サッカーポルトガル代表とは、ポルトガルサッカー連盟(FPF)によって編成されるサッカーのポルトガル共和国の代表チームである。ユニフォームは国旗の赤・緑を基調にしていてホームはシャツが赤でパンツが白。愛称はセレソン・ダス・キナス。
| ポルトガル代表 | |||
|---|---|---|---|
| 国旗 | |||
| 協会 | FPF | ||
| 大陸 | UEFA(ヨーロッパ) | ||
| FIFAコード | POR | ||
| FIFA加盟 | 1921年 | ||
| 監督 | フェルナンド・サントス | ||
| FIFAワールドカップ | |||
| 出場 | 7回 | ||
| 最高成績 | 3位(1回) | ||
| UEFA欧州選手権 | |||
| 出場 | 8回 | ||
| 最高成績 | 優勝(1回) | ||
人口1000万人程度の国でありながら、優秀な選手を数多く輩出する強豪国。バロンドールを獲得したエウゼビオ、ルイス・フィーゴ、クリスティアーノ・ロナウドを始め、パウロ・フットレ、ナニ、クアレスマなど個性的なドリブラーが非常に多い。また、マヌエル・ルイ・コスタやデコ、ジョアン・モウチーニョなど中盤の選手もよく輩出している。
国内リーグでブラジル選手が多くプレーしていることから、ブラジル出身の選手が帰化して代表入りすることも多い。
近年では強豪国というイメージが強いが、FIFAワールドカップでの最高成績は1966年大会の3位であり、ベスト4以上は2回のみ。長らく無冠の状態が続いていたが、EURO2016の優勝が歴史上初めて獲得したタイトルであった。また、2019年にはUEFAネーションズリーグの初代王者となっている。かつては国際大会の予選で負けることが多く、ワールドカップやEUROの常連国となったのは21世紀になってからである。
初試合は1921年。国内リーグは早くから盛り上がりを見せていたが、代表チームにはなかなか還元されず、他のヨーロッパの国々と比べると出遅れていることは否めなかった。
FIFAワールドカップの初出場となったのは1966 FIFAワールドカップ・イングランド大会だった。このときのチームには前年にバロンドールを獲得し、SLベンフィカの黄金期の立役者となったエウゼビオを擁していた。エウゼビオは前評判通りの得点力を発揮し、準々決勝の北朝鮮戦では0-3でリードされた状況から4ゴールを決め、逆転勝利をもたらす。結局初出場ながらも3位という好成績を残し、エウゼビオは6試合出場で9得点を記録し、得点王を獲得する。
しかしその後は国際大会に出場できず、次に脚光を浴びるのは1980年代に入ってからだった。UEFA欧州選手権初出場となったEURO1984では、西ドイツを敗退に追い込みグループリーグを勝ち抜き、ベスト4進出を果たす。さらには、1986 FIFAワールドカップ・メキシコ大会で二度目のワールドカップ出場を果たすが、グループリーグ敗退に終わっている。
1990年代に入ると、1989年と1991年にFIFAワールドユースを連覇した、ルイ・コスタ、ルイス・フィーゴ、ジョアン・ピント、パウロ・ソウザら黄金世代が代表の中核となる。EURO1996で初めてフル代表での国際大会に挑んだ彼らは、「アコーディオン・システム」と呼ばれる中盤での頻繁なポジションチェンジとパスサッカーを駆使し、ベスト8進出を果たす。まだ若かった黄金世代の成長に期待がかかったが、この世代には優れたストライカーがおらず、得点力不足を露呈した1998 FIFAワールドカップでは予選敗退となってしまう。
EURO2000では、足りなかった最後のピースだったFWにヌーノ・ゴメスが台頭。この年のバロンドールに選ばれたフィーゴの圧巻のパフォーマンスもあり、ポルトガルは準決勝まで進出する。準決勝では黄金期にあったフランスを追い込みながら延長戦で敗れるが、期待値はさらに高まった。1986年大会以来3度目の出場となった2002 FIFAワールドカップ・日韓大会では優勝候補に挙げられていたが、アメリカと韓国に敗れ、グループリーグ敗退という失望感の残る結果となる。この大会を最後に黄金世代の多くが代表を去ることとなる。
2003年に前年のワールドカップでブラジル代表を優勝に導いたルイス・フェリペ・スコラーリが監督に就任。開催国として出場したEURO2004では開幕戦でギリシャに敗れると、大幅なメンバーの入れ替えを敢行し、クリスティアーノ・ロナウド、デコ、リカルド・カルヴァーリョら黄金世代に代わる新戦力を軸に決勝進出を果たす。決勝ではまたしてもギリシャに敗れ、初タイトルはお預けとなったが、新たな時代への一歩を刻んだ大会となった。2006 FIFAワールドカップ・ドイツ大会では、一度は代表を引退していたフィーゴが復帰し、ベテランと若手が融合したバランスの取れたチームとなり、手堅いサッカーで1966年大会以来40年ぶりとなるベスト4進出を果たす。EURO2008ではベスト8でドイツに敗れると、スコラーリは退任する。
その後も2010 FIFAワールドカップ・南アフリカ大会ではスペインに敗れてベスト16、EURO2012では2大会ぶりのベスト4進出を果たしたが、またもスペインに延長PK戦の末敗れ、2014 FIFAワールドカップ・ブラジル大会では初戦でドイツに大敗したことが響きグループリーグ敗退。世界最高のスコアラーに進化したクリスティアーノ・ロナウドを擁しながら結果を残せない大会が続いていた。
ブラジルW杯後、フェルナンド・サントスが監督に就任。EURO2016では、グループリーグでは3引き分けで辛くも通過と苦しいスタートとなるが、準々決勝でポーランドにPK戦の末に勝利、準決勝ではウェールズ相手にクリスティアーノ・ロナウドの1ゴール1アシストで勝利し、3大会ぶりに決勝進出。そして決勝では地元フランスと対戦。前半にクリスティアーノ・ロナウドが負傷交代するアクシデントに見舞われながらも、延長戦にエデルが決勝ゴールを決め、EURO初優勝を果たす。これがポルトガルにとって主要大会での初タイトルとなった。
2018 FIFAワールドカップ・ロシア大会は、クリスティアーノ・ロナウドのハットトリックも飛び出しグループリーグを2位で突破するが、ラウンド16でウルグアイに敗れてしまう。新たに創設されたUEFAネーションズリーグ2018-2019では、グループA3を首位で突破し、決勝ラウンドではスイスとオランダを撃破し初代王者に輝く。EURO2020では、死のグループを3位で突破するが、ラウンド16でベルギーに敗れ連覇を逃す。
太字はワールドカップで指揮を執った監督。国旗が付いているのは外国人監督。
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最終更新:2025/12/10(水) 05:00
最終更新:2025/12/10(水) 05:00
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