シンデレラ・ロマンス問題 単語

シンデレラロマンスモンダイ

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シンデレラ・ロマンス問題とは、VOCALOID初音ミクを使った楽曲「シンデレラ・ロマンス」によって起こった論争のことである。

概要

2008年6月23日にニコニコ動画投稿された楽曲。音楽・イラスト・映像技術等はほぼフリーのプロか携わっており、完成度はとても高い。しかし、ニコニコ動画に企画者によって投稿された当楽曲は販促用のショート版であったため、いくつかの問題点があり、ニコニコ動画を使っての商売に反発を覚える人たちとファンの間で論争が繰り返されている。
こういった経緯のために「VOCALOID黒歴史入り」「資本主義P」のタグが貼られる。

この問題に対して議論する場所がニコニコ動画外の掲示板しか無かったため、投稿初期から項目のあった「シンデレラ・ロマンス」「tatsh」項の掲示板は曲自体や作曲者に対するものではなく、この問題に関するものが多い。
特に作曲者のtatsh氏は企画名に名前が入っていることとニコニコ動画内にもファンが多かったため、名前が挙がることが多い。

問題の経緯

宣伝方法などが一部の人の反感を買ったため、投稿されてから1年が過ぎた現在でも叩かれている。

作詞:愛羽薫 作曲.編曲:Tatsh  
イラスト:鳴海ゆう ムーヴィー:菱野優希

カラオケ・歌詞テキスト・詳細等はこちら↓↓にあります。
http://tmccd.web.fc2.com/
みなさん、ご視聴ありがとうございます!

―――動画説明文より

しかし、投稿初期の投稿者コメントは「宣伝しにきました」という内容だった。

VOCALOID殿堂入り曲を果たしている。だがしかし、これに関しても一時期、コメント数・マイリスト数に比べて再生数が異常に多かったため、再生数工作の疑いがある。

叩かれる主な原因となった問題のブログ

■2008年8月17日 コミックマーケット74にて
『Tatsh Music Collection -I-』発売決定!
『東3ホールA55a  ぶんぶく堂』にて販売致します

 

ボーカロイド使用曲4曲、インスト曲4曲、全曲、Tatshによる新規オリジナル楽曲です。
曲順、曲目は変更になる場合があります。
CDジャケット・イラストは、ぶんぶく堂の鳴海ゆうが担当。

各曲をテーマにしたカラーイラストを掲載した本とセットになります。

Fullバージョンもアップするべきなのでは?というご意見をいただきましたが、
これに関しては、私を始めとする今件の製作者側のスタンスです。
ショートバージョンを聴いて、気に入ってCDを購入してくださった方に対して
CDを買わずにFullバージョンを聴けるということが申し訳ないことだと思ったからです。
申し訳ありませんが、ご理解いただければ幸いです。(2008/6/23 リキッド)

 

CD-DIRECTOR リキッド

Tatsh氏に今回、初音ミクのCDを同人でやってみませんか?と
声をかけたのは今年の3月頃。
さらにインスト曲にも定評のある氏が、未発表のインスト曲があるとのことで
それも詰め合わせたものが今回のCDの収録曲となる予定です。
全8曲、ショートバージョンとカラオケも合わせて、
全16トラック(盛り沢山!?)

ロングバージョンはアップ予定はありません。
ちなみにロングバージョンがアップされても削除依頼を出します。
(だって、せっかくCDを買ってくれた人に悪いですもんね)

 

「歌ってみた」大歓迎!!
カラオケのMP3はこちらからダウンロードできます。
※歌声の入ったMP3の配布予定はありません。

http://tmccd.web.fc2.com/

(現在ではブログの大部分の文章が消されています)

ニコニコに上げる前からCD化は決定していて、初期の投稿者コメントから分かる通り主に宣伝目的の投稿だった。
そして「金儲けしようという魂胆が見え見え」などの理由で、盛大に叩かれた。

資本主義P、金儲けPなどののP名をつけられたり、「ボーカロイド黒歴史入り」等のタグがつけられるなど。

(アンチや擁護側の人間までタグ荒らしを続け、動画のタグ編集が出来なくなった時期もあった)


