シニガミ姫と異書館ノ怪物とは (シニガミヒメトイショカンノカイブツとは) [単語記事]

メルヘンの終わりは、いつも残酷

シニガミ姫と異書館ノ怪物とは、日本一ソフトウェアより発売予定のアクションアドベンチャーゲームである。
対応機種はPS5、Nintendo Switch、Nintendo Switch2。2026年4月30日発売予定。

概要

❝シニガミ病❞。生き物を絵本の姿へと変え、その後に怪物へと❝羽化❞させるこの恐ろしい流行り病は、十代前半の少女を中心に猛威を振るっていました。
一向に治療の目処は立たず、国すら匙を投げてしまったため、患者は❝異書館❞と呼ばれる怪しい施設に隔離され、皆バケモノへと変貌するばかり。

そんな異形蠢く館の中、一人の少女と一体の怪物が、共に彷徨い歩いていきます。
少女は絵本になってしまった最愛の姉を見つけるために。
怪物は自身にかけられた呪いをとき、人間へと復讐するために。
お互いを利用し合いながら、二人はトラウマの世界を冒険します。

「ちゃんとわたしを守ってね、メェル」
「ヤハハ……ああ、守ってやるとも。仲よくやろうぜ、ニンゲン」

日本一ソフトウェアが送る絵本シリーズ第三作。ジャンルは「メルヘンを壊すアドベンチャー」。家族から虐げられている孤独な少女「モノ」が、最愛の姉を探すため、異書館と呼ばれる謎の施設と、そこに広がる絵本の世界の探索に挑むというお話。
前二作がハードな展開を挟みつつも基本は優しいお話であったのに対し、本作はダークメルヘンな作風をダイレクトにぶつけに来ている異色作となっている。作風の変化に伴い、キャラクターデザインやイラストの色調もまた、柔らかで暖かみのある前作とは対照的に、薄暗くグロテスクさを感じさせる仕上がりとなっている。
またこれまでの絵本シリーズと同様、主題歌は志方あきこ氏が務める。

登場キャラクター

モノ＝ブライトマン（CV:本村玲奈）
「スゴくコワいけど……異書館のおくにすすんでみよう！」
姉を救おうとする少女、本作の主人公。高名なオペラ歌手を両親に持つが、優秀な姉とは異なり冷遇されており、劇場にて小間使いのように働かされる日々を送っていた。
ただ一人姉だけは優しく接してくれていたものの、姉はシニガミ病により隔離されてしまい離れ離れになってしまう。モノは姉に会うため、隔離先である異書館を訪れる。
臆病ではあるが傷ついた者を見過ごせない質で、良く言えば優しく、悪く言えばお人好しな性格の持ち主。
　
メェルヘンディア（CV:小市眞琴）
「オレとケイヤクを結ばねえか？命令してくれりゃ、オレのチカラでバケモノを倒してやるよ」
怪物喰らいの怪物、モノのパートナー。通称メェル。異書館にて封印されていたが、モノの手によって解放される。
小さくてほわほわのカワイイ見た目をしているが、それは呪いの首輪によって力を制限された状態でしかなく、強さを取り戻す度に巨大で悍ましい姿へと変貌する。
異書館にてモノと協力するが、内心では人間たちへの復讐を目論んでいる。
バードラー（CV:新谷真弓）
「モノさま！お気をつけて！」
愛嬌たっぷりのモノの従者、執事を自称する鳥の怪物。
異書館にて異形化が進みつつあったところをモノたちに救われる。おしゃべり好きであり、救出後は二人に同行し、豊富な知識でサポートを行う。
アンシェル＝ブライトマン（CV:近藤玲奈）
「いつだって私が、あなたの側で歌いつづけるから…」
才能に溢れた「未来の大女優」、モノのお姉さん。
幼少よりオペラ歌手として活躍しており、モノとは真逆に両親の期待を一身に背負わされていた。
しばしばモノのもとを訪れてはオペラやダンスを教え、モノの心の拠り所となっていたが、シニガミ病の発症により異書館へと隔離されてしまう。病の進行により、現在は身体が絵本へと変貌してしまっている様子。