シャドウバースとは、2020年4月7日から放送のアニメ作品である。
概要
Shadowverseのメディアミックス作品。本作オリジナルキャラクターを主役にしたホビーアニメとなっている。
本作のキャラクターが登場する『シャドウバース チャンピオンズバトル』もNintendo Switchで2020年発売予定となっている。
あらすじ
天青学園に通う少年・竜ヶ崎ヒイロは、ひょんなことから謎のスマホを手に入れる。そのスマホの中には、大人気デジタルカードゲーム『シャドウバース』、通称・シャドバがインストールされていた!ライバルとの出会い、大会への挑戦、仲間との絆。シャドバを通じて得たいくつもの経験が、ヒイロを『進化』させていく―。
発表
第0報は第14弾カードパック「森羅咆哮」のPV最後のパックリリース日の表示の後に出た「BIG NEWS 10.7」という表示。今までのカードパックのPVにはなかった告知に注目が集まった。
このビッグニュースが何なのかはこの時点ではわからない中、発表まで残り3日を迎える。公式から発表されたティザーサイトでは謎のキャラクターのシルエットが表示される。Shadowverseのカードのキャラクター(フォロワー)は基本的に神撃のバハムートのキャラクターから使われているため、該当キャラクターを調べてみるが確実な回答が出ず、10時間後に出てきた追加のシルエットに至っては該当キャラクターが全く上がらなかった。以後も10時間ごとに新規シルエットが出ては神撃のバハムートのキャラクターの中に該当する者がいないというパターンが繰り返される。
そして2019年10月7日17時、第1報となる公式サイトが公開。そこに書かれていたのはShadowverseのテレビアニメ化の発表であった。
テレビアニメ化の予想自体は少数ながら出ており、その理由としてCygames作品のテレビアニメの公式サイトのURLのパターンから本作で使われるURLを予想してアクセスしてアクセス権限がない表示が出たことを根拠にしていたが、アニメの内容がソロプレイモードのメインストーリーの内容をベースにしたものでなく、小中学生をターゲットにしたホビーアニメ路線という内容は大きな驚きをもって受け入れられることとなった。
第2報は2019年12月27日に開催された世界大会「Shadowverse WORLD GRANDPRIX 2019」の決勝戦前という注目の集まる状況で発表された。ここでアニメ第1弾PVと主人公の切り札のフォロワーが登場し、主要登場人物や担当声優などの発表が行われた。
世界観
作中世界は現代日本だがAR技術は現実よりも進んでいるのか、空間にモニターが出るのが当たり前になっており、街中の広告にも使われているなど近未来的な要素がある。作中のShadowverseも空間に自分の場のカードの並んだ小さなプレートが出てきて、フォロワーが攻撃する・されると実体化して攻撃する・されるなどの演出が行われている。これら演出を行うために補助器具で円形のプロジェクターのような道具を使用している。
さらに、本作にはより大迫力の演出で戦うことのできる施設「シャドバスタジアム」があり、ヒイロの暮らしている街にも存在している。対戦用の設備で専用空間が現れ、専用のバングルを変形してスマートフォンを装着してカードを引くようになっている。フォロワーも大きく映され攻撃でプレイヤーにもある程度衝撃を受けているかのような描写が見られた。この対戦設備はシャドバスタジアムだけでなく、町の公園にも設置してあった。
対戦の際は「バトル、シャドウバース!」という掛け声が慣例となっているようである。
ヒイロの住んでいる街は川を挟んで住宅地と高いビルが並ぶ商業地区、人工島と思われる広い島がある沿岸都市になっている。
ルール(簡易説明)
- プレイヤーは40枚のデッキと体力20を持ってゲームを開始。先攻後攻はランダムで決定される。
- 最初にデッキから3枚引いて手札にし、ゲーム開始前に0~3枚手札の交換が行える。
- 勝利条件は相手の体力を0以下にすること。相手のデッキ切れ(デッキ0枚でのドロー)やリタイア(降参)でも勝利となる。
- ターンが来るたびにデッキからカードを1枚引き、コストとして消費するPP(プレイポイント)の最大値を1増やし(最大10)、PP現在値を全回復させる。ただし後攻は1ターン目のみ2枚ドローする。
- ゲーム中に使うカードは「フォロワー」「スペル」「アミュレット」の3種類。役目を終えると捨て札置き場の墓地に送られる。
