アニメ『キン肉マン』とは、1983年から1986年までと1991年から1992年の二度に渡り日本テレビで放送されたアニメ作品である。制作は東映、読売広告社。
2024年7月よりCBC/TBS系で新作アニメの放送が開始。制作はProduction I.G。
週刊少年ジャンプで連載されたゆでたまご原作漫画『キン肉マン』を東映動画(現在は東映アニメーション)でアニメ化した作品である。シリーズ構成は全シリーズを通して山崎晴哉が担当。
TVスペシャルや映画作品が7本も作られるほどの大ヒットを記録。超人ごとにテーマソングが作られ、今でいう「キャラクターソング」の先駆けを作った。さらには、キャラクターをモデルにした消しゴムである「キン肉マン消しゴム(キン消し)」がバンダイなどから発売されると、1980年代当時の子どもたちに大人気となり、累計販売数1億8000万個という社会現象レベルのブームとなった。
後述する通り、原作とは設定、ストーリーそのもの、作風において多くの違いがあり、主要登場人物のコスチュームなどのカラーリング、キャラクター名などもアニメオリジナルのものが多い。ただし、キン肉マンのタイツ、ロビンマスクの鎧の色などは、アニメ仕様のほうがファンには馴染み深いものにもなっている。
2024年より、18年ぶりの新作アニメとなる『キン肉マン 完璧超人始祖編』が放送。アニメーションの制作は旧作の東映からProduction I.Gに変更されている。その影響もあってか、設定やキャラクターのカラーリングは原作基準となっている。
1983年4月3日から1986年4月1日まで日本テレビ系列で放送。全137話。放送開始から124話までは日曜日の朝10:00から放送され、125話から最終話までは火曜日の夜7:00から放送された。
原作コミック1巻から23巻に該当する怪獣退治編から夢の超人タッグ編までとアニメオリジナルのザ・サイコー超人の挑戦編と地獄の極悪超人編までを放送。当初は、旧原作ラストにあたるキン肉星王位争奪編までアニメ化する予定だったが、原作に追いつきそうになったことで挟んだアニメオリジナルストーリーが不評(ゴールデンタイムに移行したことでプロ野球中継による放送休止が多かった)だったことで実現しなかった。
原作とアニメでは違いが多く、超人オリンピック編を早めに始めるために初期のエピソードは大幅にカットとなり、当時読者の評価があまりなかったアメリカ遠征編は世界遠征編になり全米タッグ選手権は全カット(そのため夢の超人タッグ編でザ・マシンガンズの登場が唐突なものとなった)。また、夢の超人タッグ編の後半は、なぜか舞台が宇宙に浮遊した北海道のピラミッドリングに移った。キャラクターにおいてもビビンバやタザハマは登場せず、逆に原作初期にのみ登場していた二階堂マリやアデランスの中野さん、ナチグロン、さらにキン骨マン&イワオ、五分刈警部がレギュラーとして登場。
作風は、ゆでたまご側からの要望により原作よりもギャグが多めに取り入れられることとなった。キン肉マン親子の悪ふざけをミートが顔を大きくして説教するのが定番となり、物語がよりシリアスになる7人の悪魔超人編以降でもキン骨マン、イワオ、五分刈警部、さらにキン骨オババによるコメディタイムが設けられていた。キン肉マンの牛丼好きも原作以上に強調され、作中で披露する「牛丼音頭」が当時の子どもたちの間で人気を集めていた。また、二階堂マリや翔野ナツ子がヒロインとしてずっと登場しており、原作ではあまり描かれていなかった恋愛面も描かれている。朝の子供向けアニメということもあり、原作よりもグロ描写がマイルド化されているが、ブロッケンマンがラーメンにされて食べられるという原作以上に子供たちのトラウマになるような改変もなされている。
テレビの視聴率もバトル中心のストーリーになってからは20%台にまで上昇しており、21世紀になってもメディア展開が続く国民的人気漫画に成長したのもこのアニメ1期の大ヒットが礎となっている。原作単行本の累計発行部数もアニメが放送されている間は飛躍的に上昇している。
ちなみに、dアニメストアニコニコ支店ではアニメ1期の全話が配信されている。
リンクはこちら⇒キン肉マン dアニメ
1991年10月6日から1992年9月27日まで日本テレビ系列で放送。全46話。1話から22話までは毎週日曜日10:30から放送され、23話から46話までは日曜日11:00から放送された。
テレビアニメ1期放送終了から5年後、原作漫画連載終了から4年後に再アニメ化。タイトル通り、アニメ1期で描かれなかった旧原作最終章のキン肉星王位争奪編(原作コミック24巻~36巻)が描かれている。前作から数年が経過したこともあり、キン肉スグルとミートくん以外のキャストは全て変更になっている。
物語前半は、前作と比べると比較的原作通りにストーリーは進んでいるが、アシュラマンvsサタンクロスが全カットされダイジェストのみになったり、邪悪五大神の黒幕として超人閻魔が介入してくるなど原作と大きく異なる設定になっている。さらにキン肉スグルの恋人はアニメ前作同様二階堂マリのままだったためビビンバとは結ばれなかった。また、キン肉マンゼブラの白骨化などのグロ描写も割愛されている。
1期と比べるとギャグ成分は減り、ゆでたまごからの要望もあってリアルさを追求したことで前作との差別化が図られている。それでも、キン骨マンとイワオを登場させるなどギャグパートを取り入れてはいたが、物語がよりシリアスになるキン肉アタル登場後以降の終盤は激減している。
キン肉マンアニメ化40周年を記念し、2023年9月29日に新作テレビアニメの制作が発表。『キン肉マン』シリーズの新作アニメは、2006年放送のテレビアニメ『キン肉マンII世』第3期以来、18年ぶり。アニメーション制作はProduction I.G、放送局はCBCテレビ・TBS系列と従来のアニメシリーズから大幅に変更となった。さらには、Netflixでの全世界独占配信も実施される。
