キス島撤退作戦とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん〜艦これ〜」に登場するステージの1つである。
駆逐艦のみの高速艦隊で、敵艦隊に包囲された北方海域キス島に突入!島の守備隊を無事収容せよ!
「艦これ」に登場する第3海域『北方海域』の第2ステージ。提督達の間での通称は『3-2』。
2-4こと沖ノ島海域を突破してきた提督の前に立ち塞がる、更なる壁である。
このステージの難しさは、上記の作戦内容に明記されている通り駆逐艦のみの艦隊で挑まなければならない事にある。そのため、強力な戦艦や空母など大型艦を投入して力で押し通る事はこのステージに限っては不可能である。
事実、駆逐艦以外の艦娘を1隻でも含めた編成で3-2へやって来た場合は確実に、針路が変化してボス艦隊まで絶対に辿り着けない仕様になっている。(ただし後述のように、それを利用したレベリングの方法が存在する。)
そのため、鍛え上げた駆逐艦を連れて来なければクリアできないのだが、ボス艦隊へ辿り着くまでには強力な敵の戦艦や重巡の砲撃を潜り抜け(可能ならば撃滅し)、ボス艦隊を倒してこなければならないために結構な苦労を強いられる。レベリングや近代化改修を充分に行った艦隊でも場合によっては運ゲーと化す事もあるため、沖ノ島海域(2-4)や北方海域艦隊決戦(3-4)と並ぶ難関ステージとして認知されている。
ステージ名の由来は、太平洋戦争中1943年に日本軍によって遂行された「キスカ島撤退作戦」であろう。日本軍が島を包囲する連合軍に全く気づかれずに守備隊全員を撤収させることに成功したことから、『奇跡の作戦』とも呼ばれている。
道中には戦艦ル級eliteや重巡リ級eliteを含めた強力な敵艦隊が待ち構えるため、鍛え上げた駆逐艦を連れて来ても敵の砲撃を受け一撃で大破に追い込まれるケースも少なくない。というより、ボス艦隊直前の戦闘がこの海域の鬼門であり、海域クリアはここを抜けられるかどうかにかかっていると言ってもいい。目的はボス艦隊へ到着して勝利することである。道中で敗北してもここは割り切ろう。
基本的にはレベルが25〜30程度あれば戦力的には問題ないとされるが、その倍以上のレベルまで成長していても、近代化改修(対空は未完了でも問題ない)が完了していてもやられる時はやられるので油断はできない。
また連れて行く駆逐艦としては基本性能の高い雪風や島風、また改二まで強化が可能な駆逐艦(夕立、時雨、響、綾波)が人気が高い。陽炎型や夕雲型、朝潮型など新型の駆逐艦も耐久力が比較的高いのだが、結局は好きな駆逐艦を鍛え上げていけばよい。後で睦月型で来ることになるし・・・
上述の通り艦隊の編成によって大体の針路が決定するため、その点に関してはほぼ安心だが、それでも運が悪いとボス戦直前に針路がハズレの方向へ逸れる場合もある。強力な敵艦隊の攻撃をかわしてここまで来られたのに家具箱ゲットで終わりなのか・・・と、失意に陥れられた提督も少なくないだろう。
任務『「第三十駆逐隊(第一次)」出撃せよ!』では睦月型の「睦月」「如月」「弥生」「望月」の4隻を含む編成(残り2隻も無論駆逐艦だが、そちらは雪風だろうが夕立改二だろうが好きなように編成できる)でここに挑まなければならない。ボス戦でC:戦術的敗北でも任務はクリア扱いになるが、そもそもここの最大の難関は前述したとおりボス一つ前の敵(と、その次の羅針盤)である。そこを抜けられるかどうか、提督の睦月達への愛とリアルラックが試される任務といえよう。なお、睦月と如月には後に改二が実装されたが、戦艦や重巡に当てられれば改二だろうと一発アウトな状況はさほど変わらない。
また、史実に拘る向きには、モデルとなったキスカ島撤退作戦に従事した駆逐艦のうち8隻(途中で無念の後退を余儀なくされた「若葉」も含めれば9隻)が艦これでは実装されているので、そのメンバーで艦隊を組んで挑戦するのも良いかも知れない。
