ジークフリート(Fate/Apocrypha) 単語


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ジークフリート

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ジークフリートとは、小説『Fate/Apocrypha』に登場するサーヴァントである。

CV:諏訪部順一(Fate/Grand Order)

イラスト:KN / 設定制作:TYPE-MOON

なお、記事ではこれ以降ジークフリートと表記する。サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。

概要

ドイツの叙事詩『ニーベルンゲンの歌』に主人公として描かれている英雄。ネーデルラントの王子であり、ニーベルンゲン族から手に入れた愛剣バルムングを掲げ、様々な遠征や冒険で軍功を打ち立てた。

彼の功績で有名なのは悪竜ファブニール退治である。この際に竜の血を全身に浴びたことで、彼は不死身の肉体を手に入れている。性格は高潔な騎士そのもの。ただし彼は一切の言葉を喋れないため、本当は何を考えているかは不明である。


世界的にも高い知名度を誇るドイツの英雄。銀灰色の髪を持ち、胸元と背中が大きく開いた白銀の鎧を纏った青年。その長身に迫るほどの大きさを誇る大剣「バルムンク」を背負ったその姿は、理想の騎士そのもの。

彼の伝承から見ても、英霊としての格は文句なしに高いと言える。反面、その身に一つだけ存在する"弱点"はあまりに有名で、致命的なもの。いくら不死身の英雄たるジークフリートでも、そこを狙われれば一巻の終わりであろう。

北欧神話に登場する英雄「シグルド」と同じ起源であり、それゆえに似た伝承をいくつも持っている(悪竜を打ち倒す伝説や、宝剣のバルムンク / グラム、義兄とブリュンヒルトの婚姻、それにまつわる悲劇的な末路、等)。

余談だが設定段階では名前が「ジークフリード」になっており、以前はこの記事名もそれに従っていた。しかし現在では小説版、ゲーム内ともに「ジークフリート」が正式名称に使われている。

伝説

少年時代から遠征を繰り返し、ニーベルンゲン族との戦いで財宝を、ファブニール退治で不死身の肉体を手に入れた。しかし竜血を浴びた際、背中に菩提樹の葉が貼りついていたため、そこだけが弱点となる。

長じてブルグント軍に加わったジークフリートは、戦争で多くの手柄を立ててブルグント王の妹・クリームヒルトと結婚し、ネーデルラントの王位についた。

しかしこのときにアイスランドの女王・ブリュンヒルトとブルグント王の婚姻を奸計をもって助けたことが尾を引き、後にブルグント王の家臣により弱点を突かれ暗殺されてしまう。これが物語の後半、夫の暗殺に対する妻・クリームヒルトの復讐劇へと繋がっていく。

ステータス

  • 真名:ジークフリート
  • クラス:セイバー(ライダー)
  • 出典:ニーベルンゲンの歌
  • 地域:ドイツ
  • 属性:混沌・善  カテゴリ:地
  • 性別:男
  • 身長:190cm
  • 体重:80kg(設定段階では70kg)
  • パラメータ
筋力:B+ 耐久:A 敏捷:B 魔力:C 幸運:E 宝具:A

保有スキル

対魔力:- 「悪竜の血鎧」を得た代償によって失われている。
騎乗:B 騎乗の才能。
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
黄金律:C- 人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
ニーベルンゲンの財宝によって金銭には困らぬ人生を約束されているが、
幸運値がランクダウンしている。
仕切り直し:A 戦闘離脱もしくは状況をリセットするスキル。
技の条件を初期値へ戻しバッドステータスを解除する。
竜殺し:A 竜を殺した逸話から得たスキル。竜種に対し攻撃力と防御力が大幅上昇する。

セイバーのクラス適性を持つだけあって、高いパラメータを誇る。反面、悲劇の英雄だけあってか幸運値はかなり低い。

設定段階では保有スキル、宝具ともに未定だった。小説版で宝具とともに保有スキルも判明したが、意外にも戦闘系スキルを保持している様子はない。優れたパラメータと剣術に、強力な宝具による接近戦が彼の持ち味ということだろうか。