内容は旧連載最終章「キン肉星王位争奪編」の続編である「完璧超人始祖編」を映像化したものとなる。2023年10月2日にはティザーPVが公開され、主要キャラクターのデザインやカラーリングは原作基準のものとなっている(ブロッケンJr.などは例外)。
なお原作の時代は冷戦後の1980年代後期であるがアニメでは現代となっている。
主人公・キン肉スグルの声優は宮野真守が担当し、前作でスグル役だった神谷明はキン肉真弓役とプリンス・カメハメ役で関わることになる。
Season1が2024年7月から9月まで放送。初回放送は第0話として、過去シリーズの「怪獣退治編」「超人オリンピック編」「7人の悪魔超人編」「黄金のマスク編」「夢の超人タッグ編」「キン肉星王位争奪編」の数々の名シーンを令和版「キン肉マン」として新たに映像化したものが放送された。本編では正義超人軍、悪魔超人軍とストロング・ザ・武道ら完璧・無量大数第一陣との戦いとなる原作コミック38巻から40巻(新シリーズ1話~33話)までが描かれている。全12話(0話~11話)。
2025年1月よりSeason2が放送。正義・悪魔連合軍とネメシスを中心とした完璧・無量大数軍第二陣との戦いが描かれる。
| 放送局 | 放送開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| CBC/TBS系全国28局ネット | 2024年7月7日 | 日曜 | 23時30分~ | 「アガルアニメ」枠 |
| BS11 | 2024年7月12日 | 金曜 | 18時30分~ | 2024年10月11日より再放送 |
| アニマックス | 2024年7月27日 | 土曜 | 21時00分~ |
| 放送局 | 配信開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Netflix | 2024年7月8日 | 月曜 | 見放題独占配信 | |
| バンダイチャンネル dアニメストア DMM TV FOD Rakuten TV U-NEXT |
2024年7月10日 | 火曜 | 24:30 | 都度課金配信 |
| Hulu Lemino |
水曜 | 都度課金配信 | ||
| dアニメストア ニコニコ支店 | 2024年12月25日 | 水曜 | 0:00 | |
| ニコニコチャンネル | 都度課金配信 |
| 放送局 | 放送開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| CBC/TBS系全国28局ネット | 2025年1月12日 | 日曜 | 23時30分~ | 「アガルアニメ」枠 |
| BS11 | 2025年1月17日 | 金曜 | 18時30分~ | |
| アニマックス | 2025年1月25日 | 土曜 | 21時00分~ |
| 放送局 | 配信開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Netflix | 2025年1月13日 | 月曜 | 見放題独占配信 |
2024年6月3日より、スペシャルウィークの週を除く毎週月曜日18時50分から19時20分に、ニッポン放送にて『キン肉マン 超人ラジオ』が放送。パーソナリティはミートくん役の上坂すみれが担当。
毎回さまざまなゲスト超人を迎えて『キン肉マン』について深掘りしていく30分間のプログラムとなっている。
「キン肉マン 決戦!7人の正義超人vs宇宙野武士」のタイトルで1984年(昭和59年)4月7日に『土曜トップスペシャル』(土曜19:30~20:54)枠で放送。キン肉マンのアニメが初めてゴールデンタイム枠で放送された回でもある。
レギュラー放送ではカットとなった原作コミック第7巻のラッカ星防衛編をモチーフに作られてるが、アニメオリジナルとして大幅に改変されており、物語の時系列も第21回超人オリンピック後の物語になっている。しかも、このときは再起不能となっているはずのラーメンマンが戦線に参加していることから劇場版同様のパラレルストーリー的な扱いとなっている。
全作品とも「東映まんがまつり」内で公開。全作を通じて、ウコン一族というオリジナルキャラクターが登場し、キン肉マンに「う◯こ」と名前を間違えられるのが定番となっている。
| 作品数 | サブタイトル | 公開日 | 主題歌 | 登場したウコン一族 |
|---|---|---|---|---|
| 第1作 | 奪われたチャンピオンベルト | 1984年7月16日 | キン肉マンGo Fight! | ウコンⅠ世 |
| 第2作 | 大暴れ!正義超人 | 1984年12月22日 | 炎のキン肉マン | 大ウコン |
| 第3作 | 正義超人vs古代超人 | 1985年3月15日 | ウコン三世 | |
| 第4作 | 逆襲!宇宙かくれ超人 | 1985年7月13日 | ウコンJr. | |
| 第5作 | 晴れ姿!正義超人 | 1985年12月21日 | ウコン乃介 | |
| 第6作 | ニューヨーク危機一髪! | 1986年3月15日 | ウコン警部 | |
| 第7作 | 正義超人vs戦士超人 | 1986年12月20日 | キン肉マン旋風 | グレートウコン2世 |
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最終更新:2025/12/08(月) 08:00
最終更新:2025/12/08(月) 08:00
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