前述したように駆逐艦以外の艦娘を1隻でもつれてきた場合は針路が北側へ固定され、南東方面のボス艦隊まで進めないようになっているのだが、これを利用して北側ルートへ進行して1回のみ戦闘し帰投することをを繰り返すレベリングを行う方法が存在する。通称「3-2-1」。
この海域は基本経験値が320 (旗艦 + MVP + S勝利での獲得経験値が1152) と多い上、お手軽に重巡・戦艦・軽空母がドロップすることも魅力である。特に、金剛四姉妹は全員がここでドロップすることが確認されている。
3-2北側の最初に戦闘する敵艦隊は駆逐艦・軽巡・雷巡のみで構成されているため、潜水艦を含めた編成で挑めば砲撃戦では敵の攻撃が全て潜水艦へ向かう。そのため、雷撃戦に入る前に敵を全滅させれば潜水艦以外は無傷となる。潜水艦が被害を受けたとしても入渠に必要な資源や時間は他の艦種と比較して少ないため、潜水艦を複数所有していれば「出撃 → 撤退 → 傷を負った潜水艦を入渠 → 次の潜水艦を連れて出撃 → …」を繰り返す事で効率的に経験値を稼ぐことができる。
勿論、駆逐艦のレベルが低くて3-2がクリアできないという場合は、この方法で3-2攻略に必要な駆逐艦を鍛え上げるのもいい。ただし、3-2-1の戦闘の際に敵を無傷〜小破で撃ち漏らした場合は雷撃戦の際に潜水艦以外の艦がダメージを負う危険も少なからず存在する点には注意が必要である。
3-2-1をこなすには、多数の空母を引き連れて開幕攻撃で一気に片を付けたり、弾着観測射撃を利用したりすることが望ましい。育成したい艦を旗艦に据える場合、MVPを取れなくてもS勝利で経験値を576獲得できるが、MVPを獲得するに越したことはないであろう。旗艦にMVPを取らせたい場合、随伴空母の艦載機を開幕クリティカルが発生しない艦爆に変えたり、弾着観測射撃を狙えるようにしたりするなどの工夫が必要となるが、詳細については検索してみることを勧める。
また、3-2-1から更に北へ進軍すると鋼材が多め(50〜150)に拾えるため、鋼材を稼ぐために3-2-1から更に進撃するのもいい。この鋼材拾いを指して「キス島クルージング」(キスクル)と称する。
ただし注意しなければならないのは、鋼材マスを通過した先にはボス艦隊よりも更に強力な敵艦隊が待ち受けていることである(通称「お仕置き部屋」)。単に水上艦が凹られるだけにとどまらず、艦隊に3-2-1で被害を受けて大破した潜水艦が含まれる場合轟沈する恐れもある。鋼材を拾っても修復にそれ以上支出すれば意味がないため、鋼材を狙いたい場合は潜水艦のみで出撃することが望ましいであろう。
ただし、3-2-1を含めてこの海域に出現する敵駆逐艦や軽巡は対潜装備を搭載しているため、資源回収やクエスト消化を目的としたオリョールクルージングのように潜水艦のみの艦隊で挑む場合は潜水艦をかなり鍛え上げていないと、1戦目の段階で酷い目に遭わされる危険も高い。逆に、お仕置き部屋では空母や戦艦が多く出現する分潜水艦を攻撃できる敵艦の数が相対的に少なくなるので、潜水艦のみの艦隊の場合は戦いやすくなる。
キスクルに関しては『オリョールクルージング』の記事も詳しいので、あわせて参照されたい。
なお、ボス艦隊には輸送ワ級が1〜2隻は確実に含まれているので、練度が高い駆逐艦の艦隊なら補給艦狩り系のクエストを消化するのに利用できなくはないが、やはり辿り着くまでが大変。よっぽどのマゾ提督でない限り、オリョクルなどの他の海域で狙った方がよいだろう。
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最終更新:2025/12/08(月) 03:00
最終更新:2025/12/08(月) 02:00
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