コロンゾン(とある魔術の禁書目録)とは (コロンゾンとは) [単語記事]

アレイスター＝クロウリーが召喚した悪魔「コロンゾン」
1を基にしたゲーム『真・女神転生』のキャラクター →ヤダ、何このコロンゾンカッコいいを参照。
1を基にしたライトノベル『とある魔術の禁書目録』のキャラクター。ローラ＝スチュアートの正体。

記事では特に問題がなければ３を軸に解説する。

大悪魔コロンゾン

1909年、聖守護天使エイワスの助言に従ったクロウリーがエノキアン魔術で召喚した悪魔。

またの名をザクス。カバラ的数霊術では「333」の等価で表される高次存在。その本質は「混乱と拡散」であり、人の叡智の獲得を妨げるという悪魔である。
アフリカ旅行中にクロウリーは三羽の鳩の血で即物的な魔法陣を描き、アエティールと接触してセフィロト（セフィラとセフィラの集合）間にわだかまる「深淵（アビス）」の解析に臨んだ。
コロンゾンは30ある天使の内、10番目の「深淵」の主としてクロウリーを霊媒に召喚された。しかしクロウリーの制御すら振り切って弟子のヴィクター・ニューバーグを騙し、殺そうとした。

コロンゾンとの接触は魔術師クロウリーの「失敗と成功」の一つに数えられる。

（ここから禁書の独自設定）
アレイスター＝クロウリーのコロンゾン召喚失敗は、全てマクレガー＝メイザースによって仕組まれた計画である。実はアレイスターよりも前にメイザースがコロンゾンを召喚しており、彼は『ブライスロードの戦い』でアレイスターに始末される前にコロンゾンと契約していた。
その契約内容は「初めて召喚されたふりをしてクロウリーを破滅に導け」。つまり、コロンゾンを制御できなかったのはアレイスターの失敗というよりは、メイザースの怨念という見方が正しい。

1909年に召喚された際はアレイスターの弟子「ヴィクター＝ニューバーグ」の存在が適切に機能し、アレイスターの体を追い出されて失敗したが、メイザースとの契約は切れてなかった。
アレイスターの娘である「ローラ＝ザザ＝クロウリー」の体に憑依し、「ローラ＝スチュアート」と名乗ってアレイスターを始末する為に動いていた。

「スチュアート」というのは、契約者メイザースがスチュアート王朝の復活を願っていた事に由来する。このファミリーネームを名乗るのはコロンゾンのサービス精神らしい。

とあるシリーズの設定では既存のクリフォトにも当てはまらない、聖守護天使エイワスと同等の存在と言われている。エイワスはコロンゾンが気に食わないようで、会話の度にエイワスから可哀想なくらい罵倒されていた（なお、史実のコロンゾンもエイワスを知っている様子）。

活躍

アレイスターの「プラン」を妨害する為に、直属の魔術師「烏丸府蘭」をスパイとして上里勢力に送り込み、アレイスターにとってのイレギュラーである上里翔流を学園都市に誘導していた。結果的に言えば、府蘭は恐らくコロンゾンの予想以上に機能し、学園都市のインフラを壊滅状態に追い込んでいる。

エレメントの一件が収束した頃、イギリス清教の回収部隊を学園都市の周辺に送った。
実はその時に「積み荷」に紛れて秘密裏に学園都市内に侵入しており、「窓のないビル」にて上条との対決に敗れたアレイスターを「ダモクレスの剣」で突き刺して殺害した。
メイザースとの縁が切れたことに歓喜の声をあげたのも束の間。直後にアレイスターは10億人以上に分化してしまう。つまりコロンゾンはその全てを殺さなくてはならなくなった。

新約19巻では窓のないビルと共に宇宙に打ち上げられた。
宇宙でエイワスと交戦しつつ、学園都市を完全に制御する為に烏丸府蘭を霊媒にして操り、学園都市の統合データベースである今代の書庫（バンク）「プロセッサスーツ」を奪取。
囮として浜面仕上に予備のプロセッサスーツを着せたが、そのせいでプロセッサスーツ間の競合が発生して書庫にアクセス不可能となってしまい、仕方なく浜面を狙うことになる。

アレイスター達が府蘭を解放した頃、コロンゾンはエイワスを倒すことに成功。外宇宙から地球圏に高速で舞い戻り、窓のないビルを学園都市に落とし、遂に学園都市を消滅させた……かと思われた。
だが、窓のないビルは超高速で地球に戻った為、俗に言うウラシマ効果が生じ、本来の時間軸からズレた「新天地」へと墜落していた。
奇跡的な確率でしか起こり得ない現象だが、アレイスターは全て計算ずくでコロンゾンを宇宙に放り出し、エイワスもこうなることを把握して事前にわざと敗北していたのである。

エイワス「ならばついでにもう一つ。……浦島太郎の孤独でも味わうが良い、デブリ野郎」

新天地にいたのは魔神達であった。
コロンゾンは新天地に迷い込んだ挙句、魔神の暇つぶし相手として戦う羽目になる…。