グレナディアガーズ(競走馬) 単語


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グレナディアガーズ

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グレナディアガーズ(Grenadier Guards)とは、2018年生まれの日本の競走馬。鹿毛の牡馬。

安平町・ノーザンファーム生産、栗東・中内田充正厩舎所属
馬主はサンデーレーシング(お馴染み赤バッテン勝負服。同期にシャフリヤールやシュネルマイスター)

主な勝ち鞍
2020年朝日杯フューチュリティステークス
2021年阪神カップ

馬名は「イングランドの擲弾兵近衛連隊」。所謂英国擲弾兵である。ニコニコ的にはぱんころ~。
因みに擲弾兵とは擲弾、つまり爆弾(グレネード)を投げる任務を持つ精鋭歩兵部隊の事であり、17世紀頃まで戦場の花形的存在であった。

擲弾兵は精鋭の証

父Frankel、母*ウェイヴェルアベニュー、母父Harlingtonという血統の持込馬。

父のフランケルは最強マイラーとして名高いガリレオ産駒。種牡馬入り後は初年度から英チャンピオンSを連覇したCracksmanを輩出し、日本でもモズアスコットやソウルスターリングが活躍。グレナディアガーズは5年目の産駒にあたり、同期には英国のクラシックホースAdayarにHurricane Laneがいる。
母の*ウェイヴェルアベニュー(Wavell Avenue)はカナダに生まれた後アメリカにて競走生活を送り、3歳時にBCF&Mスプリントを制し、翌年も2着に入っている。グレナディアガーズは初仔である。
母父のハーリントンは名種牡馬UnbridledとGⅠ11勝を挙げた名牝Serena's Songとの間に生まれた良血馬で、現役時代GⅡを勝利している。種牡馬として*ウェイヴェルアベニューを代表産駒とし、重賞馬を数頭出している。

近親に重賞勝ち馬こそ見当たらないものの、同じ牝系からはDeputy MinisterやRiverman、*カリズマティックなどが輩出されている。

兵(つわもの)

2歳

栗東の中内田充正厩舎へと入厩し、2歳7月の新潟芝1400の新馬戦でデビュー。鞍上に川田将雅を迎え、単勝1.5倍の1番人気に推されたものの、5番手から脚を伸ばすも先に抜け出たサルビアに届かず2着。
続く中京マイルの未勝利戦では番手から進めるものの最後甘くなり4着となり、阪神芝1400mの未勝利戦にて、番手から逃げ馬を捕まえて3馬身突き放し勝ち上がる。

その後朝日杯フューチュリティステークスへ出走。1番人気はデイリー杯2歳Sをレコード勝ちしたレッドベルオーブ、続いてサウジアラビアRCを勝ったステラヴェローチェとなり、未勝利を勝ってきただけの本馬は単勝17.5倍の7番人気となった。鞍上は川田将雅が続投。
レースはモントライゼが先手を主張して後続を離す逃げを打ち、グレナディアガーズは深追いをせず3番手を追走。直線に入ってモントライゼを捕まえにかかると残り200mで捕まえて先頭に立ち、ステラヴェローチェの追撃を3/4馬身封じきってゴール。重賞初勝利はGⅠ朝日杯。ハイペースで流れたこともありこの年レッドベルオーブが更新したばかりの2歳コースレコードを0.1秒更新した。中内田×川田は2歳重賞の勝利の方程式である。

JRA賞最優秀2歳牡馬はホープフルSと東スポ杯2歳Sを制したダノンザキッドが受賞した。

3歳

年が明け3歳になりファルコンSから始動。当然というべきか1.8倍の1番人気となり、続いてモントライゼ、ルークズネストと重賞勝ちか連対経験馬が続いた。レースでは緩み無く逃げるルークズネストを見る位置から進め、残り200mでルークズネストに並びかけて競り合ったものの、最後はアタマ差競り負けて2着となる。
続いてNHKマイルカップへ出走。朝日杯勝ち、前走左回りに目処を付けたこともあり単勝3.4倍の1番人気となり、相手には弥生賞2着からやって来たシュネルマイスター、NZTを快勝したバスラットレオンが続いた。
レースが始まると逃げると目されたバスラットレオンがいきなり落馬。ピクシーナイトがやや押し出されるように逃げ、グレナディアガーズは道中中団前目から3, 4コーナーにて外から一気に押し上げる。直線に入って先頭に立つシーンもあったが、ソングラインに交わされ、更にシュネルマイスターに差され3着となった。