-
フォロワー
- コストの他に攻撃力・体力が設定されている。唯一戦闘を行うことができるカード。
- 基本的に出したターンにすぐ攻撃させることはできない。
- 体力が0以下になると破壊され、墓地に送られる。
-
スペル
- コストを払うと瞬時に効果を発揮するカード。
- 使うと墓地に送られる。
-
アミュレット
- コストを払うとフォロワーのように場に出るが、戦闘は行えないし戦闘対象にならない。
- カウントダウンという数値が設定されているものは、0になると破壊される。設定されていないものはターン経過では破壊されない。
- 戦闘になるとお互いのフォロワーが相手から攻撃力分のダメージを体力に受ける。
- 例えば自分の攻撃力4体力6のフォロワーが相手の攻撃力3体力4のフォロワーを攻撃すれば、相手のフォロワーは体力が0になって破壊されるが、自分のフォロワーも反撃で3ダメージ受け、攻撃力4体力3になる。
- この仕様から場に出しているフォロワーは攻撃を受け続ければいずれ破壊される。
- ただし自分のフォロワーが相手リーダーを攻撃した際は、自分のフォロワーにダメージは入らない。リーダーに攻撃力はないからである。
- フォロワーの持つ効果によってはダメージを与えあう前に、効果によって一方的にダメージを入れる・破壊することができるものもある。
- 一定ターン経つと1ターンに1度、自分のフォロワーを進化させることができる。進化にはEP(進化ポイント)が必要。
- 進化するとフォロワーの攻撃力・体力が上がり、そのターン中にフォロワーへ攻撃させることができる。
- また進化直後に発生する効果、進化後のフォロワーだけが使える能力が使える。
- フォロワーによっては条件を満たすとEPを使わずに自動で進化する、EPがなくても進化させることができるものがある。
- 進化解禁ターン・EPは先攻は5ターン目に2ポイント、後攻は4ターン目に3ポイント与えられる。
- 進化の使い方で劣勢の打開や優勢状況のダメ押しを狙うことができる。
原作(スマートフォン版・PC版)との違い
- 原作は中世ファンタジーだったが、本作では現代の日本が舞台になっている。
- 原作のソロプレイモードのメインストーリーで対戦が起きるのは敵対者との戦闘の表現だったが、本作の対戦はそういう背景のないスマーンフォンのデジタルカードゲームの対戦として行っている。
- 原作ではカード総数が増えたことにより、基本ルール(ローテーション)で使えるカードは初期デッキのカード+(一部条件付き入手カード)+最新5弾のカードパックの範囲で戦うことになっているが、本作ではそういったものはない。第1話の時点では第3弾カードパック「ババムート降臨」までのカードが使われていた。
- 原作にはなかったカードが先行して本作で登場している。ヒイロの切り札のイグニスドラゴンはその代表格である。
- 原作にあった先攻後攻の決定・初手の引き直しの描写は本作では行われていない。ルールとして存在しないのではなく、割愛されているものと思われる。
- 原作で使われたBGMは本作でも使われており、原曲からアレンジされて使われている場面もある。
- 原作での露出度の高い女性フォロワーは本作では放送時間を鑑みてか、露出度を下げたデザインに変更されている。ただし第2話のデモンハンドアサシンのように攻撃・対象時に(ミスなのか)変更前デザインで現れているなど統一されていない。
登場人物
説明文は公式サイトより。主要人物たちには切り札といえるフォロワーが割り当てられている。これらは第1報発表前のティザーサイトでシルエットだけは公表されていた。
Shadowverseで使うことのできるクラスは全8クラスだが、主要登場人物の中で唯一ネメシスを使うキャラクターがいない。
主要人物
- 竜ヶ崎ヒイロ
CV:梶原岳人 使用クラス:ドラゴン 切り札:イグニスドラゴン![]()
- 天青学園に通う2年生の少年。
シャドバが大好きで、いつもシャドバのことを考えている。
どんなピンチでも諦めない、強い心が武器
- 夜那月ルシア CV:榎木淳弥 使用クラス:ヴァンパイア 切り札:ダークエンペラー
- オブシディアン学院に通う孤高のシャドバプレイヤー。
バトルした相手を引退に追い込むほどの、圧倒的な力を持っている。
強さを求め続けるその姿勢には、何か秘密があるようだが……。
- 天宮ミモリ CV:本渡楓 使用クラス:エルフ 切り札:ブリリアントフェアリー
- ヒイロのクラスメイト。
