「Salut~私はシュルクーフよ!なんで巡洋艦体形なのに潜水艦の装備を持ってるのかって?って、違ーう!こう見えてもれっきとした潜水艦よ!とにかく、これからよろしく~」
シュルクーフとは、STGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第二次世界大戦時のフランス海軍所属潜水艦「シュルクーフ」をモチーフとしたキャラクター(艦船少女)である。
デザイン:雲桑、CV:沼倉愛美
2018年7月26日のアップデートで実装された。イベント『光と影のアイリス』の期間限定建造の潜水艦である。所属はアイリス(自由アイリス教国)。レアリティはSR。
入手方法は、例によってのイベント期間限定建造での確率ピックアップである。建造時間は0時間35分。他にない建造時間なので、これが出たらじっくり建造完了を待つか、次の建造を急いでいるなら高速建造材を投入しよう。8月9日をもってイベントは終了したため、現在は入手不可能となっている。未入手の人は次の機会を待とう。
赤髪にグリーンの瞳。白色系統のホルターネック型ハイレグワンピース水着を身につけ、潜水艦型艤装に足を投げ出した姿勢で座っている。手にはアイリスのトリコロールカラーの国旗を掲げている。
さて、何というか潜水艦としての最大の特徴は艦種詐欺と言いたくなる見事な体形である。非常にグラマラスなそれは、鉄血のU-47と並びながらもあちらのパンク的危ない色気とは違った、明るいけれどもフェロモンをプンプンさせたような艶っぽさを漂わせている。特に、掲げた腕の根本、つまり腋から水着から零れそうな膨らみにつながる当たりがもうフェチ度満開なのである。足元も、2つの足の間の割れ目が気になってしょうがないところ。まぁ、史実が単なる潜水艦というより「潜水する重巡洋艦」なので、較べるのは潜水艦の面々ではなく愛宕やプリンツ・オイゲン、ポネキやサフォークといった面々にすべきかもしれないが……。
余談ながら、大陸版では水着からはみ出た膨らみが抑えめになっており、足の間の割れ目もちょうどそこに魚雷が重なるように描かれて巧みに隠されている。日本版における実装の際には、当初この大陸版のグラフィックになってしまっており、運営が「想定とは違う」と公式で発表して間もなく修正された。
性格面は、極めてあけっぴろげで色々とオープンな娘。男から好色の目で見られることも厭わず、むしろ積極的にさそってくる。局部タッチすら「先に言ってくれれば」OKとのこと。
基本的にズボラで、「よく食べてよく寝てよく戦う!それ以外は指揮官に丸投げ♪こういう生活もいいよね~」と雑務は指揮官に任せっきりである。結構気が短いのか、寮舎に入れると時々イライラしたような仕草を見せる。
指揮官への接し方も当初からフランクだが、親密になると一緒に遊ぼうとしたり、二人だけの秘密を作ろうとしたりする。「愛」に至ればどうなるかはぜひ指揮官みずからご確認を。
キャラストーリーも実装されており、非常にかしましくもマイペースな彼女の活躍が見られる。ゲーム上では敵となるはずのヴィシア聖座所属であるダンケルクとも仲良くしているようだ。
固有スキルは3つ。
『偵察支援』戦闘開始時、20秒間味方前衛艦隊の命中が5.0%(最大20.0%)アップ。
『偵察支援』は前衛艦隊の攻撃の命中率をアップさせてくれる。それはさらにクリティカルの発生率上昇にもつながる。ただ、戦闘そのものの開始時ではなく、潜水艦隊の呼び出しアイコンをタップして、彼女たちが登場した瞬間から効果が始まるので注意。
『浮上戦闘』浮上状態での戦闘時間が4.5秒(最大12.0秒)アップ
『浮上戦闘』は貯蔵酸素が切れて浮上戦闘が始まってから画面外に撤退するまでの時間を延長する。これは、下で記述する潜水艦の仕様に関わってくるので詳しくはそちらで。
あと一つは全弾発射スキルである。これは浮上戦闘開始時に特殊弾幕として砲撃を加える。これも下記で詳しく。
現在の仕様では、戦闘海域に召喚された潜水艦は初めは潜水状態で現れ、この間は無敵状態(実際には対潜装備があれば攻撃されるのだが、現時点で敵側には対潜装備はない)だが、各艦で決まっている時間が経過すると酸素切れで浮上、砲撃戦を行い、一定時間後に離脱するのだが、元々非常に脆い艦なので、浮上して敵の攻撃が当たるとたちまち沈んでしまう。
ところが、シュルクーフは耐久値が軽巡洋艦並に高く設定され、ちょっとやそっとの攻撃では沈まない。おまけに全弾発射スキルも他の潜水艦のような魚雷ではなく、砲撃によって行われる。つまり、海中での魚雷攻撃のほうがおまけで、浮上してからの主砲による砲撃こそが本番、というわけである。