休養を挟み、米国遠征を見据え京成杯AHから始動。ハンデは56kgでここでも1番人気。相手には同期バスラットレオン、東京新聞杯を勝ったカラテが人気となり、ステルヴィオやマルターズディオサなどネームバリューを持つ馬も多数出走する好メンバーとなった。
レースでは最内からいつもより控え気味の中団から進め、4コーナーから直線にかけて大外を回してかなりの末脚を使ったが、馬群の中から伸びたカテドラルと逃げ粘るコントラチェックには及ばず3着。

京成杯AH終了時点のレーティングは112となり、9月下旬にレーティング不足により目標としていたBCマイルに「出走できない公算が高い」として遠征を取り止め、マイルチャンピオンシップへ切替。
マイルCS本番では川田将雅がダノンザキッドに乗る為新たに池添謙一を鞍上に据え、当日はグランアレグリア、シュネルマイスター、サリオスに次ぐ4番人気となる。
レースでは先手を主張するホウオウアマゾンを外目から見る位置に陣取り、直線に入って手応えは良かったものの後方勢の台頭に対し末脚は伸びず、13着と大敗を喫した。

その後年末の名物阪神カップへ出走。鞍上は短期免許で来日中のクリスチャン・デムーロが騎乗。1番人気は富士Sを制したソングライン、続いて前年勝ち馬のダノンファンタジーとなり、本馬はそれと差の無い5.0倍の3番人気となった。
レースはスプリンターのファストフォースが先手を主張し緩み無く逃げ、グレナディアガーズはほぼ中団に位置取る。直線に入って馬場の六分どころに持ち出されると、阪神の直線を一杯に使った末脚を披露。自分より内目のホウオウアマゾンやダノンファンタジーを1馬身半突き放しゴール。重賞2勝目を復活のゴールで飾った。

4歳

年が明け4歳初戦はスプリント戦線へ参入。春の短距離GIである高松宮記念へ出走。鞍上は2走前務めた池添がメイケイエールに騎乗のため福永祐一へと乗り替わり。ゲートで失敗したため後方からの差しを狙い、外から一瞬の伸びるも止まってしまい12着。重馬場発表も内側が乾きつつあった中で大外に入ってしまったことが響いた形であった。

その後は僚馬シャフリヤールと共にロイヤルアスコット開催への参戦を表明。プラチナジュビリーステークスへ出走し、Home AffairsやA Case of Youなどと対決する。ただ、このレースは恐ろしく多くの頭数が出走する。なんとびっくり27頭立てである(ちなみにフルゲートは28頭らしいので、これでもフルゲートではない)。シャフリヤールが出たプリンスオブウェールズステークスの5頭立てに対して両極端である。馬番号は10、ゲート番号は4である。

血統表

Frankel
2008 鹿毛
Galileo
1998 鹿毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Urban Sea Miswaki
Allegretta
Kind
2001 鹿毛
*デインヒル Danzig
Razyana
Rainbow Lake Rainbow Quest
Rockfest
*ウェイヴェルアベニュー
2011 鹿毛
FNo.22-d
Harlington
2002 黒鹿毛
Unbridled Fappiano
Gana Facil
Serena's Song Rahy
Imagining
Lucas Street
2004 栗毛
Silver Deputy Deputy Minister
Silver Valley
Ruby Park Bold Ruckus
Katebyrne

クロス:Mr. Prospector 5×5×5(9.38%)、Northern Dancer 4×5(9.38%)、Blushing Groom 5×5(6.25%)

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関連項目

  • 競馬
  • 競走馬の一覧
  • 2021年クラシック世代
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