「私はカウンティ級巡洋艦でありながら、ケント級のネームシップでもあるよ!
凄いよね? 装甲なんて努力と根性で補えるっしょ!えっ、ダメ!? 」
ケントとは、STGアプリ『アズールレーン』の登場キャラクターである。
イギリス海軍のカウンティ級(ケント級)重巡洋艦1番艦、ケントをモチーフとする。イラストは夢咲楓。CVは金元寿子。
海域では2-4以降にドロップ。レアリティゆえに建造でも出やすいため、序盤のうちに邂逅可能。
ベルファスト率いるロイヤルメイド隊の一員。紫髪を肩まで伸ばしてワンサイドアップにまとめ、黒いリボン付きのカチューシャをつけている。アホ毛もあるため、シルエットではまるで三本の触覚が生えているようにみえる。その顔つきは、釣り眉毛に赤い瞳のつり目といかにも強気そう。服装は妹のサフォークと同じミニスカメイド服だが、ベースがノースリーブのワイシャツとなっており、そのバインバインの胸ではちきれそうになっている。しかも、生地が極めて薄く、下の肌色が透けて見えている。元ネタの装甲の薄さを反映したものらしいが、目の毒としか言いようがない。足元は飾りつきのソックスにブーツである。得物も妹のサフォーク同様の、艤装を載せたバスターランチャーにしか見えない代物を持っている。
とにかく明るいスポーツ系少女。何かと会話の頭に英語を混じらせてくる。まあこれは英語圏の出身である以上不自然ではない。
だが、
”Hey!"、"Yo!"、"Errr"、"Yahoo!"、
"Oh......"、"Hmmm"、"Wow!"、"Caution!"、
"Welcome!"、"Good!"、"Woah!"、"Huh"、"Yeah!"
てな具合にことごとくくっつけてくるので尋常ではない。しかも、日本語部分も片言ではなく、その気になればちゃんと日本語会話できるので、これらは完全にキャラ作りでやっていると思われる。実際、公式ツイッターでも適当に考えついたもので、特にこだわりはないと紹介されている。
自分のことを「ケント選手」と呼ぶが、これも軽空母ボーグみたいに特定のスポーツに打ち込んでいるわけではなさそうなので(セリフの端々から見れば、強いてあげれば陸上選手っぽい)、英語混じり同様にノリで名乗っているようだ。
自身の装甲の薄さは気にしているようで、自己紹介では「努力と根性で補えるっしょ」と言ったり、詳細確認の際にも「装甲と火力は無視して」と言う。ただ、火力はむしろ彼女の自慢要素だと思うのだが…。
タッチすると、ノリノリで遊ぼうとする。局部タッチでは「ドスケベ」とは言うものの、根っから嫌がっているようではない。親密度が上がると、装甲の薄さをカバーするために服を着込んでいることを告げてくる。そして……ここから先は読者自身で確かめてほしい、こっちの心の装甲が溶かされるよ、マジで。
なお、「タイガーちゃんがいない」というセリフがあるが、これは史実で重巡ケントが虎を乗せていたことがあるのにちなむネタのようだ。
ノーフォーク、ドーセットシャーを除くカウンティ級重巡洋艦に共通する傾向だが、重巡にも関わらず「軽装甲」で、耐久値も低め。これは彼女自身が気にしている通りである。速力や回避も低いため、どんどん攻撃を受けているとあっという間に脱落しかねない。後半戦を戦うためには耐久や回避を底上げしたり、回復したりするための装備が必須となるだろう。具体的には油圧舵・改良型缶・迷彩塗装・バルジ、そして応急修理装置などである。これらが手に入ったら最優先で装備してあげよう。煙幕などの回避手段をもっている駆逐艦や軽巡、回復スキルを持つ軽空母などと組むのも手だ。
一方、オフェンス面は充実している。火力・雷装・対空がおしなべて高く、前衛艦隊の攻撃担当としての活躍が期待できる。スキル「強襲指令」は、一定時間ごとに確率で味方全体の攻撃力を上げてくれる。主力艦隊に強力な戦艦や空母を配置すれば、戦闘力は大いに強化されることだろう。
限界突破をすれば、「全弾発射」のスキルも身につける。これは弾幕が広がりながら前に進むため、数多くの敵に当たりやすい。
重巡洋艦「ケント」(HMS Kent, 54)は、カウンティ級重巡洋艦の1番艦として1926年3月16日に進水。1928年6月25日に竣工した。
軍縮条約であるワシントン条約に基づき、基準排水量を1万トン以下に抑えつつ、8インチ砲(20.3cm砲)を装備する条約型重巡洋艦として設計された。そのため、装甲を二の次として火力と航続性能に重きを置いた作りになっている。だが、当初はあまりに紙装甲なのを指摘されて一部の装備品を撤去してまで装甲を増加させたことがある。広い海域をカバーしなければならないロイヤルネイビーのシーレーン防衛コンセプトにより、航洋性や居住性に優れていた。この辺り、居住性を犠牲にして戦闘力を重視した当時の日本海軍の重巡と対照的である。
ケントは、ネームシップでありながら予算の都合やらで工事が進まず、完成は姉妹の中でも遅い方になってしまった。ゲーム中であまり姉らしくないのはその辺りの反映か。完成すると、彼女は中国の駐留艦隊に配属されて極東で活動することになる。この節のタイトルになっているセリフはその時のことだろう。サフォークとともに東郷平八郎元帥の葬儀に参列したこともある。
第2次世界大戦が勃発すると、ケントはインド洋での哨戒に活躍した。1940年にはイタリアの参戦によるヨーロッパでの戦線拡大に呼応して地中海に移り、各種輸送作戦やイタリア軍への艦砲射撃を行うことになる。だが、そこで航空攻撃によって航行不能になる損傷を受け、本国で長期間の修繕を受けた。
その後は本国艦隊に属して、北極海でソ連への支援物資を運ぶ船団を護衛する任務にあたった。1944年11月、ノルウェー沖でドイツの輸送船団を攻撃、僚艦とともに敵をほぼ全滅に追い込む大戦果を挙げた。
終戦後まもなく予備役になり、1948年に解体されて姿を消した。
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/19(金) 09:00
最終更新:2024/04/19(金) 09:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。