そして、その騒動を受けて、

ムービー担当の菱野優希のブログ

初音ミク動画 シンデレラ・ロマンスについて

お騒がせしてしまって申し訳ございません。
初音ミクのシンデレラ・ロマンスについて僕個人の意見や経緯なんかを書いておきます。

制作に声を掛けられた当初は、「ニコニコ動画にアップする初音ミク動画を作る」といった事しか聞いていませんでした。
僕個人はニコニコ動画が大好きで、自分でも動画を作って何回かアップしていた事もあります。
もちろんその際には何円もらってムービーを作るだとかそういうのもありませんでした。
「才能の無駄遣い」とか「プロ仕事しろ」とか言われるのが大好きで、それだけで満足だったりしてたわけですね。

今回もそういった流れで、どこにもお金が発生しないのに無駄に豪華なメンバーでいい物を作るといった感じだと思い、僕もがんばっていつも以上にいい動画にしようと心がけて作っていました。
ニコニコユーザーに楽しんで見ていただけるのがすごく楽しみでした。

制作が佳境に入った頃、CDを出すという話を聞き、正直、「え?」という気持ちでした。
過去にニコニコからCD発売の流れがいくつかありましたが、今回の件はそういった流れとは全然違い、疑問も多々ありました。

その辺りをしっかりと確認せずに動画の制作を引き受けてしまった自分も今回の件の一端になっていると思います。
申し訳ございませんでした。

僕個人としては皆様に喜んでいただける動画を心がけて作っていましたがこのような事になってしまい、悲しい気持ちでいっぱいです。

僕も結構前からのニコニコユーザーなので、批判コメントを付けたりしている方の気持ちがとてもよく分かります。
ですが、がんばって作った動画が宣伝動画や自演動画といった目でしか見ていただけないのはほんとに悲しいです。
もし気が向いたら、一度でいいので、お金の件やCDの件を抜きにして動画を見ていただけると嬉しいです。

最後になりましたが、僕個人としては仕事でも趣味でも動画を続けていきます。
ニコニコにまたアップする事もあると思いますので、もし見かけましたらまたよろしくお願いします。




※追記 6/26 05:13

たくさんのコメントありがとうございました。
ご意見、ご感想、お叱りの言葉や励ましの言葉等、非表示コメントや拍手メッセージも含めてすべて目を通させて頂きました。

個別にレスといった事は今回は控えさせていただきます。申し訳ございません。
真摯に受け止め、これからの行動に反映させていただきます。
なお、申し訳ございませんがコメントは閉じさせていただきました。

今回の件は、自分の立ち回りも含め、さまざまな点で問題があったと思います。
今後はこういった事が少しでもなくなるようにがんばっていきますので、暖かく見守っていただければと思います。

http://jamhouse.blog44.fc2.com/blog-entry-2.html

(以下は主に掲示板からの引用)

この作品についての問題点は、次のことが挙げられる。

1.ニコニコ上で無許可の広告・宣伝はアウト
これについては、現在、運営は黙認状態である。
しかし、黙認=許可ではない。

2.同人として二次著作が許可されるのは非営利頒布のみ
これについては、クリプトンが黙認状態。

3.「feat.初音ミク」の表記のまま許可なしで売り出すのはアウト
当初、ブログには、「feat.初音ミク」の表記でCDの宣伝が行われていた。
しかし、「feat.初音ミク」という表記での販売は使用許諾が必要である。

詳細 ↓

エンドユーザー使用許諾契約書

第3 条(別途使用許諾が必要な場合)

(4) 商品への表示
本製品のタイトル(「初音ミク」)、“VOCALOID”、“ボーカロイド”、“バーチャル・シンガー”、
“ バーチャル・アーティスト” その他これらに類する表示(以下「契約表示」といいます)
が歌手、アーティスト、楽器名その他何らかの形でクレジット若しくは表記されている商品、
その包装や宣伝物等に契約表示が記載されている商品、又は映像作品のエンドロール等消費
者に認識される形態で契約表示が含まれている商品に、合成音声を使用し、これを商業的に
使用、譲渡又は配信等の利用をする場合。

