グレートサイヤマンとは (グレートサイヤマンとは) [単語記事]

グレートサイヤマンがいる限り、
この世に悪は栄えない！

グレートサイヤマンとは漫画『DRAGON BALL』およびそのアニメなどに登場する正義のヒーローである。

初登場は其之四百二十三。グレートタイヤマン？違います！グレートサイヤマンです！

概要

身もふたもない言い方をすれば、青年になった孫悟飯がただ変装しただけのもの。

セルゲームから数年後。セルの恐怖から地球を救った悟飯は、母チチの提案で自宅から遠く離れたサタンシティの高校「オレンジスターハイスクール」に通うことになる。

一方、人間とは愚かなもので、苦難を忘れ平和に慣れた町では犯罪者が横行。学校の手続きに向かうとき町で二度もそんな者を見かけた悟飯は、正体がバレないよう超サイヤ人で変装し悪者退治するのだった。

その後、学校編入初日にも町で銀行強盗を見かけた悟飯は同じく変身して懲らしめるのだが、その直後ミスター・サタンの娘ビーデルに遭遇。すでに現場を離れ変身も解除していたものの、その時の服装から彼女に関連を疑われるようになってしまう。さらに教室でビーデルらクラスメートから町で「金色の戦士」の噂が広まっていると聞かされ、それが自分のことだと感づいた悟飯は正体がバレることを恐れ、焦りを感じるようになる。

学校帰りにそのことをブルマに相談したところ変身装置を作ってもらうことになり、二時間後、完成品を早速試着した悟飯はその姿を大変気に入る。そして帰宅中に暴走車を発見した悟飯はさっそくヒーローごっこを試すのだった。だが、暴走車から出てきた男二人組に何者だと問われ答えに困ってしまい、少し考えた末にこう叫ぶ・・・

「わたしは正義を愛する者、グレートサイヤマンだ!!!」と。（相手に笑われたのは言うまでもない）
とっさにつけた名前で、超サイヤ人のもじりだと思われる（超→グレート、サイヤ人→サイヤマン）

次の日、突然授業を抜け出すビーデル。クラスメートは彼女がミスター・サタンに匹敵する実力で、時々警察の要請で事件解決の手伝いをしている・・・と自慢げに話すが、セルゲームでサタンの真の実力を知っていた悟飯は逆に不安になり、授業を抜け出しグレートサイヤマン姿で様子を見に行く。事件は悟飯の活躍もあり無事解決したのだが、変身で慢心した悟飯は言動で単純なぼろを出しビーデルにあっさり正体がバレてしまうのであった。

界王神界でキビトが服を変えて以降は登場しない（ダーブラ戦ですでにアンダーウェアのみの状態だが）。

ドラゴンボールではギニュー特戦隊と並ぶ変態ヒーローである。変身ポーズや口上など、悟飯が幼少時に出会った特戦隊の影響を少なからず受けた可能性もある。ちなみに原作のブルマは特戦隊と遭遇していない。

アニメではビーデルに正体がばれるまでの間に多数のオリジナルストーリーが挟まれ、驚くほどあっさりバレた原作からかなり改変されている。また、天下一武道会の最中や魔人ブウ撃破後にも話が増やされていて、ビーデルまでもがこの格好で登場した（後述のグレートサイヤマン2号）。

グレートサイヤマン（1号!）

悟飯が扮する戦士で、天才ブルマが悟飯に頼まれてからたった二時間で変身装置を作ってしまった。

腕時計型の装置のボタンを押すと、アンテナのようなものがついたヘルメットに黒いアンダーウェア、赤いマント、緑を基調とした衣装に一瞬で身を包む。（ビーデルの脅迫で出ることになった）天下一武道会ではヘルメットが規定に反していたため、ターバンとサングラスで代用している。

見た目は完全に痛いコスプレで、初めてこの姿を見た人は他人・仲間内を問わず皆唖然とする。作ったブルマものすごく気に入った悟飯も、どこかセンスがずれているのだろうか。特に正体を知らない人からは「格好も名前もダサい・変態野郎・頭おかしい・みっともない」など散々。仲間内でも弟の孫悟天が「かっこいい」と言ったぐらいで、変身装置をほしがったトランクスは変身姿を見ていらないと言い、クリリンやピッコロたちにまでドン引きされた。

チチは原作だと「にいちゃんうれしそうだな」程度の感想で表情も普通（自身も幼少期に似たような格好だったので何とも思ってないのだろうか）。一方、アニメだと悲痛な叫び声とともに苦言するなどかなり不評だった（…が、なぜか一晩たったあとの原作シーンではコロッと態度が変わる）。

アニメでは2号（ビーデル）と登場することがあり、その場合2号と区別するため名乗り口上に「1号」と付け加える。