ジョセフ・ジョースター(ジョジョリオン)とは (ジョセフジョースターとは) [単語記事]

ジョセフ・ジョースターとは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」Part8ジョジョリオンの登場人物である。

Part2～４に登場する同姓同名の人物は「ジョセフ・ジョースター」の記事で紹介する。

概要

ジョジョの奇妙な冒険のPart1～６の世界とは異なる世界である、Part7で「スティール・ボール・ラン・レース」が開催された世界で生まれた人物。Part8「ジョジョリオン」第11話・家系図でその名前が初めて登場した。

初代東方憲助(ノリスケ・ヒガシカタ)が執筆した「スティール・ボール・ラン・レース全記録」巻末の「東方家家系図」に掲載されているジョースター家の系図に、ジョニィ・ジョースター(本名ジョナサン)と東方理那の孫としてその名前が記されている。

ジョジョリオン本編中に登場する、吉良・ホリー・ジョースターの父親で、吉良吉影の祖父に当たる。1924年生まれで、本編の2011年時点で現在も存命かは不明。

ラヂオ・ガガ事件

本編中では名前のみ登場したが、ジョジョリオンのエピローグ的に挿入されたエピソード『ラヂオ・ガガ事件』(第109～110話)にて活躍した。

『ジョースター』…だよ僕の名前はジョセフ・ジョースター(クリックでネタバレを開示)

祖母・東方理那の故郷であるS市杜王町在住。一緒に住んでいる理那から和名として仗世文(ジョセフ)という名前を貰っており、彼女からのあだ名は文(フミ)くん(本人からジョセフの名を明かすまでは本編中では「文くん」と呼ばれていた)。

1941年(ジョセフ17歳)、杜王の地にスピードワゴン財団の職員として調査にやってきたルーシー・スティールと知り合い、彼女の荷物運びと地元のガイドのアルバイトとして雇われる。調査に来た場所とは、何人も人が死亡しその遺体が行方不明となっている「ラヂオ・ガガ事件」と呼ばれる事件が起こる、東方家が所有する果樹園で、実際にジョセフとルーシーの目の前で噂通りに、運転手がガードレールの前で衣服と肉体の一部を遺して消え去るのを目にする。

そのガードレールとは擬態した『ラヂオ・ガガ』という岩生物で、ルーシーもラヂオ・ガガに捕食されそうになるが、ジョセフが庇い逆に食べられそうになるも、ルーシーのアドバイスでジョセフはスタンドを発動させ危機から脱出する。

ルーシーがこの地を調べに来たのは、以前調査した時に『SBRレース』時に関わった『悪魔の手のひら』と呼ばれる土地に近いものがあると感じ、更にこの果樹園でニューギニア高地で発見されたばかりの新種の植物『ロカカカ』が輸入されたとの情報を手にしたためだった。

ジョセフがルーシーを背負ってこの地を去る途中、この果樹園でロカカカの木を持つ男(透龍)をルーシーは見つけるが、突如肺の病気の悪化のためこれ以上の調査を断念。ジョセフは重い容体のルーシーを気遣い、アメリカ・ニューヨークまでの太平洋航路の長旅を付き添うが、第二次世界大戦へのアメリカ参戦により終戦後までジョセフは帰国できなかった。

ルーシーは3年後肺の病気のため死去。ジョセフはルーシーの援助でニューヨークで教育を受けて市民権を得、アトランティックシティのカジノホテルに就職。1952年にスピードワゴン財団勤務の女性「スージーQ」と結婚し、一人娘のホリーを儲けた。

下駄投げを得意とし、ルーシーを置き引きやラヂオ・ガガから救うために使用した。この時履き捨てられた「仗世文」の名前が刻まれた片方の下駄は、本作の主人公「東方定助」の正体である「空条仗世文くうじょうじょせふみ」の実母「空条聖美」の父親が畑の道で拾い、その文字が忘れられなくて孫の名前にしたという(フリガナが無い為「ジョセフ」ではなく「ジョセフミ」と読んだ)。

Part2のジョセフ・ジョースターのオマージュなのか、彼が「波紋クラッカーヴォレイ」に使用した“Ｊ”のイニシャルが彫られたアメリカンクラッカーを手にするシーンがあるが、特に攻撃に使用する事はなく投げ捨てられた。

スタンド能力

正式なスタンド名は不明。その全貌もジョジョリオン第27巻発売時点(2021年9月)では明らかになっていない。

Part3のジョセフ・ジョースターが使用したスタンド「ハーミットパープル」と同じく、茨の形状を持つスタンドで、念写能力を持っているかは不明だが、作中描写から電気系統への干渉は可能かもしれない。

また、ハーミットパープルにはなかった人型の頭部や腕の像(ヴィジョン)があり、ラヂオ・ガガに対して拳のラッシュ攻撃を放っている。作中で初めてスタンドを出した際に星形のアザから茨を出した描写があり、「ストーン・フリー」のような茨を集めて人型のスタンド像を出すのではないかと想像されている。

ラッシュ時の雄たけびは「ウリャアアアアーーッ」。また、生身の拳で殴る時や下駄を投げる際に「オラァ！」と発した事もある。

Part9「JOJOLANDS(仮)」の伏線

2022年12月に発売された「このミステリーがすごい！2023年版」の特集で行われた荒木飛呂彦のインタビューにて、仮題として「JOJOLANDS」のみ発表されている現在企画中の『ジョジョの奇妙な冒険・第9部』に、第8部の最後に登場した「ジョセフ・ジョースター」の子孫が登場する話になる予定であると明かしている。

「ジョセフ・ジョースター」の子孫に関する考察(クリックでネタバレを開示)

ジョセフ・ジョースターの子孫は現在判明しているのは上述の通り吉良・ホリー・ジョースターと吉良吉影であるが、ジョジョリオンの完結時点でホリーは意識不明のまま入院中、吉良吉影は死亡しており、直系の子孫が活躍できる状況とは言えない。

その事から、Part4のジョセフ・ジョースターと同じく、浮気して家系図に乗っていない隠し子が生まれている説が現在想像されている。