現在では、リキッドも気付いたのか、「feat.初音ミク」の表記はブログからこっそり削除されている。

さらに反感を買う要因となったと思われるもの

  • 同人であるならば「頒布」であるはずが「販売」と言ってしまっている
  • 動画担当を半ば騙して作らせている(CDを売ることを直前まで伝えていない)
  • ニコニコにおける初音ミクの無料の上に成り立つ下地は最大限に利用しつつ、自分の楽曲は金銭目的のために使わせない(Full) ように見える
  • 今後、VOCALOIDの曲は売ってナンボの風潮になることの懸念(売買主流になったら多分廃れる)
  • ブログから叩かれる要因となった文面を削除しているので、当人達は問題があったと認識していると思われるが、企画者であるリキッド氏からは菱野氏のような謝罪の一言も無く、ブログの更新履歴にも消したことを書かずに「無かったこと」にしている

等他多数。

騒動となった問題点

大まかな問題点

  1. ニコニコ動画の利用規約、禁止事項に抵触している運営会社の許諾を得ない商品の広告、宣伝を目的としたプロフィール内容の公開、その他スパムメール、チェーンメール等の勧誘を目的とする行為
  2. コメントURL先「Featuring 初音ミク」の表記→クリプトン社の許可が必要

現状(2008/09)

  1. ニコニコ動画のコメント上には広告が無く、視聴者による削除申請が行われたようだが動画削除に至らなかったため、グレーゾーン
  2. アナウンスは無かったものの、現在サイト等では表記が消えている

批判側

  • ニコニコ動画を使って販促しているにも関わらず、FullはCD・Fullをニコニコ動画へUPしたら申請を行って削除するとはっきり明記したことに対する嫌悪感
  • 同人でのあからさまな商売に対する嫌悪感 (販売ではなく「頒布」とする同人活動におけるローカルルールを行わなかったことに対する反発含)
  • ニコニコ動画が今後業者やプロによって販促活動に利用され、個人の趣味の動画に影響が出るのではないかという不安感
  • 一部の当事者からのコメントが無いことへの不満

事件後、企画参加者の一人のブログにより「企画者から製作依頼時に販売の話は聞かなかった」という話があったことや、次に発表された曲がやはりフルバージョンでは無かったことなどがあり、未だに批判側の反発は続いている。
また、ネット上の嫌儲傾向の人間からの批判もある。

 

肯定側

  • プロが商売をして何が悪いのか
  • 著作者が削除要請を行うのは当然の権利である
  • 作品自体を評価して欲しい
  • 欲しければCDを買うのは当たり前の行為

またこの問題に絡めてネット上の嫌儲傾向(著作権違反含)に対しての論議も行われている。


どちらの側にもスタンスの違いや感情的なわだかまりも多く、決着が着くことは無いと思われる。
第三者の間でどれだけ論争が行われたとしても、この問題を解決できるのは当事者のみである。
当事者からの明確なアナウンスが無いため、論争は解決しないまましこりを残している。

新たな問題

この問題のこともあり、当初はシンデレラ・ロマンス関連動画だけだったはずの「資本主義P」「シンデレラ・ロマンス問題」「Tatshは現在無職www」などの問題提議、誹謗中傷のためのタグが、Tatshに直接無関係の動画(IIDX関連、全押し関連など)にも付けられる(⇒タグ荒らし)という問題が出てきている。

また、この荒らしが既に削除された動画に対しても行われているため、Tatshに対する個人的な恨みですらなく、この問題にすら興味関心のないただのスクリプト荒らしなどの愉快犯ではないかという見方もある。これらのタグ荒らし問題に関する議論はこの記事のコメント欄を参照のこと。

楽曲詳細

製作/販売:tatsh music collection 企画者:リキッド
作詞:愛羽薫 作曲.編曲:Tatsh イラスト:鳴海ゆう 動画作成:菱野優希

アルバム「Tatsh Music Collection -Ⅰ-」 (イベント頒価1,000円/通販頒価1,500円(税込))収録
販売:2008(平成20)年8月17日「コミックマーケット74」にて販売。歌詞本(20ページ)付き。

関連動画

 

 

関連項目

  • シンデレラ・ロマンス
  • tatsh music collection
  • リキッド
  • 愛羽薫
  • Tatsh
  • 鳴海ゆう
  • 菱野優希
  • VOCALOID黒歴史入り
  • 初音ミク
  • 同人
  • 嫌儲
  • 嫌儲厨

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