それは共に、現在へと続くゲーム機達の覇権をめぐる争いの始まりでもあった。
ゲーム機大戦。
ゲーム機大戦とは、MIDORIKAWAおよび、その後継作者の手描き動画各作品のことである。
なお第1作に限ってはタイトルがゲーム機戦争と表記されている。
ゲーム機の歴史を戦争形式で紹介するという趣旨の動画で、テレビテニスから始まる日本ゲーム機(一部輸入)の栄枯盛衰を描く。ゲーム機自体の優劣を語るものではなく、どちらかと言えばゲーム機開発と営業戦略の歴史とみて取ることができる。
作りとしては時系列や過程に脚色があり、結果の大筋について大体あってる系の動画。だがこの動画を通して時代を振り返り、不足ならばゲーム機の紹介動画などを作ってみると良いだろう。ニコニコ動画は歴史を保存することのできる媒体である。
※動画登場順
1975 テレビテニス(エポック) ¥19500 日本初のゲーム機。ポンテニスを楽しめるが、二人強制プレイになる
1977 テレビゲーム15(任天堂) ¥15000 ゲーム全15種類。ステージの違うポンテニス14種+射撃ゲーム
1981 カセットビジョン(エポック) ¥12000 カートリッジ式。コントローラは本体一体型。CPUはソフト側に搭載
1982 ぴゅう太(トミー) ¥59800 B-BASIC搭載。キーボードはゴム製。実はこの時代で16bitを実現している
1982 M5(ソード。動画ではタカラ) ¥49800 BASIC-I付属でメインボードにZ80CTCを搭載。ナムコゲー多数
※タカラ発売のゲームパソコンM5はBASIC-Gとコントローラ付属で¥59800
1983 アルカディア(バンダイ) ¥19800 クソゲーキャラゲー充実。互換機が30機以上存在するが元締めは不明
1979 カセットTVゲーム(Atari 2600をエポックが輸入販売) ¥57300 当然性能はAtari 2600と同じもの
1983 コンピュータビジョン・光速船(バンダイ) ¥54800 ベクタースキャン方式採用の9インチモニタが付属する
1983/7/15 ファミリーコンピュータ(任天堂) ¥14800 説明不要の伝説的ハード。初めて十字キーを搭載した
1983/7/15 SG-1000(セガ) ¥15000 SG-3000からプログラム機能を無くした下位機種。スプライト機能有
1983/7/15 SC-3000(セガ) ¥29800 プログラム機能搭載でBASIC言語プログラムが可能。海外でも発売。
1983 ぴゅう太Jr.(トミー) ¥19800 廉価版ぴゅう太。プログラム機能を取り払いゲーム専用に。価格低下に成功
1983 カセットビジョンJr.(エポック) ¥5000 廉価版カセットビジョン。本家メーカーによる廉価版ハードとしてはゲーム機史上最安値を記録。ある意味伝説
1983 RX-78 GUNDAM(バンダイ) ¥59800 インベーダー風ガンダムゲームが楽しめるゲームパソコン
1983 TVボーイ(学習研究社) ¥8800 本体一体型ジョイスティック形式。電車でGО!コントローラーに近い形状
1983 マイビジョン(日本物産) ¥39800 圧倒的ボタン数。誰から見ても麻雀ゲーム以外の用途が見当たらない
1983 PV-1000(カシオ計算機) ¥14800 PV-2000の下位モデル。BASIC機能を取り払った物
1983 PV-2000(カシオ計算機) ¥29800 BASICインタープリタを標準搭載。PV-1000と互換性は無い
1983 オセロマルチビジョン(ツクダオリジナル) ¥19800 セガSG-1000との互換性を備えたオセロ専用機
1983 C1(シャープ) ¥145000(ブラウン管、19型) ファミコンとテレビを合体。今でも旅館に多く生息している
1984 SG-1000Ⅱ(セガ) ¥15000 SG-1000の機体の形を変更し、入力レバーの形を8方向キーにしたもの
1984 オセロマルチビジョン2(ツクダオリジナル) ¥19800 オセロマルチビジョンの後期版。ジョイスティックをパッドに変更
1984 ぴゅう太mk2(トミー) ¥29800 ゴム製キーボードをプラスチック製に変更し、英文型ベーシックも搭載した
1984 スーパーカセットビジョン(エポック) ¥14800 この時代では画期的な128色表示可能なスプライト搭載
1985 セガ・マークⅢ(セガ) ¥15000 を64色表示可能にし、さらに方向キーも十字キーに近い物を採用している
1986 ディスクシステム(任天堂) ¥15000 ファミコンの周辺機器。クイックディスクを元に制作された。書換可能
1986 ツインファミコン(シャープ) ¥32000 目の付け所だけシャープなシャープ。ファミコンとディスクシステムを合体
1987 PCエンジン(NEC) ¥24800 8bit機では異例の512色表示可能。その他の性能もズバ抜けている
1988 メガドライブ(セガ) ¥21000 16bitCPU搭載。ゲームが面白く無いのはハードに限界があったからだ!
