サザエさん 単語


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サザエサン

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サザエでございま~す!

さんとは・・・

日本人ならばこの作品を知らない人はいないと言っても過言ではない、国民的作品である。

原作者は長谷川町子(1920年-1992年)。

原作は新聞に掲載されていた4コマ漫画。フジテレビ系にて現在も放送されているテレビアニメ版以前にも、ラジオ東京テレビ(現:TBSテレビ)にて実写ドラマ版が、ニッポン放送でラジオドラマ版が放送され、また東宝他で何度も実写映画化もされている。

サザエさんの版権は、1993年までは長谷川町子の親族によって経営されていた出版社の「姉妹社」が保有していた。しかし同社の廃業にともない、原作者の生前より存在していた「長谷川町子美術館」へと版権が移動、現在に至っている。

なお、長谷川町子美術館(東急田園都市線桜新町駅から徒歩7分)は、サザエさん関連の作品を展示の他、長谷川町子が生前に収集した美術品の展示も行っている。

テレビアニメ版について

  • 現在放送中のテレビアニメ版は1969年(昭和44年)10月5日放送開始。フジテレビ系にて放送中。
    2013年にはギネスワールドレコード社より「世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組」として認定された脅威の大長寿番組である。 
  • 嫁の実家で暮らす標準語を話す大阪人(マスオ)の肩身の狭さを描いたアニメ。
  • 1975年から1997年にかけて、日曜日の本放送と並行して火曜よる7時から再放送が行われていた。(正式な番組タイトルは「まんが名作劇場 サザエさん」。「サザエさん→火曜ワイドスペシャル(ドリフ大爆笑など)→なるほど!ザ・ワールド」の黄金リレーで見ていた人も多い。主題歌とエンディング・テーマは日曜日の放送とは異なる曲を使用していた。
  • 今なお、雪室俊一がサザエさんの脚本を手がけているが、「カツオが理不尽なことで叱られる」というストーリーが特徴である。今度、サザエさんを見るときにテロップで脚本家を確認されたし。
  • ちなみに、過去に三谷幸喜も4本脚本を書いているが、タラちゃんが筋肉増強剤を飲んで筋骨隆々になるという夢を見たという脚本を書いてプロデューサーに怒られ、降板させられたというエピソードがある。なお、三谷の作品は後に再放映もされている。
  • 何十年も続いた、「日清食品の30秒CM→サザエさん本編」の流れが2010年9月をもって廃止。2010年10月3日放送分から日清食品のCMは、サザエさん本編内で流れるようになった。つまり、サザエさんが18:30.00ジャストから放送されることとなった。
  • 日本のテレビアニメの中で最後までセル画が用いられた作品でもある。(2013年9月末まで、同年10月6日の放送分からデジタル化に移行した)。
  • 当初はトムとジェリーを意識したドタバタな作風であったが、原作ファンから受けが悪く、現在の路線へとなった。
  • タイトル前の話やエンディングの話はわりと原作忠実であり、何年か寝かせてからまた使っているとのこと。ちなみに原作は単行本上では6477回(時事ネタすぎて載せなかった作品や倫理的な問題で封印した作品もあるので後数百話は存在すると思われる)で現在使っているのは2500回分しかないとのこと
  • 泥棒がよく出てくるが、これは本人もよく泥棒の被害に遭ったためである。
  • かつては次回の予告後に投げ食いをし、喉に詰まらせるラストであったが、医師の指摘もあって、ジャンケンへとなった。もう一つの説としては単なる製作者のイメチェンという説もある。
  • 後述の超厳しい版権故に「世界一長く放映されているアニメ」でありながら、長らくVHS、DVD、Blu-ray、何れの世代でも一切の映像販売が行われていなかった。……が、2018年12月26日からようやくAmazonプライムビデオでの初期作品の配信が開始された。原作者の生前には存在しなかった「ネット配信」という抜け道を使って実現したものと思われる。……とはいえ、現時点で配信対象となっているのは初期作品のみである。現在放送されている新作エピソードを手元に残したければ、自分自身で録画して保存しておくほかに方法はない。
  • 長寿番組らしく、2chのサザえさんスレもスレ番号が5桁に達するほどの歴史がある。…ように一見見えるが、実際は何故か1スレ目から10000スレと命名して開始して見た目がインフレしているだけ。