なので、1発でも当たればおなぐさみとばかりに駆逐艦用の砲を撃ったらサッサと撤退する他の潜水艦と違い、海上に長くとどまって巡洋艦並みの砲撃を加え続けることになるのである。わけがわからないよと言いたくなるが、マジで「潜水する巡洋艦」がコンセプトなのだ。このため潜航時間は鉄血のUボート並に短く、雷撃力も他の潜水艦にはやや劣る。
とは言っても、搭載できる砲は彼女専用のものであり、汎用の巡洋艦用主砲は積めない。おまけに現在のところその砲は青装備扱いで最大でも6段階までしか強化できない。のだが、攻撃力だけ見れば本気で重巡洋艦並みの砲撃力を期待できる。ただ、悲しいかな浮上後の最大でも20秒前後の完全オート戦闘でしかその火力は発揮できない。そして、回避力もそれほどではないし装甲も軽装甲なので、やはり集中砲火を受けてしまうと危険。これを承知のうえで海上戦闘させるか、呼び出しのタイミングを遅らせたり酸素ボンベで潜航時間を伸ばすかして、あくまで海中での雷撃に徹するかは指揮官の戦略次第だろう。
フランス軍は、海外植民地との間を行き来する能力を持ち、敵国の船舶を追跡して必要とあらば砲撃で制圧する能力を持つ、「巡洋潜水艦」を作ることになった。これがシュルクーフである。ちなみにこの「シュルクーフ」は艦名を英語読みした発音で、日本ではフランス語で読んだときの発音である「スルクフ」の方がメジャーかもしれない(なお、「シェルクーフ」と書いている文献もあるが、これは誤記である)。
そのため、船体は排水量3300トンに達し、当然その時代の潜水艦としては最大であった。後に日本が伊400型を作るまで世界最大だったのである。偵察用の飛行機も搭載でき(マルセル・ベソンMB411型低翼単葉複座水上機。愛称はゲーム中のセリフで出てくる「パスパルトゥー」)、203mm連装砲という潜水艦用としてはあまりにも異様にゴツイ主砲(この口径の主砲は本来重巡が搭載するもの)を搭載していた。考えた人絶対紅茶ならぬワインがぶ飲みしただろ。とは言え、魚雷は非常に高価な兵器であり(日本のケースだが、当時で1発5万円で「魚雷1発で家が建つ」と言われた)、大型艦艇はともかく民間船にいちいち撃っていては採算があわないので、浮上しての砲撃というコンセプト自体は正しく、現にUボートなども拿捕した民間船を沈めるときは備え付けの88mm砲を使っている。
1929年10月18日進水、1934年5月9日竣工。艦名はナポレオン時代の海賊(ちなみに国家公認、今で言う通商破壊をする人々だった)のロベール・シュルクーフから取られた。
当初フランス軍はこれを70隻以上も作る気だったというが、このシュルクーフ1隻にとどまった。というのも、実際運用してみると……
といった欠点が明らかになり、実際に実戦で砲撃を行ったことはついに一度も無かったという。
また、もう一つの特徴である偵察機「パスパルトゥー」も、日本の伊400型のようにカタパルトで射出するのではなく、「組み立ててからクレーンで海上に降ろし、自力で海上から離陸させる/帰ってきたら海上に着水したのをクレーンで引っ張り上げて分解・収納」という方式で、実用性には欠けていた。
どうしてこうなった……。
第2次世界大戦勃発時には、それでももう一つの特徴である長大な航続距離を生かして、大西洋で船団護衛に就くことになった。
1940年にドイツがフランス本土に侵攻した時、シュルクーフは折悪しくブレスト軍港にて修理中で、機関が1基のみしか稼働せずに舵も満足に動かない状態のままほうほうの体でイギリスのプリマス港に逃げ込んだ。フランスの降伏に伴い現地で武装解除されたが、後に修理され、シャルル・ド・ゴールの立ち上げた自由フランス軍に組み入れられることになった。
自由フランス軍でもやはり船団護衛を続けたが、1942年2月18日にカリブ海で航行中によりによって味方であるアメリカの商船(米陸軍に徴用されていた、という文献もあり)トムソン・ライクスと衝突、それによって艦長以下130名と共に沈没してしまった。
動画節にある解説動画の通り、現代においては珍兵器扱いされてしまうことが多い模様。
また、福井晴敏著「終戦のローレライ」の主役艦である伊507は、このシュルクーフが実は沈没前にナチスドイツに拿捕されて改造され、ナチスの降伏後日本に接収された、という設定である。
実艦のシュルクーフ(スルクフ)を解説した動画
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最終更新:2025/12/09(火) 15:00
最終更新:2025/12/09(火) 15:00
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