1988 PCエンジンCD-ROM2(NEC) ¥57300 世界初CD-ROMゲーム機。性能は凄いが大人かスネ夫専用
1987 X1twin(シャープ) ¥99800 元はライバルの筈なシャープと共同開発。→結果仲間割れで別居する羽目
1989 ゲームボーイ(任天堂) ¥12800 携帯ゲーム機。省エネな白黒画面。爆撃や叩き付けにも耐える耐久性
1988 天の声2※付属器(ハドソン) ¥2600 PCエンジンのセーブシステム(バックアップユニット)ハドソンが開発
1989 PCエンジンシャトル(NEC) ¥18800 廉価版PCエンジン。CD-ROMへの接続が出来ない。場所を取る
1989 PCエンジンスーパーグラフィックス(NEC) ¥39800 画質向上、表示能力2倍。一応互換性も存在する。
1989 PCエンジンコアグラフィックス(NEC) ¥24800 初期と殆んど同じ形状の為、CD-ROMへの接続可能
1990 NEO・GEO(SNK) ¥58000 アーケードゲーム特化。ハード・ソフトの値段が異常な為レンタルが主流
1990 スーパーファミコン(任天堂) ¥25000 16bit機。拡大縮小回転に特化。ソフトの値段が高いのがネック
1990 シャープSF-1(シャープ) ¥133000(21型) スーファミ一体型テレビ。画質は通常よりも鮮明。モノラル
1990 ゲームギア(セガ) ¥19800 カラー液晶携帯ゲーム機。燃費悪し。ヨウヘイ君は?白黒なの?つまらないねぇ
1990 PCエンジンGT(NEC) ¥44800 携帯型PCエンジン。通常のPCエンジン用ソフトを併用できる。燃費悪し
1991 PCエンジンLT(NEC) ¥99800 PSエンジンGTの上位機種。折りたたみ式でCD-RОM2にも直接接続可
1991 PCエンジンコアグラフィックスII(NEC) ¥19800 PCエンジンコアグラフィックスの廉価版。ラベル等の色が違う
1991 PCエンジンDuo(NEC) ¥59800 SUPER CD-ROM2との一体型。CD-RОM機器を内蔵、端子を削除
1991 テラドライブ(セガ) ¥148000~248000 メガドラ+PC。テラまで飛級する凄い性能だが値段もテラ高い
1991 メガCD(セガ) ¥49800 メガドラ+CD(CD-RОM)。通常のメガドラと合体させて使用する。超重量up!
