キハ66系 単語

39件

キハロクジュウロクケイ

1.2千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE
これはリビジョン 1563090 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

キハ66系とは、旧国鉄開発・製造し、JR九州に継承された気動車である。

概要

キハ66とキハ67で2両1ユニットとして運用され、基本的にこれを分けて使うことはない。(ただしこのユニットの外側に、他の気動車連結して運用することはよくあった。)
本系列は、新幹線小倉博多開業に合わせ、北九州地方筑豊地区を結ぶために、それまでの硬直化した設計思想から一歩踏み出して、新しく製造された近郊気動車である。

このような新車両が当時九州に投入されるのはしいことだった。
当時の国鉄九州地区はよそから中古が流れてくる線区であり、鉄道雑誌にまで車両墓場いっき直球書かれるような場所だったからだ。
今で言う國鐵廣島か、あるいはそれ以上か。

性能

440の大出エンジンを採用、内には冷房が最初から標準装備され、新幹線で使われた転換クロスシートドア付近はロングシート)を配置した。このため当時は急行並みの近郊気動車とまで呼ばれた。
加速性も冷房の効きも、シートも良かったのだが、エンジンを回したときの音と振動はすさまじく、床が共鳴してバリバリバリという音を立て、子供が精いっぱいの大を出しても母親との会話が成立しない、という環境であった。

とはいえ、性を買われて筑豊地区と大分地区を結ぶ急行や、筑豊本線から鹿児島本線経由の快速に使われるなど、十分に恵まれた処遇だったといえる。一部列車鹿児島本線の門港はもとより、山陽本線の下関まで進出した。

本形式で使われた新機軸のうち、転換クロスシート117系へ、体構造や前面形状はキハ40系に受け継がれている。

生まれ変わったキハ66系

JR九州発足後しばらくの間、キハ66系は民営化前におこなっていた最適化工事の仕様のままで走り続けた。44012000CCとも呼ばれる荒物エンジンは交換せず、ラジエーターの効率ダウンを補うポンプを屋根に据え付けた。そのぶん、ラジエーターとともに屋根を這う配管パイプ・ポンプがいびつで、まるで怪物じみた威容を誇っていた。

しかし21世紀になるとエンジンと液体変速機を、メーカーコマツの営業が熱心に売り込んできたに交換し、新世代気動車に足を並べられる性と防音性を手に入れ、屋根スッキリとしたフォルムになった。実際は20パワーダウンだったが、排気量・燃費・重量などが大きく善して結果的に総合性アップしている。最高速度95キロは変わらず、カタログ上の性こそ変化はなかったが、価はカタログだけで図れるものではあるまい。

しかし時すでに筑豊本線の電化に至り、慣れしんだ筑豊本線を全編成が追われてしまう。以来本系列は大村線長崎本線に移動、快速シーサイドライナー普通列車に使われ、現在も活躍を続けている。

沿線の皆様、この車両をどうかよろしくおねがいします。

関連動画

関連項目

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/20(土) 10:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/20(土) 10:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP