コード進行とは、機能和声の流れを一部分、特に主和音から主和音のまとまりで切り取り明示したものである。
カノンコード・王道進行・ツーファイブさえ覚えれば作曲できます。れっつとらい。
下に述べる基本的な進行を覚えてしまえば、ギター片手にふがふがと鼻歌を交えればそれなりの曲は出来てしまう。もちろんそういった姿勢での創作は宜しく批判されるべきであるし、そんなんで音楽なぞ作っても何の面白みも無いが、大抵のアーチストもそうやって作っていることが多いので仮に似た曲が出来てしまっても (外野は囃し立てるが) 本人から訴えられることはあまり無い。
ただし記念樹事件のような例もある。気をつけよう。
元の協和音をトニカ(トニック)、4度を基音とする協和音をサブドミナント、5度のをドミナントと言う。
そして、トニカをT、サブドミナントをS、ドミナントをDと表記することにして、例えばT→S→D→T(I→IV→V→I)と和音を連ねると、
このように、単純な曲の伴奏にすることができる。ちゃんと終わった感じのする、和音のまとまりを、カデンツ(終止形)ともいう。簡単なカデンツとしては、他にT→D→T、T→S→T、T→D→S→T がある。T の所で複数のカデンツをつなげる、D に対するドミナントとして S を使う(一種の代理和音)などして、複雑なカデンツが作られる。
和音を、別の似た和音に置き換えると、コード進行に変化を付けることができる。似た和音の置換えとして、例えば次のようなものがある。
代理和音で置換えすぎると、元の調から外れてくるが、それはそれで、別の調でのコード進行や、転調のつなぎなどに使うこともできる。
「大きな古時計」を例にとってみる。
この曲では和音の進行として、例えば T→D→T→S→S→D→T というカデンツを当てはめることができる。そして、普通の協和音や代理和音を置いていくと、置き方によって以下のサンプルの様に、色々雰囲気を変えることができる。
| カデンツ:T→D→T→S→S→D→T をあてはめたもの | ||
| 1回目 | C G C F Dm7 G C | 普通 |
| 2回目 | Am E7/G# C/G D/F# F G {Csus4 C} | マイナーのクリシェ |
| 別のカデンツ、調をあてはめたもの | ||
| 3回目 | C E7 Am C7(13)/B♭ F G C | J-POP定番進行 |
| 4回目 | Am E7 E7 Am B7-9 E7 Am | マイナー |
| 5回目 | C Em7/B C7/B♭ A7 Dm7 G7 C | メジャーのクリシェ |
| 6回目 | A♭ B♭ C B♭M7 A♭ G {A♭B♭ C} | サブドミマイナー多用 |
| 7回目 | Am D Am D Am D Am D | ドリアンもどき |
| 8回目 | Am7 D7 {G G7} {C Cm(9)} Am7 D7(13) {Gsus4 G} | 属調 |
こういう感じで、様々な組み合わせで和音を並べることで、メロディに色を付けることが出来て、多彩な音楽が生まれてくる。
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最終更新:2025/12/10(水) 05:00
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