ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア 単語


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ゴルドサン

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ゴルド・ムジーク・ユグドミレニアとは、小説「Fate/Apocrypha」の登場人物の一人である。

CV:大川透

概要

ダーニックの支配するユグドミレニア一族の傘下であり、かつてはアインツベルンに匹敵するほどの錬金術の大家であったムジーク家の当主。此度の聖杯大戦においては、ダーニックの命により参戦し、自らが用意した触媒のよって召喚した黒のセイバーことジークフリートのマスターとなった魔術師。

小柄で小太りな中年男性。それでいて、猜疑心と虚栄心の塊のような性格の持ち主。故に、その態度も傲慢そのもの。
だが、それらを差し引いても、彼が一級の魔術師であることに変わりはない。というのも、魔力パスの分割によって、サーヴァントへの魔力供給を気にすることなく、自分たちの魔力行使を可能にするという、反則級のシステム干渉を提案。これを実現に漕ぎ着けた、という実績の持ち主。なお、これには大量のホムンクルスを魔力供給用として用いている。
これだけでも、彼がかつてのロード・エルメロイたるケイネスと並ぶか、それ以上の人物であることがわかるだろう。
また、“変質鉄腕”のような錬金術による魔力変質を用いた戦闘行為も可能である。

とはいえ、生来からの臆病な性分ゆえか、あまりにも有名すぎるセイバーの弱点を秘匿するために、彼に会話することを禁じてしまう。
これによって、コミュニケーションを取ることが不可能となってしまい、戦闘時においてもマスターとして空回りするばかり。
これにより焦りばかりが募る中で、セイバーが謎の無敵性を誇る赤のライダーと対決することに。
この無敵の力の秘密が判然としない中で、セイバーへの疑念と不信感が一方的に高まる中で、ついにセイバーに宝具使用を令呪にて命ずる。
しかし、宝具の一撃を放ったとて赤のライダーの無敵を打ち破れないことが誰の目から見ても明らかとなった状態で、ダーニックからの厳命により、二画目の令呪を用いて宝具の使用を中断させる。
今までのシリーズでも、その愚かさを晒してしまったマスターは幾人もいるが、ここまでの無能さを露呈してしまった最低のマスターは、おそらくは後にも先にも彼一人だけだろう。え?結局prprしかしていないヤツがいるって?知らん、そんな事は俺の管轄外だ。

そんな中で、黒のキャスターが自身の宝具の炉心に用いようとしていたホムンクルス、後にジークと名乗ることになる少年黒のライダーことアストルフォの手引きにより脱走。これを捕らえるべくセイバーと共に立ち塞がるも、そのホムンクルスから思いがけない反撃を受けてしまい激昂。一方的にホムンクルスを痛め付け、瀕死の重傷を負わせる。
これにより、アストルフォに諭されたセイバーに殴りつけられてしまい失神。結果、セイバーはホムンクルスを救うために己の命を差し出し、事実上の退場。おまけに、そのホムンクルスには逃げられてしまった。
こうして、戦わずして聖杯大戦から脱落した上に、最後の令呪も取り上げられてしまうことに。おまけに、キャスターの宝具の炉心の候補にもされるなど、もはや彼の命運は尽きたも同然であった・・・・

(※ここから先は中盤以降のネタバレにつき反転しています。原作未読、アニメ未視聴、あるいはコミックスで読み進めている方はブラウザバックしてください)

戦いから半ば弾き出される形となってしまい、酒に溺れるばかりのゴルド。
そうしている中で、自身が本心ではセイバーを恐れていた(曰く“大英雄ジークフリート”であることから目を逸らしていた)ことを自覚。と同時に、もう少し己のサーヴァントに歩み寄っていれば、とも悔いている。
その後、ジークやアストルフォと再び邂逅。ホムンクルスを救いに戻ってきた二人に己の内心を吐露。と同時に、その愚かさを指摘される。それらの言葉を受け入れると、ホムンクルスたちを解放。実質的に和解となった。

なお、キャスター本人は自身の宝具にゴルドを用いることについては不満を抱いており、結局は彼を炉心として用いることはなかった(一応、ゴルドのなけなしの名誉のために言っておくと、炉心としては彼でも及第点であるらしい)。
だがしかし、代わりに現実ではあらゆる意味で最悪な展開となった。

自陣営から離反したキャスターが起動させた宝具たるゴーレムをサーヴァントらの力で撃破した後は、新たにユグドミレニアの当主となったフィオレの補佐を受け持つことに。以降は、シロウ・コトミネらに奪取された聖杯を奪還すべく尽力する自陣営のバックアップを担うこととなる。
また、解放されたホムンクルスたちに対しては、ぶつくさと文句を垂れつつ自虐的になりながらも、何だかんだで世話を焼くという、それまでの彼からは考えられないツンデレな姿勢を見せる。
特に、ホムンクルスたちのリーダー格であるトゥール(CV:寿美菜子)との夫婦漫才じみたやりとりも、最終局面に向けて緊迫感の増す状況の中での清涼飲料水の一つとなっている。
ともあれ、最後まで生き延びた彼は聖杯大戦の戦後処理の一翼を担うことに。

序盤での迷走っぷりに加えて、実はジークフリートに殴られた時点で死亡=第一巻で退場する予定だった(作者談)だの、コンスコンづらですぐ死にそう(by作者)だの、その扱いは惨憺たる有様。
ところが、大方の予想を覆すかのように最後まで生き延びたばかりか、当初の横柄な態度から一変して丸くなった結果、ツンデレ属性を得ることに。そこ。メタボのオッサンのツンデレとか誰得なんて言わない。
このようにして、ゴルドさんとして親しまれるようになった彼は見事に愛すべきダメ人間枠(きのこ談)を全うし、そしてムジーク家の頂点にトゥールが拳一つで立つこととなった。

ちなみに、既婚者で子持ち。そのゴルドの子というのが、ゴルドにソックリな冷めきった瞳をしている息子とのこと。というか、単にゴルドを若返らせてヒゲをオフした感じである。

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関連項目

  • Fate/Apocrypha
  • ジークフリート(Fate/Apocrypha)
  • ジーク(Fate/Apocrypha)
  • 無能
  • ダメ人間
  • 間桐慎二←同類。ただし魔術師としては比べるまでもない
  • ケイネス・エルメロイ・アーチボルト←同類項
  • ゴルドルフ・ムジーク←平行世界における息子?
  • メタボ
  • ツンデレ
  • 誰得
  • TYPE-MOON関連の一覧
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