スポンサー

  • 1998年10月までは、東芝の一社提供番組であった。OPの映像に東芝の事業所などがチラっと映ったり、提供バック近くになると「でっかいTOSHIBAのロゴ」をサザエさんが左手で指す、磯野家の家電も東芝製だったりなど「サザエさん=東芝」のイメージ戦略も徹底されていた。なお、複数社提供になった後はそのような描写は無くなっている。
  • 2018年には東芝が業績悪化したことにより、スポンサー自体を降板することとなってしまった。一社提供・複数社提供時代を合わせて48年間スポンサーを務めたこととなる。
  • また、2025年1月26日放送分では、フジテレビで起きたゴタゴタにより、西松屋を除くスポンサーが降板。奇しくも26年弱ぶりの一社提供となった(西松屋の枠以外がACジャパンのCMに差し替えられただけであり、西松屋のCMが延々と流れていた訳では無いが)。これによりXでは「西松屋一社提供」がトレンド入りするなど話題となった。
    • 結局、2025年2月2日放送分では西松屋もスポンサーを降板し、スポンサー無しでの放送となってしまった。これは、同事例を理由とする先週からノンスポンサーの「ちびまる子ちゃん」を除くと、2005年の「ボボボーボ・ボーボボ」以来20年ぶりの事態となった。この放送分ではスポンサー部分でタマが家から出ていく様子が描写され、エンディングで家に帰ってくるという演出に変更された。その後もマスオを送り出すサザエやフネが返ってくる様子が描写されたが2月16日放送分以降は全員集合の止め絵になった。これについてはスポンサーによるCMの差し止めが起きなかった青森テレビでも反映され、これらの演出や止め絵をバックに提供クレジットが表示される事態となった。なお4月からゲオとOICグループ(ロピア)が新規スポンサーとなったため、止め絵は無くなった。7月20日時点ではゲオ、OICグループ(ロピア)、大和ハウス、龍角散の4社が提供クレジットを表示、日産自動車が提供クレジットなし、明治安田生命が提供クレジットなしかつフジテレビのエリアを避けてのCM放映となっている。
  • 上記のフジテレビのゴタゴタでスポンサーが居なくなった結果、次回予告の部分を番宣として使う事が多くなり視聴者を困惑させた。

原作について

元々は福岡の新聞で連載していたが、色々とあって設定を一部変えて朝日新聞で連載することとなる。

1974年に本人の病気もあって、打ち切りになるものの朝日新聞に新作を出していたりもしていた。朝日新聞で描いていたこともあって、土曜版の「be」でも「サザエさんをさがして」という記事が連載されている。打ち切りなのでサザエさんの最終回はもちろん存在しない。(厳密に言うと福岡のフクニチ版で最終回としてサザエの結婚で締めくくっている。連載再開した際に単行本には収録されなかった。)

原作では、現在のアニメ版とは性格が違う人が多い。

  • 波平に威厳が無く、カツオにとってはちょろい相手だと思われていた
  • 逆にフネの方が威厳があり、激しい気性である(これは作者の母親をモデルにしたため)
  • ワカメは優等生ではなく、天真爛漫で活発
  • マスオはカツオ、ワカメにとっては頼れるお兄さん的存在
  • タラオは若干乱暴者
  • カツオはちょっと抜けた兄。しかし、アニメ版と同様なズル賢く、ワンパクな性格になる
  • サザエも初期は気性は荒かったが、基本的な性格は変わらない

という具合に違う。なお、アニメ版のサザエは原作の性格が大きく反映され、カツオは初期のアニメ放送時期に原作もアニメ版に似た性格になる。

作風も大きく変わっており、「ニセ本(海賊版)だと思ったら、初期の作品だった」という逸話が残るほど違う。初期はそこまで殺伐しておらず、落語的なオチやダジャレオチ(マスオの賭けに負けたノリスケが「コニャックを一杯」を奢るところを「コンニャクで一杯」でマスオを言い包めようとするなど)が多く、時には当時の政権を風刺する回も多々あった。
人権に関する話や政権風刺の話を出すこともあったが、唯一国鉄ストに関しては大の反対派であった。それは長谷川が福岡の同窓会に行こうとした矢先に朝日新聞から国鉄ストの影響もあって「(何かあった時のために)四コマを書き溜めて欲しい」と言われ、急遽福岡に戻らずにネタを考えるもかなり悩んだことをきっかけに国鉄ストに関しては反対派になっている(なお、この時代は国鉄ストで苦労した人が多い)。

