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ジャパリグループプロジェクト

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ジャパリグループ・プロジェクト(Japari Group Project, JGP)とは、かつて精力的に活動していた、専用Wiki及びDiscordサーバーを中心としたSNS等で公開・活動していたけものフレンズ非公式二次創作企画の総称。後述の炎上騒動により現在は廃墟と化しており、ゴタゴタの後にオルタナティブ・ジャパリパーク(AJP)なる後継企画が立ち上がったりしているが、2019年現在、どちらもほとんど話題に挙げられない。

概要

2017年6月30日にpixiv企画として企画目録が投稿されたことで始まったが、後にWikiを設置しそちらをメインの拠点とした。企画全体の特徴としては、けもフレ公式が発表した作品や設定を統一した世界観にまとめ、独自に定めた設定や解釈を基準に創作するいわゆる「シェアードワールド」企画であった。

元主宰の春日井磯也(当時の名義。現在はいそやんと名乗っている)が過去にSCP財団のモデレーターを勤めていたためか、サイト全体にSCPwikiの匂いを感じる構成となっていた。

オリジナルのフレンズやセルリアンのほか、パークで働く職員や来客者などの人間キャラクター、さらにはオリジナルの施設や地域なども創作できたため、全体的な創作の幅は大きかったものと思われる。一方で、SCPwikiのようにあまりにも稚拙でクオリティの低い作品を削除するルールがなかったため、粗製濫造された程度の低い作品であふれかえっていた。

何があったのか?

JGPが炎上してしまったのはおよそ2018年7月頃と見られる。炎上の中で最終的に指摘され続けた主な原因としては、以下の3つが挙げられる。

  • 主宰の権利意識が低かったこと(ロゴや各種デザインの直接利用、イラストのトレース)
  • けものフレンズ公式へのリスペクト意識が欠落していたこと
  • 主宰が参加者から金銭を搾取していたこと

上記3点について、TwitterおよびDiscordサーバー内に直接注意をしに来た人たちは主宰である春日井氏とほか運営者メンバーへの問い詰めを行ったものの、当人はアカウントに鍵を掛ける、具体的な謝罪をせず言い訳を続けながら主宰の位置に立ち続ける、Wikiに掲載していた自身の作品(その中にはサイトデザインに関わる重要な要素も含まれていた)を全て消去するなどといった愚行を連発した。

これらがさらなる炎上を呼び、外部からだけでなく元々参加していたメンバーからも次第に信頼されなくなったことで、半ば追い出される形で春日井氏は企画から引きずり下ろされることとなった。一連の炎上騒動の中で春日井氏の住所や本名が特定されるなどにも至ったようである。

以下、3つの指摘されていた問題の具体的な内容について記していく。

主宰の権利意識が低かった

JGPはその発足当時から、けものフレンズの「の」や、ジャパリパークのロゴ、文字フォントなどが公式で使用されているものに酷似しており、けものフレンズ公式が発表している作品と誤認させるような内容も多分に含まれていた。これらの著作権意識の低さは、大々的な炎上以前の2017年10月時点でTwitter上にて指摘されていた様子である。

炎上前から親切に指摘されていたにもかかわらず、JGP公式アカウント(=主宰、春日井磯也)は「けものフレンズ公式が指摘してきたら対応する」といった返答を行っており、当初から企画全体で権利的部分がかなり軽視されていたことが窺える。

なお、けものフレンズの「の」ロゴなどは著作権だけでなく商標登録もされているため、これを無断利用し何かしらの利益を得ていたた場合非親告罪であるため刑事罰を科される恐れがある。同人はあくまで「同好の士による作品交換」といった側面でお目こぼしをしてもらっている立場であり、後述のように金銭搾取の材料に使用した場合、問題は非常に大きくなる。

にもかかわらず、主宰が引き下ろされる直前まで問題となったロゴは改訂を経ても公式作品の無断利用はし続けたものと思われる。

けものフレンズ公式へのリスペクト意識が欠落していた

上記問題だけ見てもリスペクト意識はないに等しいレベルだが、JGP側は企画を運営する中で「自分たちの企画こそが公式である」という主張があったとされる。

実際に、当時のTwitterの企画アカウントは「JGP公式」という名称であり、IDも初期は@JGP_Officialであった。1の項目で解説したように、アカウントのヘッダーやアイコンはけものフレンズ公式のものをふんだんに使用していたことから、けものフレンズ公式の関連アカウントと誤認されてもおかしくない状態であった。

しかも、上記のような悪質な前提がある上、盗用したロゴなどを透過素材として配布していた記録も確認される。

主宰が参加者から金銭を搾取していた

ここまでで主宰による著作権侵害、商標権侵害といった大きな問題が指摘できたが、さらにJGPの参加者に対してpixivFANBOXを介し金銭を要求していたことも暴露されてしまう。以下の写真はDiscord内の主宰とのDMのやりとりの一部とされている。

「FANBOXの金銭的な支援の会員になることで初めて作品を投稿できるようになる」といった裏ルールも制定されていた恐れがあるという噂もあり、ここまでで春日井氏の粗暴さがどれほどのものであったかがうかがい知ることができるだろう。

JGPの現在

JGPは現在、「オルタナティブ・ジャパリパーク(AJP)」という企画名に変更されており、主宰も別の人間に(春日井氏が下ろされたためほぼ強制的に)委任されている。JGPWikiとは別に新たにサイトが設立されているようであるが、活発な活動を行っているというわけでもない様子。

元々のJGPwikiも残されているものの、新規参加は半永久的に停止されており、また主要かつクオリティの高いメンバーが軒並み見切りを付けて撤退したこともあり見応えのある作品は非常に少なくなっている。

関連項目

  • けものフレンズ
  • ジャパリパーク
  • オリジナルフレンズ
  • フレンズ化
  • シロイルカ(オリフレ)

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