コディーズウィッシュ 単語

コディーズウィッシュ

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コディーズウィッシュ(Cody's Wish)とは、2018年生まれのとある難病の少年の『願い』を背負ったアメリカ合衆国の競走馬である。

主な勝ち鞍
2022年:フォアゴーステークス(GⅠ)ブリーダーズカップ・ダートマイル(GⅠ)ウエストチェスターステークス(GⅢ)阪神ステークス(L)
2023年:チャーチルダウンズステークス(GⅠ)メトロポリタンハンデキャップ(GⅠ)

概要

父Curlin、母Dance Card、母の父Tapitという血統。父はブリーダーズカップ・クラシックやドバイワールドカップなどGⅠ4勝を挙げた名馬。種牡馬としても多く活躍馬を輩出している。
母はGⅠガゼルステークスの優勝馬。母の父はGⅠウッドメモリアルステークスの優勝馬で、種牡馬として数々の名馬を輩出してアメリカリーディングサイアーを獲得するまでに至った。

2018年5月3日に誕生。生産者・馬主共にゴドルフィン。調教師はウィリアム・モットとなった。

また、コディーズウィッシュという馬名はコディー・ドーマンという少年に由来する。
この少年は「成人まで生きられるのは稀」と言われる遺伝性疾患のウォルフ・ヒルシュホーン症候群という難病を抱えていた。
コディー少年は馬が大好きで、キーンランド協会とメイクアウィッシュ財団の『貴方の夢を叶えましょう』という企画で家族とともに生後6ヶ月のDance Cardの仔馬と出会った。
その仔馬はコディーの乗る車椅子に近寄ると、しばらく膝の上に頭をおいて離れなかった。
この事に感銘を受けたゴドルフィンは、後にその仔馬に『コディーの願い(Cody’s Wish)』という馬名を付けてデビューすることとなった。

『願い』と共に

3歳(2021年)

6月上旬のベルモントパーク競馬場の未勝利戦でジュニア・アルバラードを背にデビューして3着。続いてジョエル・ロザリオに乗り替わってサラトガ競馬場の未勝利戦に出走するも3着。その後9月のサラトガ競馬場の未勝利戦も3着として3戦連続3着となった。

そして10月上旬のチャーチルダウンズ競馬場の未勝利戦にて初勝利を挙げた。

その後は11月のチャーチルダウンズ競馬場の条件戦をマーティン・ガルシアを鞍上に勝利して連勝。再びロザリオ騎手に戻してチャーチルダウンズ競馬場の条件戦を勝利して3連勝とした。

4歳(2022年)

3月下旬のチャレンジャーステークスにルイス・サエスを鞍上に迎えてグレード競走初制覇を狙うも2着に敗れた。
続いて5月上旬のウエストチェスターステークスに出走し、デビュー戦以来となるアルバラード騎手と組んで勝利してグループ競走初制覇を果たした。

その後は7月の阪神ステークスに出走して勝利……ちょっとまて、何で阪神!? というのもかつてアーリントンパーク競馬場と阪神競馬場が提携を結んでおり、交換競走としてGⅢ重賞の阪神カップが行われていたのだが、2021年をもってアーリントンパーク競馬場が廃止。これにより開催場所をチャーチルダウンズ競馬場に移し、名称を変更してリステッド競争として再スタートを切ったのが本阪神ステークスということである。ちなみに交換競走ということは日本に対を成す競走が存在し、これが有名な春の3歳マイル重賞であるGⅢアーリントンカップである。こちらはアーリントンパーク競馬場閉鎖後も名称は変更されていない。

そして8月末のスプリントGⅠであるフォアゴーステークスに出走。ここには今季GⅠ2勝を含む4連勝中、通算GⅠ5勝を挙げている名スプリンターJackie’s Warriorが出走していた。1番人気はJackie’s Warriorが断トツの1番人気でコディーズウィッシュは2番人気に支持された。
レースはJackie’s Warriorが逃げてコディーズウィッシュは後方2番手で待機。大外と回りながら直線に入るとJackie’s Warriorは後続を引き剥がして押し切り態勢となるも、それをコディーズウィッシュが末脚炸裂させて並ぶ間もなく差し切り1馬身1/4差で優勝。3連勝で見事GⅠ初制覇を果たした。

その後は11月の大一番ブリーダーズカップ・ダートマイルに出走。ここでは勢いと前走の走りが評価されて1番人気に支持された。レースは前走と同様に後方で待機し、第3コーナーを迎えたあたりから一気に捲り始める。前にいたCyberknifeに照準を合わせて直線に入ると、残り1ハロン地点で馬体を並べて交わし去って優勝。Cyberknifeに1馬身3/4差を付けてGⅠ連勝を含む4連勝とした。

5歳(2023年)

始動戦は5月上旬チャーチルダウンズステークスに1番人気で出走。最後方での追走から第3コーナーから進出を開始。捲り上げながら直線に入ると、楽々と突き抜けて2着に4馬身3/4差をつける圧勝を果たした。

続いて伝統のハンデ戦メトロポリタンハンデキャップに出走。トップハンデ57kgを背負いながらも単勝オッズ1.6倍という圧倒的な1番人気の支持を受けた。
発馬では一完歩目が遅かったこともあり序盤に最後方となる。中間点では8番手で通過。第3コーナーから進出を開始して大外を回りながら直線入口で先頭に立つと後続を突き放して3馬身1/4差で圧勝。GⅠ4連勝を含む6連勝を果たした。

その後は距離延長をしてホイットニーステークスに出走。いつも通り最後方から競馬を進めるも距離が長かったのかいつものような伸びを見せずWhite Abarrioの3着に敗れた。
この結果を受けてブリーダーズカップ・クラシックは断念。ブリーダーズカップ・ダートマイル連覇を目標に切り替えた。

血統表

Curlin
2004 栗毛
Smart Strike
1992 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Classy 'n Smart Smarten
No Class
Sherriff's Deputy
1994 鹿毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Barbarika Bates Motel
War Exchange
Dance Card
2009 芦毛
FNo.1-s
Tapit
2001 芦毛
Pulpit A.P. Indy
Preach
Tap Your Heels Unbridled
Ruby Slippers
Ruby Slippers
2001 栗毛
Editor's Note *フォーティナイナー
Beware of the Cat
Tempt Devil's Bag
Thinghatab

クロス:Northern Dancer 0×0(xx.xx%)、Sir Ivor 5×3(15.63%)、Native Dancer 5×5(6.25%)

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関連項目

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