サザエさんを描いていくうちに「ヒューマニズムは飽きた」といって作風の変更をした。ちなみにこの時期に生まれたのが「いじわるばあさん」である。

版権について

原作の海賊版やサザエさんバス事件の影響でかつてはかなり版権利用に厳しかった。

どれくらい厳しかったかというと、

  • 交渉しようと頼みに行ったら門前払いを食らった。
  • CMで使わせてくれたが、かなり制限がある。
    ちなみにハウス食品はしばらくサザエを出さずにノリスケが出ていた時期もある。
  • ビデオ販売は許可しない。
  • 再放送も(火曜日のサザエさん以外)基本無理。
    実写映画はCSで放送出来たものの全10作を10か月かけて放映していた。
  • とある玩具を扱う企業を門前払い。なんとか版権を得た企業もあるが、大失敗した苦い経験もある。
    キャラクター物の玩具で大成功した(ジンクスを打ち破った)作品は実は30分前のアニメだったりする。
  • アニメ紹介でも絵をなかなか使わせてもらえない。
    テレビでサザエさんを紹介したら絵を出さず、曲だけだったということも。
  • サザエさんの曲のカバージャケットですら絵を使わせてもらえなかった。
  • アニメ用に作ったサザエさんの曲にも長谷川サイドから「イメージに合わない」という抗議が出て封印。
  • 長谷川町子の没後においては交渉前にまず長谷川町子美術館を観覧することを義務付け。
  • 企業のホームページでの利用はほぼNG。
    JAバンクのキャッシュカードや通帳の絵柄紹介は許可が出ている模様。
  • フジテレビでも容赦なし。
  • ニコニコでも原作、アニメを使った動画等があれば削除。
    • 一方、自分で創作したものについては比較的に寛容な姿勢でいる。静止画や顔の部分だけ動画の素材にするのも割と寛容。

ただし、東芝はほぼ規制がなく、単独スポンサー時代はCMはもちろん、専門の電気屋にはグッズなども用意されており、東芝には比較的に優遇していたと思われる。

長らく版権が厳しい状況が続いていたが、2000年以降は緩くなり始め、以前よりサザエさんを取り扱ったCMを出せるようになったり、フジテレビではグッズ販売が許されるようになった。JAバンクではサザエさんを使ったキャッシュカードなどが存在し、ネットでもそれなりに公開を許している。ちなみにCMでサザエさんを取り扱える企業のほとんどは作者の生前に契約した企業である。マイラインのCMはマイライン事業主がNTT(契約当時は前身の電電公社)だったため、25年後の磯野家で大きな話題となったグリコもスポンサーだったためである。沿線の桜新町駅付近に原作者の美術館を有する(作品の舞台のモデルとなった街でもある)東急電鉄との関係も比較的良好で、かつてのスタンプラリー帳のマナーページや、旅客案内パンフレットに原作ベースのイラストが掲載されていたことがある。 

また、公的なポスターでの使用は比較的に使えるようになっている。

2012年に原作者の姉・長谷川毬子が死去してからは権利に関して更に緩くなり、公式ブックの出版や前述のネット配信などが実現している。更に権利の裏を突いたと言われるAmazonプライムビデオでの初期作品の配信を認めたため、サザエさんに関する版権もある程度緩和された。この頃にサザエさんの原作についても極端な時事ネタを除いたネタを出した原作版(朝日新聞掲載版)の再書籍を果たしている。

主な登場人物

詳細は各個別記事を参照。

  • サザエさんの家系図

サザエさん一家

  • フグ田サザエ
  • フグ田マスオ
  • フグ田タラオ
  • 磯野波平
  • 磯野フネ
  • 磯野カツオ
  • 磯野ワカメ
  • タマ(サザエさん)

そのほか登場人物

  • 波野ノリスケ
  • 波野タイコ
  • 波野イクラ
  • 波野なぎえ
  • 磯野海平
  • アナゴさん
  • フグ田ノリオ
  • 中島弘
  • 大空カオリ
  • 花沢花子
  • 堀川くん
  • リカちゃん
  • 磯野藻屑源素太皆
  • 浜さん家のジュリー
  • 伊佐坂難物
  • 伊佐坂軽
  • 伊佐坂甚六
  • 伊佐坂浮江

関連動画 

本編動画を使ったMADは直ちに削除されるが、手描きMADは大丈夫な様子。

関連静画

関連項目

  • 長谷川町子
  • 朝日新聞
  • フジテレビ系列
  • 東芝
  • じゃんけん
    • キュアピースvsサザエさん
  • びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛
  • 全自動卵割り機
  • グルグルダシトール 
  • ハイエナ
  • ウーロン茶☆ヌルヌル
  • サザエさん作品No.5875「父さん発明の母」
  • ノリスケ出入り禁止
  • 東方仗助
    • このヘアースタイルがサザエさんみてェーだとォ?
  • 日曜日
  • 中島裕之
  • NIPPONのサザエさん
  • サザエさん時空
  • 漫画作品一覧
    • 四コマ漫画
  • アニメ作品一覧
  • ボボボーボ・ボーボボ(ノースポンサー繋がり)
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