エリクト・サマヤとは、TVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女「PROLOGUE」』に登場する人物である。
CV:市ノ瀬加那
前日譚である『PROLOGUE』に登場。4歳の誕生日を迎えた天真爛漫な少女で、彼女の両親は手を焼いており両親のことはまだ「パパ」「ママ」と呼んでいる。
その4歳時点で『ガンダム・ルブリス』を起動(その際エルノラが驚愕する事になるがその理由は後述する)、攻撃をシールドで防いだ後にGUNDビットに分解。それを操り敵モビルスーツを2機を落とし、仕留め損ねた最後の1機をGUNDビットライフルの引き金を引いて1発で仕留めるという事態を成し遂げており、現段階で既に手は血で汚れているというとんでもない経緯がある事が判明している(しかし幼さ故に撃墜した機体の中に人がいるとは思っておらず「ろうそくみたいできれいだね」と輝く様を蝋燭と例えており、4歳という若さで血に塗れてしまった事を自覚していない)。ルブリスに同乗しており、その光景を目撃した母親『エルノラ・サマヤ』は自身が殺しを経験していない事から二重の衝撃を受けて言葉を失ってしまった。
しかしガンダム戦に特化した『べギルベウ』の襲来には対応する事が出来ずに撃墜寸前まで追い詰められるが父親『ナディム・サマヤ』の特攻によって難を逃れ母親と共に逃亡する事となる。
父親が『ハッピーバーバースデ―トゥーユー』を歌う真の意味も『フォールクヴァング』で起きた惨劇も理解する事なく……
その後の足取りは不明であるが……小説版にて『ガンダムは命を奪う』事が正式に判明(機動戦士ガンダムアーセナルベースにてガンダム・ルブリスが描かれた作戦カードの1つが『命と引き換えの力』であり既に示唆はされていた、これがエルノラが驚愕の表情を浮かべた理由)その安否が心配されている。
なお生き残りの敵パイロットにしてスレッタの父親の特攻を受ける事になった「ケナンジ・アベリー」はモビルスーツの動きを見て賞賛の言葉を送っている事から、4歳が操作しているとは思っていないのは明白であり、モビルスーツの操縦(もしくはGUNDフォーマットの適性)に関して天賦の才を秘めていた様である。
PROLOGUE→本編という放送順や主人公関連の繋がりから、当初は視聴者からエリクトとスレッタは同一人物、つまり「水星に母親と共に渡ったエリクトはスレッタという偽名を名乗ることになった」というシンプルな連想がされていた。その場合はスレッタが17歳なのでPROLOGUEは本編の13年前の出来事ということになる。ところが話が進むにつれて以下のような、もっと年月が経過しているのではと思わせる描写が出てきた結果として「実はPROLOGUEは本編の13年前の出来事ではなく、もっと年月が経過していてエリクトとスレッタは別人である」「エリクトはスレッタの母親または姉。あるいはそもそも血の繋がりが無い&クローン&人造人間等」という仮説が展開されるようになった。
これらの情報から考察を組み立てた場合、ガンダム・ルブリスと共に逃亡したエルノラとエリクト母子は逃亡生活を続けながら水星開発を目的とするシン・セー開発公社立ち上げ時に潜り込む等で水星という辺境に逃亡→成長したエリクトは新たなガンダム・エアリアルを開発する(開発期間のスケジュール問題の解決)傍らマーキュリー姓の男性と結婚、娘スレッタが水星で誕生(偽名ではなく本名としての辻褄)→その後は「ゆりかごの星」の流れならば一応の辻褄は合っていたのだが、21年しか経っていないと分かると辻褄が合わなくなった。
逆にエリクト=スレッタを後押しする点としてプロスペラがエルノラ同様に右腕が義手であることと、プロスペラの顔がエルノラとよく似ていることである。ベルメリアらもプロスペラをエルノラとみなしており、後にプロスペラ本人もエルノラと名乗っている。この他、エリクト=スレッタの姉説としては、
ここから、ガンダム・ルブリスと共に逃亡したエルノラとエリクト母子は水星という辺境に逃亡→この時点でエルノラは妊娠しており、娘スレッタが水星で誕生(プロスぺラ・マーキュリーとしての経歴と一致する)→エリクトが夭折してしまい、水星にはスレッタ以外に子供がいない→その後は「ゆりかごの星」の流れでも一応の辻褄は合っていたのだが、こちらも21年も経っていると分かると(スレッタが自分の年齢を4年誤魔化しているのでない限り)辻褄が合わなくなった。
第一期ではスレッタとエリクトの関係は明かされる事はなく、第二期に持ち越される事になった。そして14話にてベルメリアはプロスペラに意を決して尋ねる。
「あなたにはもう一人、娘さんがいましたよね。エリクト・サマヤは今、どこにいるんですか」
そして明かされた答えはおおよそ予想の範囲内のものだったが、スレッタは何者なのかという疑問は残されたままだった。
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ここから先は、重大なネタバレ成分を多分に含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
14話でベルメリア・ウィンストンから問いかけられたプロスペラの口からこれまで明らかにされていなかったエリクトの動向がようやく明らかにされる。その答えは「いるわよ。スレッタのすぐ傍に」だった。
21年前のヴァナディース事変の後、母と共に水星へ逃げのびたエリクトだったが、幼い彼女の体は宇宙環境に耐えることができず、次第に衰弱していった。エリクトが死にそうになったとき、エルノラはデータストームのネットワークを利用してエリクトの生体コードをルブリスに転移させるという苦渋の決断をする。
その後、ルブリスはガンダム・エアリアルへと改修される。つまり、今のエリクトはエアリアルの中に存在しており、肉体を持たずにデータストームの中でのみ生存することができる。その際に、エルノラはエリクトの遺伝子を元に12人の「リプリチャイルド(要はクローンみたいなもの)を造り出した。そのうち「カヴンの子」と呼ばれる11人はエリクト同様に肉体を持たず、エリクトの拡張意識が組み込まれたエアリアルのガンビットとなっており、唯一肉体を持ちエアリアルがスコア8に達するまでの鍵となったのがスレッタだった。つまり、本編でスレッタがエアリアルの中で聞いていた声の正体はエリクトとカヴンの子たちの声だった。
データストームの中でのエリクトは肉体が死亡したと推定される7~8歳の姿のままになっており、一人称は「僕」になっている。
「ゆりかごの星」の供述から、エリクトは自分の妹ともいえるスレッタに対して愛情を持っており、母親がスレッタを復讐の道具として利用することに反対している。スレッタには自分の人生を自由に生きて欲しいと願っているが、母親の復讐計画そのものには協力している。
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最終更新:2025/12/07(日) 16:00
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