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カフェファラオ

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カフェファラオ英:Cafe Pharoah)とは、2017年生まれの日本の競走馬。鹿毛の牡馬。

主な勝ち鞍
2020年:ユニコーンステークス(GⅢ)シリウスステークス(GⅢ)
2021年:フェブラリーステークス(GⅠ)
2022年:フェブラリーステークス(GⅠ)マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)

概要

父American Pharoah、母Mary's Follies、母父More Than Readyという血統のアメリカ産馬。
父アメリカンファラオは名前のスペルミスで有名な2015年のアメリカ三冠馬。日本で走っている産駒には本馬の他にダノンファラオ、リフレイムなどがいる。
母メアリーズフォリーズはアメリカで芝の重賞を2勝している。
母父モアザンレディは2000年のアメリカGⅠキングスビショップステークスの勝ち馬で、シャトル種牡馬としてアメリカ・オーストラリアの双方で多数のGⅠ馬を輩出した。

馬名の由来は「冠名+父名」というオーソドックスなものなのだが、父American Pharoahの名前をそのまま引き継いでいるため、本馬も英語表記は「Cafe Pharoah」である(「ファラオ」の正しいスペルは「Pharaoh」)。

オーナーは「カフェ」冠名を用いる西川光一。マンハッタンカフェやイーグルカフェを所有した西川清の息子で、冠名も父の使用していたものを引き継いでいる。

ファラオが飲む府中のコーヒーは苦い

2歳~3歳

美浦・堀宣行厩舎に入厩し、デビューは若干遅めで2019年12月14日の中山競馬場の新馬戦(ダート1800m)。ライアン・ムーアを鞍上に1番人気に応え、翌年の兵庫CS(JpnⅡ)勝ち馬バーナードループを10馬身、3着以下は19馬身ぶっちぎる圧勝デビューを飾る。

明けて3歳初戦は2月のヒヤシンスステークス(L。鞍上はミルコ・デムーロ。スタートで行き脚がつかず後方からのレースになったが、4コーナーで外から捲っていくと残り200mで抜け出し、追い込んできたタガノビューティーを寄せ付けず1と3/4馬身差をつけて快勝。デムーロは「メチャクチャ強いです」とコメント。

陣営はアメリカ遠征も検討していたらしいが、新型コロナウイルスの影響もあって断念。というわけで3戦目は重賞初挑戦となるユニコーンステークス(GⅢ)。鞍上はダミアン・レーン。今度はスタートも上手く決まって2番手追走の好位を取り、直線で抜け出すとあとは後続を突き放す一方。レースレコード1:34.9で5馬身差の圧勝、無傷の3連勝でスポーツ紙では早くも「砂の怪物」なんて見出しも。

続いては実質中1週ながらジャパンダートダービー(JpnⅠ)へ。鞍上は引き続きレーン。ここまでの圧倒的な勝ちっぷりから単勝1.1倍という圧倒的1番人気に支持されたが、1コーナー手前で馬場のタイヤ痕に躓いて手前を変え損ねてリズムが狂い、直線で全く手応えがなくなり、ずるずる後退して1着から2.5秒も離され7着惨敗。勝ったのは同じAmerican Pharoah産駒の、ファラオはファラオでもダノンファラオであった。

休養を挟んで、秋は10月のシリウスステークス(GⅢ)へ。鞍上はこのレースからクリストフ・ルメールとなる。道中は中団で待機して4コーナーで外から押し上げ、直線で抜け出して押し切り勝ちという手堅く力強いレースで快勝、重賞2勝目を挙げた。

そして年末のチャンピオンズカップ(GⅠ)へ。クリソベリルに次ぐ2番人気に支持されたが、特に見せ場もなく6着。続く12Rの鳴海特別(2勝クラス)で同じ西川オーナー・堀厩舎・鞍上ルメールのカフェクラウンが勝ち、巻き添えをくって「そっちじゃねえ」「カフェはカフェでもクラウンの方……」とか言われていた。

4歳

明けて4歳初戦はフェブラリーステークス(GⅠ)。チュウワウィザードはサウジ遠征、クリソベリルは故障で不在と本命不在の中で単勝3.3倍の1番人気。チークピーシズを着用して挑んだレースでは、先行策の好位追走から直線で抜け出して押し切りという完璧なレースで勝利、GⅠ初勝利を挙げた。アメリカンファラオ産駒としても国際ダートGⅠ初勝利である。

続いては5月のかしわ記念(JpnⅠ)。道中5番手の好位につけたが、直線で上位3頭には全くついていけずカジノフォンテンに1秒以上離された5着。鞍上のルメールは深い砂とキツいコーナーを敗因に挙げ、前年のJDDと合わせて地方のコースは合わないのでは? という疑念が浮かぶ結果に。

この結果に陣営が何を思ったのかはわからないが、次走はなんと函館記念(GⅢ)。ここでの結果次第では札幌記念に出るプランを立てていた。芝初挑戦に加えてトップハンデ58.5kgを背負わされながらも1番人気に支持されたが、特に見せ場はなく9着。ごちゃっと固まった2番手集団の中で、2着とは0.2秒差なので着順ほどの惨敗ではなかったが、さすがに札幌記念参戦は見送りとなった。

4ヶ月半休んで年内最終戦はチャンピオンズカップ。さすがにこれまでより評価を落として4番人気。ブリンカーを着用して臨んだが、直線でぱたっと脚が止まってしまい11着惨敗。ルメールも「敗因はちょっとわからない」と首を捻った。