1991 SUPER CD-ROM2(NEC) ¥47800 PCエンジン用周辺機器。取り付けるとCD-ROM用ソフトが使用可に
1991 バーコードバトラー(エポック) ¥6800 バーコード読み取り式電子ゲーム機。読み取った時の数値で競う
1993 ぴゅう太くん(TOMY) ¥9980 メダルゲーム式の知育玩具。同じ内容の商業用メダルゲームも存在する
1994 アメリカンバトルドーム(ツクダオリジナル) ¥3980 超!エキサイティン!!相手のゴールにシュウウウ!
1993 メガドライブ2(セガ) ¥12800 廉価版。AV端子の形状が変更→ステレオ出力に。本体も小型化されている
1993 メガCD2(セガ) ¥29800 メガドライブ2と同時発売。初代メガドラ+メガCD2と言う組み合わせでも使用可能
1993 PCエンジンDuo-R(NEC) ¥39800 本体カラー変更、ヘッドフォン、バッテリー端子等を省いた廉価版
1994 3DO REAL(松下電器) ¥54800 シリーズ初32bit機。3Dポリゴンに特化。だがソフトが洋ゲーに偏る
1994 プレイディア(バンダイ) ¥24800 長い長い眠りから覚めた8bit機。今時8bit機。動画再生に優れている
1994 NEOGEO CD(SNK) ¥49800 ソフト低価格化NEOGEO(3万円→7000円)。ジョイスティックはパッドに変更
1992 ワンダーメガ(日本ビクター) ¥82800 メガドラ+メガCD。無駄に高く全く売れなかった。コレクターズアイテム化
1994 3DO REAL II(松下電器) ¥44800 廉価版3DO REAL。廉価版にしては高い。PCメーカーあるある
1994 PCエンジンDuo-RX(NEC) ¥29800 廉価版PCエンジンDuo-R。ついに3万円を切りバブル卒業成功
1994 3DO TRY(三洋電機) ¥54800 三洋製3DO REAL。性能は大体同じ。強いて言うならボディが少し違う
1994 セガサターン(セガ) ¥44800 32bit(×2)機。セガハード最高傑作の呼び声も高い。2D3D描写に強い
1994 スーパー32X(セガ)※周辺機器 ¥16800 メガドライブを32bit化する周辺機器。メガCDと御一緒にどうぞ
1994 3DO ALIVE(金星電子) $349.99 多分韓国製3DO。知名度が低い為現在はコレクターズアイテム化
1994 スーパーゲームボーイ(任天堂)※周辺機器 ¥6800 ゲームボーイ互換機。一部のソフトはカラーで遊べる
1994 プレイステーション(ソニー) ¥39800 世界で1億台以上売りさばいた伝説の32bit機。もはや説明不要
この動画まではMIDORIKAWA制作。彼は第6次ゲーム機大戦で動画版制作を引退した。(静画版は第8次まで続いた)
1995 サテラビュー(任天堂)※周辺機器 ¥18000 衛星放送を使ってゲームを受信出来るSFCの周辺機器。
1995 PC-FX(NEC-HE) ¥49800 NECが最後に出したゲーム機、動画再生に特化しているが後期はギャルゲー収容所に
1995 バーチャルボーイ(任天堂) ¥15000 任天堂の赤歴史、3D立体視という15年先取りした機能を搭載
1995 ルーピー(CASIO) ¥25000 ゲームだけでなく、シールを作ることも出来るが、知名度が低くSEGA、任天堂、SCEの戦いからは蚊帳の外に
1996 ピピンアットマーク(BANDAI) ¥49800 アップルと共同開発したインターネット対応のゲーム機。
1999 ドラえもんバトルドーム(ツクダオリジナル) ¥4980 ドラえもん、バトルドームも出たぁ!
