ガザ(ガンダムシリーズ)とは (ガザシリーズとは) [単語記事]

ガザ(ガザシリーズ、ガザ系MS)とは、『機動戦士Ζガンダム』並びに『機動戦士ガンダムΖΖ』とその外伝作品に登場する可変MSである。

記事では「ガザA」「ガザB」「ガザW(ウィラ)」を詳細に解説する。他はバリエーション一覧のリンク先を参照。

概要

ジオン残党(アクシズ、後のネオ・ジオン)が開発した量産型可変MS。

ガザ系MSの本来の形式番号はMMT-○○だが、この形式番号に関しては

連邦軍が付けた番号
アクシズ側が「MMT」で連邦側が「AMX」

と諸説ある。2が最有力説。

ガザA

型式番号：AMX-001（EBシリーズ）、MMT-1（旧キット「ガ・ゾウム説明書」）

ガザ系MSの祖「ガザA」は作業用機器であり、かつて一年戦争に敗走し、アステロイドベルトまで落ち延びたジオン残党が、中継基地のアクシズに居住区を築く為に開発したと言われている。
しかしアクシズ指導者のマハラジャ・カーンの死後、新たな指導者となった次女ハマーン・カーンは方針を撤回し、地球圏への帰還を決定。それに前後してガザ系の純粋な戦闘用MSへの転化プランが企画された。

※ガザAには非可変機説と可変機説がある。可変説は旧キット「ガ・ゾウム」由来、非可変説はガザBかガザCで可変機構が採用されたとする全ての資料。

2016年、公式外伝『A.O.Z Re-boot』に上半身のみの設定画が掲載されている。
本作の新規設定によると、アクシズに渡った「オッゴ」のドラム・フレーム構造を参考にしているらしく、ガザAのイラストにはオッゴの物と類似したドラム・フレームも見られる。

つまりガザA(ガザ系MS)はオッゴの子孫という事になる。恐るべしAOZ……。

ガザB

型式番号：AMX-002、MMT-2（ガ・ゾウム旧キット）

諸説あるが「可変機説」と「非可変機説」があり、カテゴリー自体も「作業用説」「戦闘用説」に分かれている。

作業用ポッドのガザAに武装を追加した非可変タイプ（PROJECT Z、ZZ大百科）
作業用として開発された（PROJECT ZZ）
ガザA、ガザB共に作業用の可変機（ガ・ゾウム旧キット）

漫画『ダブルフェイク・アンダー・ザ・ガンダム』用として、デザイナーの福地仁により「武装した可変MS」としてデザインされるも、結局未登場に終わった。尚、ダブルフェイク名義でGジェネFに参戦しているのだが、可変機とされながらもゲームでは何故か変形出来なかったりする。

ガザのバリエーション一覧

以降のガザは、純粋な戦闘用可変MSとして開発されている。

公式系はサンライズが関与した作品や2015年度のMS大全集に掲載されている機体。非公式はそれ以外。

公式系

ガザC
『Z』に登場。アクシズがB型を戦闘用に設計した機体。ガンダムシリーズで最初に登場したガザ系。性能不足により、グリプス戦役への投入前から既に見切りが付けられていた。直接の改修機に「ガザC改」が存在する。
ガザD
『ZZ』に登場するガザC後継機。全性能でC型を上回る。ネオ・ジオン発足以前から開発が進められた。
ガザE
『センチネル』に登場。ガザD同様、ガザCの次期量産プランで開発された機体。MA形態がSFSになる。グリプス戦役時にはロールアウトしており、Z劇場版にも地味にカメオ出演している。
ガ・ゾウム
『ZZ』に登場。ガザEプランで開発された。形状・フレームが別モノになった為、ガザの名が外れた。
ガザW
『ダブルフェイク』『FMS』に登場。ガザ系の到達点とされる可変重MSであり、反連邦テロ組織「カラード」が運用していた。肩部大型シールドバインダーに熱核ジェット/ロケットエンジンを搭載しており、大気圏内の飛行も可能。開発経緯は謎だが設計が似ているギャプランを参考に作られたとも考えられる。