クラスペディア(競走馬)とは (クラスペディアとは) [単語記事]

クラスペディア(Craspedia)とは、2022年生まれの日本の競走馬である。黒鹿毛の牡馬。

通算成績2戦0勝[0-2-0-0](2024年9月1日現在)

概要

父:ミスターメロディ、母:ウンデレータ、母父:アグネスタキオンという血統。
父ミスターメロディは2019年高松宮記念優勝馬。クラスペディアが初年度産駒になる。
母ウンデレータは新馬戦3着になるも骨折の影響で2戦0勝。
母父アグネスタキオンは4戦4勝無敗、屈腱炎で底を見せぬまま引退した「超高速の粒子」。

生産は北海道新冠町大狩部の田畑牧場。中央交流GIIIエーデルワイス賞優勝のアドマイヤゴールドを生産している。2024年4月のJRAブリーズアップセールに出品され、塚田義広氏が1595万円で落札した。
調教師2年目となる河嶋宏樹に預けられた。

馬名は「植物名。母名より連想」。オセアニア原産のキク科の植物から来たと思われる。

2歳時(2024年)

8月10日の中京芝1200m新馬戦に鞍上小崎綾也でデビュー。スタートまもなく先頭に立ち逃げを打つが、2番手でレースをしていた1番人気のエイシンワンドに最後の直線で交わされ2着。

次走は未勝利でありながら9月1日の阪神競馬場スタンド工事のため中京に振り分けられた小倉2歳ステークス(中京・芝1200m・GIII)に鞍上小崎綾也で出走。未勝利馬でも2歳夏季と3歳の一部トライアル重賞には出走できることになっている。
レースでは道中3番手につけ、直線で少し足を貯めると、抜け出していたエイシンワンドを外から追い詰めるも3/4馬身届かず2着。

ここで収得賞金と未勝利（競馬用語辞典）- JRA(外部サイト)の記事を確認しておきたい。2歳GIIIでは2着でも600万円収得賞金が加算できることになっている。
そしてJRAでの未勝利馬の条件は、（1）出走して第1着になったことがなく、（2）重賞競走の第2着にもなったことのない馬をいう。
つまり、0勝馬でありながら、JRAの定義する未勝利馬ではなくなり、さらに収得賞金が500万円を上回るため1勝クラスにも出走できない、しばらくの間オープン馬として扱われるのである。
なお、グレード制以降これまで未勝利馬が重賞2着で収得賞金を加算して未勝利を脱出した例はない、クラスペディアが0勝馬でオープン馬になった初のケースになる。

0勝馬でありながらオープン馬となったクラスペディアはおそらく重賞戦線を戦っていくことになるだろう。

血統表

*ミスターメロディ 2015 鹿毛	Scat Daddy 2004 黒鹿毛	*ヨハネスブルグ	*ヘネシー
			Myth
		Love Style	Mr. Prospector
			Likeable Style
	Trust Lady 1998 鹿毛	Deputy Minister	Vice Regent
			Mint Copy
		Klassy Kim	Silent Screen
			*クールアライヴァル
ウンベラータ 2010 鹿毛 FNo.7-e	アグネスタキオン 1998 栗毛	*サンデーサイレンス	Halo
			Wishing Well
		アグネスフローラ	*ロイヤルスキー
			アグネスレディー
	*オンブルリジェール 1999 黒鹿毛	Double Bed	Be My Guest
			Claire's Slipper
		Flawlessy	Rainbow Quest
			Pauvresse