カナディアンマン 単語


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カナディアンマン

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カナディアンマンとは、ゆでたまごの漫画『キン肉マン』に登場する国辱超人である。

概要

カナダ出身の正義超人。その名の通りカナダの国旗をイメージした、アメコミヒーロー然とした外見をしている。
超人強度は、当時の正義超人の中ではもっとも高い数値である100万パワー。同じ100万パワーの超人としてウォーズマンがいる。
(実はキン肉アタルの108万パワーの方が上で、もしもアタルが出奔していなければ一位扱いでは無かった。あと、2800万パワーのザ・喧嘩男が……)
夢の超人タッグ編では、スペシャルマンとともに「ビッグ・ボンバーズ」というコンビを組む。

漫画初登場は第20回超人オリンピック編のロビンマスク戦。この時点では怪力自慢であり、(大勢の客がいる試合会場を巨大化して持ち上げるなどのパフォーマンスを見せていた)北米チャンピオンという名の知れた強豪という扱いであった。

しかしながら、7人の悪魔超人編に突入して以降は、突然ヘタレキャラ扱いに。

黄金のマスク編において、生命維持装置の中に閉じ込められ、割れたらどうなるか?という読者への説明のために生命維持装置を割られ、超人パワーを失ってシワシワにしなびて死亡(後に復活)。

その直前にキン肉マンに罵詈雑言を浴びせるなど、器の小さい超人というイメージが定着していく。

「チェ・・・キン肉マンのうすのろめ どうせ死ぬんなら黄金のマスクを取り返してから死にゃあよかったんだ!」
(みんなを助けるために、ただ1人で悪魔騎士・スニゲーターと戦い、悪魔の呪いで殺されたキン肉マンに向かって。一応その後、自らの命をキン肉マンに分け与えて死んだウルフマンの姿に反省と謝罪を見せてはいる)

超人タッグトーナメント編ではスペシャルマンとのビッグ・ボンバーズとして日陰者からの脱出を図ろうと参加したものの、
試合開始前にはぐれ悪魔コンビにKOされて出番を奪われる。
この時のツープラトン技「地獄のコンビネーション」でKOされる彼らの姿は長く読者の印象に残り、二世でキン肉マンが彼らのことを思い出す際にもこの場面が使われているほどだった。

王座決定戦編ではネプチューンメッセージを受け取った世界中の超人が集まってくる中の1名に埋没していた。

(筆者は文庫版しかもっていないので、ジャンプ掲載時にはもしかしたらセリフがあったかも?)

得意技は、カナディアンバックブリーカー、巨大化。後に新技「リビルト・カナディアンバックブリーカー」を会得した。
ゲーム版での追加技として、メイプルデスロック、永久凍土落とし等がある。

キン肉マンⅡ世でのカナディアンマン

超人養成機関HF(ヘラクレス・ファクトリー)の教官の一人として登場。彼の息子・カナディアンボーイもキン肉マンⅡ世こと万太郎たちとともにHF第一期生として参加するが、最後の卒業生の中に姿がなかったため、途中で脱落した模様。ヘタレは遺伝する。
(余談としてスペシャルマンの息子もいるが、悪行超人が変装していたため、息子自体のセリフはない)

究極の超人タッグ編では、はぐれ悪魔コンビに出場権を奪われ、一回も戦わずにタッグトーナメントを終えたことで祖国の人々から「国の面汚し」と罵倒され、運営していたジムまで破壊されていた。

リザーブマッチの選手選抜の際、捲土重来のチャンスを得るために会場に来ていたが、口先だけで結局スイッチを押せず、結局ヘタレイメージを払拭できなかった。

その後なんと今度は「国に帰って罵倒されるのが怖いから、俺は富士の樹海で炭焼きでもして隠遁するよ」と言い出し、帰国を拒否しようとする。

しかしそこで「グレート3(カオス)が人間である」という万太郎とミートの会話を偶然聞いてしまい、胸にしまっておこうじゃないかという相方・スペシャルマンを「バカがー!」と罵倒し、卑劣にして姑息な感じの矢文で委員長に密告する。

が、委員長の頭に矢を当てた上、逃げる後姿を目撃され、部下のノックから「正義超人の風上にも置けない」とまで言われる。ヘタレここに極まる。 

とは言え、本人が自負するくらい当初は優しい性格をしていたが、悪魔超人が現れて以来の負け続きや故郷での罵倒された生活がたたり、究極のタッグ編で性格が歪んでしまったと解釈はできる。

いずれにせよ、スペシャルマン含め、ビッグボンバーズに幸あれ……。

完璧超人始祖編でのカナディアンマン

初代の続きの連載が再開され、新たな敵「完璧・無量大数軍」の襲来に対して、スペシャルマンと共に立ち向かうものの、<完裂>マックス・ラジアルに一蹴される。

敵の強さを見て尻込みしてしまった時からは一応の成長が見られるものの、はぐれ悪魔コンビにやられた時まで戻った程度だった。

まあ、ラジアル強いからね。しょうがないよね。

読み切りでのカナディアンマン

ウルフマンの引退を描いた読み切りでは、ウルフマンに挑戦してきた超人ブラック・シップにいきなりスペシャルマンともども倒された姿で登場する。いったい何が起きた。

もはや「敵の登場と同時にスペシャルマンと一緒にやられる奴」で描写が完全に固定された、かのように見えていたが……。

大魔王サタン編でのカナディアンマン

完璧超人たちとの戦いが終わった後、今度は宇宙で大魔王サタンが活動を再開。正義・悪魔・完璧超人の主力を封印してしまう。

そして無防備な地球を襲う新たな敵「オメガ・ケンタウリの六鎗客(ろくそうかく)」に対して、残された超人たちが集まって防衛戦を展開することになった。

「捲土重来のチャンスは来たりーっ!」

そこに、今までのヘタレぶりをかなぐり捨てて駆けつけたカナディアンマンの姿もあった。珍しくスペシャルマンが一緒にいない。

正義超人側は初戦でティーパックマンが奮戦したものの、実力の差は大きく、善戦空しく殺されてしまう。
そして第二戦としてスポットが当たったのはカナディアンマン対パイレートマン。これまでとは見違えるような気合いを見せ、スペシャルマンと二人で猛特訓の日々を送ったことを語る。新必殺技「リビルト・カナディアンバックブリーカー」も披露。その決意はパイレートマンにも高く評価された。
……が、それだけではやはり実力差を埋めることはかなわず、力尽きて敗れてしまう。
これまでのようなギャグ的瞬殺では無く、敵の必殺技で体をへし折られるという無惨な姿となってしまった。

余談

プロフィールによれば身長265cm、体重218kg、年齢30歳であり、さりげなくバッファローマンやキン肉マンビッグボディよりも巨漢である。

パートナーのスペシャルマンのプロフィールは身長173cm、体重86kg、年齢20歳でその差は大きく、プロフィールを忠実に表現すると親子のような体格差になってしまう。

作中ではこのプロフィールはほとんど無視されており、二人とも標準的な体格に描かれているが、後年に発売されたゲームやフィギュアなどではプロフィールを忠実に再現した結果、二人の体格差がリアルに表現されるようになった。

しかし、それまで巨漢のイメージがなかった故にカナディアンマンの体格に違和感がある人も多いようだ。

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関連項目

  • キン肉マン
  • カナダ
  • ヘタレ
  • かませ犬
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