ウルトラマンとは、円谷プロのウルトラシリーズ第2作、もしくはそれに登場する架空のヒーローである。
TBS系列にて1966年7月17日から1967年4月9日にかけて全39話が放映された。シリーズ初のカラー作品でもある。
それまで怪獣が出てくる映像作品は予算やスケジュール、合成の手間などもありほとんどが映画であった。
が、そんな銀幕のスターであった怪獣たちが毎週テレビに登場し、画面狭しと暴れまわる。この贅沢な特撮テレビ番組『ウルトラQ』は大ヒットしたが、一方で主人公たちが毎週怪獣や怪奇事件に遭遇するのは不自然でもあり、長期シリーズにするには脚本・設定に限界があった。
この矛盾を解消するために誕生したのがこの巨大ヒーロー作品『ウルトラマン』である。怪獣を倒す銀色の巨人を主役にすることで子供向けでわかりやすい作劇が可能となり、また敵役となる怪獣にもさまざまな特徴を持たせることで物語の単純化を避けることができた。
製作の遅れにより日本初のテレビ番組における巨大ヒーローの座は『マグマ大使』に譲ることになったが、『マグマ大使』が従来のテレビドラマと同様に4話(1ヶ月)で1つのストーリーとなっていたのに対し、『ウルトラマン』は1話完結方式であった。このため毎週異なる怪獣を登場させる事が出来た、話をすぐ忘れるガキ飽きっぽい子供達には大好評であった。
また「特撮の神様」とも称された円谷英二の作る世界観も人気の一因となり、結果として毎週の視聴率が40%を記録するお化け番組となり(ウルトラマンが放送される時間は町の銭湯から子供どころか大人までがいなくなる、とまで謳われたほど)、40年以上たった今でも続編が作られる、日本を代表する人気特撮作品となったのである。
本作の放映開始日である7月10日は「ウルトラマンの日」として、日本記念日協会に認定された記念日となっている。(実際に放映されたのは『ウルトラマン前夜祭』で、本編は翌週の7月17日から放映開始)
M78星雲光の国の宇宙警備隊に所属し、宇宙保安庁の長官を父に持つ20000歳のエリート隊員。後にウルトラ兄弟の次男となる。
ある日、宇宙怪獣ベムラーを地球の近くにあるウルトラゾーンの怪獣墓場へ護送中に取り逃がしてしまい、これを追って地球を訪れる。龍ヶ森湖上空でベムラーを追っていたところ、たまたま小型ビートルでパトロールしていた科学特捜隊のエリート隊員ハヤタ・シン(早田進)と衝突し、死なせてしまう(完全なウルトラ業務上過失致死だが、自分のミスで取り逃がしたチンピラを慌てて追い掛けていたら生身で航空機に轢かれた上に航空機のパイロットの方が死ぬとは思っていなかったはずなので大目に見てやって頂きたい)。
「ヘッヘッヘ シンパイスルコトハナイ」
責任を感じたウルトラマンは、この言葉と共に自らの命をハヤタに与えて一体化するというかなり強引な方法で対処、地球を守る巨大ヒーローが誕生することとなった。
ハヤタとは一心同体、と言うより完全にウルトラマンが乗り移っているような状態であるが、ハヤタとしての知識や記憶も問題なく使用できる。この為、敵宇宙人と接触する場合などは、ハヤタ=ウルトラマンとして相手方からも扱われている。
地球での生活を相当エンジョイしたようで肌が綺麗になってやや筋肉質になった後、宇宙恐竜ゼットンに敗れ死亡。しかし今更来たゾフィーから命を2つ与えられ、片方は自分、片方はハヤタに託し、ハヤタの体から分離して光の国に帰還した(この時ハヤタはウルトラマンと一心同体だった頃の記憶を抹消されている)。
その後幾度か地球に現れハヤタの姿になっているが、「地球での名はハヤタだ」としか語っておらず再び合体したのかセブンのように姿を変えているだけなのかは不明。
帰ってきたウルトラマンの本名は後にウルトラマンジャックと判明したが、初代ウルトラマンの本名はいまだ不明。客演そのものも少なく、彼自身の性格もはっきりしていないため未だに神秘性が強く残っている数少ないウルトラ戦士でもある。
漫画などではマン、マン兄さんなどと呼ばれるが、映像ではそのように呼ばれたことはない。『ウルトラマンメビウス』では「ウルトラマン兄さん」や単に「兄さん」と呼ばれていた。
代表的な必殺技はお馴染みのスペシウム光線。他にも八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)、リバウンド光線からテレポートやバリア、キャッチリング、ウルトラ水流等基礎的だが威力の高い技を使う。最近は八つ裂き光輪のバリエーション開発にハマっているようでウルトラマンメビウスでの客演ではUキラーザウルスの触手を切り落としたり、メフィラス星人相手に追尾式の二連八つ裂き光輪を放ったり、大怪獣バトルでは手刀に纏わせてキングジョーの腕を破壊したりしている。メビウスの客演では他にも、以前は同じ光線技で相殺していたメフィラス星人の光線を大胸筋で防いでそのまま振り払うと言った貫禄の雄姿を見せている。
後続の作品のウルトラマンは何か得意技、得意分野がある事が多い(切断技のA、キック技のレオ、念力に優れるセブン等)が、初代ウルトラマンはそれらに比較すると、目だった得意分野が無い反面、様々な技を持った万能選手とされることが多い(もしくは作中で多用した投げ技に優れるとされる事もある)。
当時は特撮ヒーロー作品製作のノウハウが殆ど蓄積されておらず手探りの中での製作だったため、当時絶大な人気を誇っていたプロレス人気とも相まって、原作シリーズ(特に初期)では締め技などの粘っこい攻めが多かった。一例として、ダダに対して首四の字固めを仕掛けたり、ジャミラにネックハンギングを仕掛けたりしている。これは、他のウルトラ戦士と比べて重心を低く保った、いわゆる猫背になっているその構えにも現れている。
現在のウルトラヒーローは、派手な演出とヒーロー性、見栄えを重視している都合上、立ったままで戦うのが基本であり、どちらかが倒れてもまた立ち上がってから戦闘を再開することが多いが、初代では基本的にそのような演出がなされておらず、地面を転げまわりながらのラフファイトに陥ることが多い。 蹴り技1つをとっても、膝や背筋を伸ばした、いわゆる空手的な綺麗な形の蹴りは殆ど見せたことがなく、膝が曲がったままのケンカキック、ヤクザキックが殆どである。これが最も露骨なのは、ダダの顔面に蹴りを入れたときである。
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最終更新:2024/04/25(木) 19:00
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