この動画から後継者候補が制作している。特に人気なのが、kokeと343rt4grの動画である。(kokeはオリジナル路線、343rt4grは静画版を再現した路線となっている。)
1996 Nintendo64(任天堂) ¥25000 64bit機。ソフトはカートリッジ方式。トップクラスの性能を誇るがソフト不足に泣くことに。
1996 KID'S GEAR(セガ) ¥14800 ゲームギアの廉価版。バーチャファイターminiが同梱。
1997 ゲームボーイポケット(任天堂) ¥6400 大幅なスリム化を行い値段が半額、電池も4本から2本に。
1996 たまごっち(BANDAI) ¥1980 社会現象まで引き起こしたペット育成型ゲーム。カートリッジ交換式ではない。
1998 ゲームボーイカラー(任天堂) ¥6800 カラー液晶を搭載したゲームボーイ。従来との互換性もあり、本体のカラーも豊富。
1998 ネオジオポケット(SNK) ¥7800 モノクロ液晶。名前の通り格闘ゲームが充実するもカラーの時代になっていた事やソフトのバランスが悪く撃沈。
1999 ドリームキャスト(セガ) ¥29900 セガの社運をかけた次世代機。通信モデムを搭載するなど高い性能を誇ったが部品のトラブルで生産が追いつかずスタートダッシュに失敗する。結果的にセガ最後のハードとなった。
この動画で343rt4grは本編から撤退、現在海外版ゲーム機大戦を制作中。
2000 プレイステーション2(ソニー) ¥39800 言わずと知れたプレイステーションの後継機。旧プレステソフトとの互換機能だけでなく、DVD再生機能も搭載しており、圧倒的な需要を叩きだした。
2000 PS one(ソニー) ¥15000 旧式機となった普通のPSの小型廉価版。
2000 ワンダースワンカラー(BANDAI) ¥6800 ワンダースワンにSTNカラー液晶を搭載したもの。
2001 ゲームボーイアドバンス(任天堂) ¥9800 ゲームボーイシリーズの最終進化形態。携帯機としては他の追随を許さない極めて高いスペックを誇り、なおかつ旧ゲームボーイソフトとの互換機能まで備えている。
2001 ゲームキューブ(任天堂) ¥25000 満を持して登場した任天堂の次世代機。従来のカセットロムから脱却してCDロム媒体をソフトに使用している。
2002 スワンクリスタル(BANDAI) ¥7800 ワンダースワンカラーの液晶仕様をFNSに変更した程度のマイナーチェンジ版。
2002 Xbox(マイクロソフト) ¥34800 Windowsで有名なマイクロソフトが開発したゲーム機。スペックこそ申し分ないものの、元が海外ハードなため当時は日本人に合うゲームが少なく、認知、普及までには時間がかかった。
2003 PSX(ソニー) ¥99800 PS2とはコンセプトが真逆のゲームが出来るDVDプレーヤーとして発売。かつての家電メーカーの法則に先祖返りしてしまっている。
2004 ニンテンドーDS(任天堂) ¥15000 当時は画期的だった2画面仕様、タッチスクリーン、64並の3Dポリゴン等を新たに採用。サードパーティも豊富で幅広い年齢層に支持された。
2004 プレイステーション・ポータブル(ソニー) ¥19800 ソニー初の携帯機。独自規格「UMD」でソフト、動画を提供。性能ではDSを上回った。後に後継モデルの2000、3000、goが発売。
2005 Xbox360(マイクロソフト) ¥39795 さらに向上した性能に加え、海外の人気ゲームシリーズだけでなく、しっかり日本のゲームメーカーも取り込んだソフトのラインナップにより、ようやく日本でのシェアの獲得に成功した。
2006 プレイステーション3(ソニー) ¥49980 プレイステーション2の後継機。インターネットオンライン対応から前2機種との互換性、さらに同社製の家電製品との互換を見越したCELLおよびブルーレイ再生機能も搭載している。
2006 Wii(任天堂) ¥25000 スティック型リモコンによる人間の動作そのものを取り込んだ全く新しいプレイスタイルを実現。その上ボードやハンドル型リモコンなどを用いてのより体感的なプレイが楽しめるようにもなっている。
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最終更新:2024/04/26(金) 02:00
最終更新:2024/04/26(金) 02:00
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