5歳

明けて5歳となる2022年は連覇を目指してフェブラリーステークスから始動。鞍上は初騎乗、前年末の香港スプリントの大事故での負傷から復帰したばかりの福永祐一。[1]テーオーケインズやチュウワウィザードが不在で混戦ムードの中、3戦3勝の舞台ながらここ3走の迷走模様と乗り替わりが不安視されたか、レッドルゼルに1番人気を奪われ単勝5.1倍の2番人気。
レースは先行するソダシを見るようにしながら、道中3~4番手の砂を被らない好位から進め、直線で外から抜け出すとあとは突き放す一方。事前の不安視などどこへやら、終わってみればレースレコード、コースレコードタイの1:33.8を叩き出して2馬身半差をつける圧勝であった。改めて東京ダート1600mでの圧倒的な強さを示し、コパノリッキー以来となるフェブラリーS連覇を果たした。

続いてはなんと安田記念(GⅠ)に参戦。府中マイルなら芝でもいけるのでは?と陣営が思ったのかどうかはさておき2度目の芝挑戦となった。鞍上は引き続き福永。1枠1番を引いたこともあって3番手で積極的に先行したが、直線で馬群に飲みこまれてブービー17着。同じ府中マイルでもやっぱり芝とダートでは勝手が違ったか。カフェファラオ「どうして最後まで芝なんですか?」

秋は府中と同じワンターン左回りである盛岡のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)へ。鞍上は引き続き福永。3連覇を狙うアルクトス、急遽参戦してきた短距離の新鋭シャマル、かしわ記念2着のソリストサンダーらと人気を分け合いつつも2.8倍の1番人気に支持される。
レースは先行争いが激しくなる中で内目の枠から3~4番手の好位を確保し、直線で必死に逃げ粘る武豊ヘリオスを猛追。内のイグナイター、外のシャマルは寄せ付けず、最後はヘリオスと2頭横並びでゴール。写真判定となったが、ハナ差で差し切り勝ち。GⅠ級3勝目を挙げた。やはりワンターン左回りダート1600mが最適条件のようである。

レース後、左後肢副管骨を骨折し休養へ。結局2022年はわずか3戦ながら、唯一この年のダートGⅠ級を2勝した馬となり、JRA賞最優秀ダートホースを受賞した。

6歳

明けて6歳となる2023年は、3連覇の懸かるフェブラリーステークスではなく、初の海外遠征となるサウジカップ(G1)で復帰。福永祐一が引退することもあり、鞍上は初コンビとなるジョアン・モレイラを迎えた。得意の左回りワンターンとはいえ、200m延びる1800mがどうかという感じであった。
レースは最内枠からいつものようにパンサラッサが逃げ、大外枠になったカフェファラオはクラウンプライドやジオグリフらがパンサラッサを追うのを見ながら最初は枠なりに外に構えたが、コーナーを前に内がぽっかり空いたのを見て一気に内へと切れ込み、2番手ジオグリフの真後ろにつける。直線も止まらないパンサラッサとジオグリフにクラウンプライドと一緒に食らいついていき、大外から飛んできたCountry Grammerにかわされたものの、最後は僅かにジオグリフを捕らえて3着
敗れはしたものの、初の海外遠征で1800mの距離にも対応してのこの結果は充分以上だろう。賞金もフェブラリーステークス1着(1億2000万円)の倍以上となる200万ドル(2億7000万円)をゲット。そりゃ3連覇蹴ってこっち来るよな。

この後は状態次第でドバイワールドカップ(G1)へ転戦する予定。こちらも左回りワンターンだが、ドバイはさらに距離が延びて2000m。距離延長の大舞台でどう出るか。

血統表

American Pharoah
2012 鹿毛
Pioneerof the Nile
2006 黒鹿毛
*エンパイアメーカー Unbridled
Toussaud
Star of Goshen Lord at War
Castle Eight
Littleprincessemma
2006 栗毛
Yankee Gentleman Storm Cat
Key Phrase
Exclusive Rosette Ecliptical
Zetta Jet
Mary's Follies
2006 鹿毛
FNo.1-k
More Than Ready
1997 黒鹿毛
*サザンヘイロー Halo
Northern Sea
Woodman's Girl Woodman
Becky Be Good
Catch the Queen
1999 鹿毛
Miswaki Mr. Prospector
Hopespringseternal
Wave to the Queen Wavering Monarch
Blue Ankle

クロスMr. Prospector 5×4(9.38%)

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関連リンク

関連項目

  • 競馬
  • 競走馬の一覧
  • 2020年クラシック世代
  • アメリカンファラオ

脚注

  1. *ちなみにルメールは同レースで10番人気のテオレーマに初騎乗していたが(結果は14着)、なぜお手馬のカフェファラオに騎乗しなかったのかというと、ルメールは縁の深い藤沢和雄調教師がこの2月限りで定年になるため、藤沢厩舎のクロパラントゥを優先する予定だったのである。カフェファラオ陣営もそれを尊重し、まだ療養中だった福永に事前に依頼をしたのだった。ところが根岸Sで賞金を加算してフェブラリーS出走の予定だったクロパラントゥが根岸Sを除外になってしまい、フェブラリーSにも出られなくなってしまった。既にカフェファラオの鞍上は福永と発表してしまっていたため、ルメールは主戦の川田将雅がレッドルゼルを優先したため鞍上が空いたテオレーマに回ることになったのであった。
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