(父)
  • メジロドーベル(母)
  • メジロライアン(母父)
  • マルゼンスキー(父母父)

ホウオウイクセル・ブレイクボーイの項で述べたとおり、彼女1頭でウマ娘血統を4頭持つ繁殖牝馬。
配合相手にウマ娘血統がいればもっと増えるが、実際には輸入馬や、ウマ娘になっていないキングカメハメハ産駒との配合が多くなかなかそうはいかない。メジロオードリーが母方にいる競走馬でウマ娘血統最多は、ホウオウイクセル(父方エアグルーヴ)とキタノドーベル(父方エイシンフラッシュ)の5頭。

  • 主な産駒
    • フェアチャイルド 2014生 未勝利 繁殖牝馬 キタノドーベルは本馬の仔
    • ホウオウイクセル 2018生 フラワーカップ
    • ブレイクボーイ 2020生 2022年デビュー予定

ローレルゲレイロ

  • キングヘイロー(父)

2009年の高松宮記念とスプリンターズステークスを制したJRA賞最優秀短距離馬。前述のカワカミプリンセスと並ぶキングヘイローの代表産駒。

父と同じ牧場で種牡馬入りしたが、成績は振るわず現在は故郷の牧場でプライベート種牡馬をしている。

  • 主な産駒
    • アイライン 2012年生 門別3勝 中央4勝
    • アイオライト 2017年生 ベテルギウスS 全日本2歳優駿2着

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関連項目

  • ウマ娘 プリティーダービー
  • ウマ娘の関連項目一覧
  • ウマ娘血統
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最終更新:2025/12/08(月) 04:00

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