ちなみに、小説版では地味に体重が+10kgになっている。身長190cmに対して体重70kgではさすがに軽すぎたか。

宝具

悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)
ランク:B+ / 種別:対人宝具 / レンジ:- / 防御対象:1人
――悪竜の血を浴びた逸話を具現化した宝具。
Bランク相当の物理攻撃及び魔術を無効化する。
Aランク以上の攻撃も、Bランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計上する。
正当な英雄から宝具を使用された場合は、B+相当の防御数値を得る。
ただし血を浴びていない背中は防御数値が得られず、隠すこともできない。
幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)
ランク:A+ / 種別:対軍宝具 / レンジ:1~50 / 最大補足:500人
竜殺しを達成した呪いの聖剣。
原点である魔剣『グラム』としての属性も併せ持っており、手にした者によって聖剣、魔剣の属性が変化する。
柄の青い宝玉には神代の魔力(真エーテル)が貯蔵・保管されており、これを解放すると黄昏色の剣気を放つ。
竜種の血を引く者には追加ダメージを負わせる。
ラインの黄金
呪いの込められた財宝。周囲に財宝を望む人間や魔物をおびき寄せ相争わせる性質を持っている。現代ではアインツベルン家が所有している。

伝説の英雄だけあって、攻守ともに優れた宝具を持つ。

単純な破壊力と攻撃範囲に特化した『幻想大剣・天魔失墜』に、反則級の防御能力『悪竜の血鎧』。ジークフリート自身の戦闘能力にこれら宝具が加わるとなると、並大抵の敵には引けを取らないだろう。

Fate/Apocrypha小説版

"黒のサーヴァント"の一騎として登場。クラスはセイバー。血に染まった菩提樹の葉を触媒に召喚された。マスターはゴルド・ムジーク・ユグドミレニア。錬金術の名家ムジーク家の後継者である錬金術師。

性格は英雄らしく、高潔にして勇猛。死力を尽くせる強敵との戦いを望んだ、生粋の戦士である。その実力もまた本物であり、屈指の大英雄たる"赤のランサー"と互角に打ち合う。人外の域に達した剣技に加え、宝具による圧倒的防御力で敵の猛攻をもろともせずに間合いを詰めることが可能。

小説版におけるジークフリートは、普通に言葉を発する事ができる。しかし、真名が漏れることを恐れたゴルドの命令により、宝具の開帳時以外、許可なく口を開くことを禁じられる。弱点の手掛かりを出来る限り減らすためのこの策に応じ、実質的に一切の会話ができなくなったジークフリート。

――のちにこの選択が致命的な事態を招くことになることを、二人はまだ知らなかった。

Fate/Grand Order

スマホ用RPG『Grand Order』では、SR(☆4)キャラクターとして登場。
クラスはセイバーで、聖晶石ガチャで初期から狙うことができる。

シナリオ中では第1章「邪竜百年戦争オルレアン」に登場。
邪竜たちを倒しうる「竜殺しの英霊(ドラゴンスレイヤー)」として、主人公の仲間となる。

『Fate/Apocripha』での保有スキルは「黄金律」のみだったが、アクティブスキルを3つまで持てるFGOのシステムに合わせてか2つのスキルが追加されている。

性能

  • ステータス
    HP(初期値/最大値) 2266/14165
    ATK(初期値/最大値) 1363/8181
    COST 12
    コマンドカード Q1A2B2
  • 保有スキル
    保有スキル
    黄金律:C-
    (CT8→6)
    自身のNP獲得量アップ[Lv.](3T・15→37.5%) 初期スキル
    仕切り直し:A
    (CT7→5)
    自身の弱体状態解除
    &HPを回復[Lv.](1000→2500)
    霊基再臨×1
    竜殺し:A→A++
    (CT7→5)
    自身に[竜]特攻状態を付与[Lv.](3T・50→80%)
    &[竜]特防状態を付与(3T・30%)
    Busterカード性能をアップ[Lv.](1T・30→50%)
    初期スキル
    クラススキル
    騎乗:B 自身のクイックカードの性能をアップ(8%)
  • 宝具

    幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)
    カード種別:Buster
    敵全体に強力な[竜]特攻攻撃[Lv.]〈OCで特攻威力UP〉+自身のNP獲得量をアップ(3T)

  • 性能

    スキル「竜殺し」と宝具「幻想大剣・天魔失墜」の2種類の[竜]特攻を持つ、対竜特化のアタッカー。設定上の制約から「対魔力」を持たないため弱体にかかり易い欠点を持つ一方、「仕切り直し」での弱体解除が可能で、ここぞというチャンスを弱体のために逸する事が少ないのも魅力の1つ。
    HP偏重型のステータスを持ち、一部の星5セイバーを上回るHPの高さを持つ。反面、攻撃力は星4セイバーの中では下から数えた方が早く、汎用的な攻撃力バフは1ターン持続のBusterアップしか持たないため、竜以外に対するアタッカー性能は高いとは言えない。
    後述するが、一部一章での使用率の悪さ故か第三スキルがレベル1から使える優遇処置をされている。

  • サポートキャラ

    ジークフリートと強いシナジーを持つキャラクターの1人にゲオルギウスがいる。
    彼は宝具によって敵単体に[竜]属性を付与することができ、これは弱体を無効化する敵に対しても有効。ゲオルギウスと組めば、ジークフリートは全ての敵を特攻対象とすることが出来る。
    ゲオルギウス自身は[竜]特攻や[竜]特防を持たず、彼自身にとっては意味のない効果であり、正にジークフリートのための効果であった(現在はシグルドやシトナイなど、ジークフリート以外にも[竜]に対して特別な効果を発揮できるキャラクターが実装されている)。

その他

  • 外見

    第2臨はApocryphaでお馴染みの姿、第1臨はそこから鎧を取り外した外見で、第3臨は第2臨に竜の角と翼、尻尾が追加される。また、2019年のイベント「見参! ラスベガス御前試合~水着剣豪七色勝負!」にて、素肌にスーツを纏い眼鏡をかけた霊衣「スーパー・クールビズ」が追加された。
    戦闘グラフィックは当初、前傾姿勢の構えで、宝具は半円状のエネルギーを放つ原作での説明文に近いものだった。2018年のイベント「Apocrypha/Inheritance of Glory」にてバトルグラフィックが一新、立ち姿は直立不動の姿勢に変わり、宝具はアニメでの演出に近い直線のエネルギーを放つものに変化した。

  • すまないさん

    FGOで定着したジークフリートのあだ名。
    第1部第1章におけるジークフリートはストーリー上、主人公陣営の主力・切り札的な立ち位置であったが、システム上は「低レベル加入かつ晩成型成長タイプ故に、加入直後は戦力不足」「敵ドラゴンが悉くライダークラスで、セイバーのジークフリートよりもアサシンの方が戦いやすい」などの理由から、はっきりいって戦力外の存在であり、竜殺しの名声をFateサーガの初期からいる農民に奪われるなど、本人の幸運ランクを反映するかのようにシステムに嫌われまくっていた。
    そうした、ストーリー上の扱いとは裏腹のシステム上の情けない姿に加え、作中の会話で「すまない…(中略)本当にすまない」というセリフでしきりに謝ってばかりの男という印象がついてしまい、結果的に『すまないさん』呼ばわりされることとなった。
    なお、投入時期が序盤ということがかみ合ってなかっただけで、しっかり育てれば[竜]に対しては無類の強さを誇る。ジークフリートを主力にして各章や高難易度のボスを最速ターンで撃破する動画も投稿されており、理不尽なまでの火力の高さから「ただではすまないさん」と呼ばれたりする。

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関連項目

  • TYPE-MOON関連の一覧
  • サーヴァント(聖杯戦争)
  • Fate/Apocrypha
  • Fate/Grand Order
  • ジーク(Fate/Apocrypha)
  • ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア(Apocryphaでのマスター)
  • アルテラ(妻クリームヒルトの後夫…夫?)
  • シグルド(ファブニールを倒したという逸話的そっくりさん)
  • ブリュンヒルデ(シグルドに雰囲気が似ているので狙われていた)
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