自分が『普通』であることを気にしている女の子。
オバケなど、怖いものが苦手。
- 進藤カズキ CV:田谷隼 使用クラス:ロイヤル 切り札:ビクトリーブレイダー
- ヒイロのクラスメイト。
スポーツ万能だが、シャドバはあまり得意ではない。
弟と妹が6人おり、意外と面倒見がいい。
- 伊集院カイ CV:種﨑敦美 使用クラス:ウィッチ 切り札:クロノウィッチ
- 自らを『超天才』と名乗るシャドバプレイヤー。
勝利するターンを宣言するなど、自分の知略に絶対の自信を持っている。
認めていない相手のことはフルネームで呼ぶなど、少々変わり者。
- 黒羽アリス CV:小倉唯 使用クラス:ネクロマンサー 切り札:スケルトンレイダー
- 誰もが知っている、超有名アイドル。
自分の『特別』さに、少し嫌気がさしている。
普段は隠しているが、オバケなど怖いものが好き。
- マウラ・アベラルド CV:井口祐一 使用クラス:ビショップ 切り札:ゴッド・オブ・カース
- ヒイロを翻弄する、謎めいた少年。
相手をじわじわと追い詰めることを好む。
その笑顔の裏に隠されているものは、果たして……。
その他
- 竜ヶ崎シゲフミ CV:樫井 笙人
- ヒイロと共に暮らす祖父。
シャドバがあまり好きではない。
- 牙倉タクマ CV:岩瀬周平 使用クラス:ロイヤル
- 天青学園の不良。
「弱いヤツにシャドバをやる資格はない」が口癖。
エピソード
- 第1話放送日の2020年4月7日は新型コロナウイルス対策のための緊急事態宣言が発表されたが、会見時間にもかぶっておらずテレビ東京ということもあり、問題なく放送された。緊急事態宣言以後、アニメの制作日程で遅れが出ているかどうかは不明。
- プロデューサーの木村唯人は放送当日にアニメの宣伝と共に、アニメ第1報の画像の竜ヶ崎ヒイロを竜ヶ崎ヒイロのコスプレした自身の画像に差し替えたネタ画像をツイートした。
- テレビアニメ化は初だが、ゲーム内ではメインストーリーのプロローグや「災いの樹編」でアニメーションが導入されている部分がある。
スタッフ
- 監督:川口敬一郎
- シリーズ構成:磯崎輪太郎 赤尾でこ
- キャラクター原案:ぽんず 久方綜司
- キャラクターデザイン:原田大基
- サブキャラクターデザイン:新田靖成
- フォロワーデザインチーフ:北川大輔
- バトルコンセプトデザイン:長屋誠志郎
- プロップデザイン:岩永悦宜
- 色彩設計:佐藤直子 品地奈々絵
- 美術監督:根本邦明
- 美術設定:須江信人 多田周平
- 特殊効果:チーム・タニグチ
- モニターグラフィックス:flapper3
- 3DCGディレクター:神谷貴浩(アイラ・ラボラトリ) 大嶋慎介(DEEN digital)
- 撮影監督:浅川茂輝
- 編集:平木大輔
- 音響監督:飯田里樹
- 音楽:池頼広
- 音響制作:ソニルード
- アニメーション制作:ZEXCS
主題歌
- オープニングテーマ 「キリフダ」
- 歌:PENGUIN RESEARCH
作詞:堀江晶太 作曲:堀江晶太 編曲:堀江晶太 PENGUIN RESEARCH
- エンディングテーマ 「ハピネス*センセーション」
- 小倉唯
放送情報・配信情報
| 放送・配信 |
放送日 |
曜日 |
時間 |
備考 |
テレビ東京系列
(全6局) |
2020年4月7日 |
火曜 |
17時55分~ |
|
| 2020年4月11日 |
土曜 |
10時00分~ |
再放送 |
| dアニメストア |
2020年4月8日 |
水曜 |
12時00分~ |
|
| ニコニコチャンネル |
第1話常設無料
最新話1週間無料配信 |
| その他配信サイト(※1) |
|
| その他配信サイト(※2) |
2020年4月9日 |
木曜 |
0時00分~ |
|
| AbemaTV |
2時00分~ |
|
| ニコニコ生放送 |
2020年4月11日 |
土曜 |
22時30分~ |
タイムシフトあり |
| ひかりTV |
2020年4月15日 |
水曜 |
12時00分~ |
|
| TSUTAYA TV |
2020年4月16日 |
木曜 |
0時00分~ |
|
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関連項目
- Shadowverse
- 2020年春アニメ
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