『ストリートファイター』とは、カプコンの対戦型格闘ゲームのシリーズ名、およびその第一作目のタイトルである。
本記事は第一作目『ストリートファイター(初代)』について記述する。それ以外のゲームは、作品別に関連項目のページへリンクされているので参照して欲しい。
「ストリートファイター(初代)」は、アーケードゲームとして1987年にリリースされた。
現在の格闘ゲームの基礎を作り上げたシリーズである。 続編の「ストリートファイターⅡ(以下ストⅡ)」は大ブームを巻き起こし、社会現象となり格ゲーバブルを各メーカーに波及させた作品となった。しかし、ストⅡほどではないにしろ、本作品も当時としてはかなり独特なゲームとなっており反響を呼んでいたのも事実である。
ストⅡでもおなじみとなる3種類のパンチキックと必殺技という要素、対戦システム、ボーナスステージ等は既にこの作品で完成していた。また一部を除いてほとんどのキャラクターがのちの作品に続投しており、リュウ、ケン、サガットなどストⅡ以降でおなじみのキャラクターも登場している。
ただしこの頃は対戦格闘ゲームというジャンルはまだ確立されておらず、プレイアブルキャラクターはリュウとケンのみで、リュウとケン以外はすべてCPU専用キャラクターであり、どちらかといえば「ファイナルファイト」のような格闘アクション寄りの作りになっている。
本作には、巨大なボタン(現在で言うパンチパッド)を叩く強さによって攻撃の強さが三段階に分かれるという、非常に特殊な仕様の専用アップライト筺体が存在した。しかしこれはゲームセンターのオペレーターにとっては壊れやすいと不評だった模様。一方で通常の6ボタン筺体(当時はテーブル筐体が多かった)でも稼働しており、以後のシリーズ作品ではこちらの方式が採用されている。
この作品における必殺技コマンドは稼働当初から公開されておらず、 また入力判定が非常にシビアであるが当たれば体力ゲージの3~8割を持っていくことができる文字通り「必殺技」であることも特徴。「波動拳」「昇龍拳」「竜巻旋風脚」はこの作品で既に完成している。
ラスボスのサガットに至っては、飛び道具のタイガーショット一発で体力ゲージを6割以上持っていくえげつない仕様である。しかしストⅡでおなじみとなるタイガーアッパーカットは未だ習得していない(本作でリュウに昇龍拳で敗れたため編み出した技というのは有名な話)。
このような独特の仕様の為、当時もストⅡほどではないにしろゲーム誌で特集が組まれ、
街中やゲームセンターにあってとびきり大きい専用筐体は多くの人の目を引いたという。
導入コストからか当時どこでも1プレイ50円が当たり前のゲーセンの中でも100円に設定した店舗が多かったとされる。
しかし専用筐体は前述の通り壊れやすく他に流用できるゲームもないため、メーカーも早々に生産を終了し短命に終わってしまったようだ。
(その為現在に至ってこの専用筐体は滅多にお目にかかることが出来ないが、2012年の東京のイベントでウメハラがプレイしており、稼働できる状態のものが一応現存している模様。海外では輸出された筐体が稼働している場所が僅かに存在するらしい。)
それでも当時プレイした多くのゲーマーからは印象に残っていたゲームとしてしばしば話題に上がり、
伝説のストⅡプレイヤーである太刀川氏も、小学生の頃東京都内でプレイしたことがあると語っている(関連動画参照)。
一度だけこの初代で対戦したこともあるらしく、曰く「あのゲームで半分減る波動拳を出すために練習したのがリュウとの出会いだった」といい、リュウとはこの作品以来の付き合いだという。そして後に92年のストⅡのゲーメスト杯で優勝するなど、伝説的なリュウ使いとして知られるようになる。更に言えば、プロゲーマーのウメハラは元々太刀川のリュウに憧れリュウ使いとなり「太刀川さんのリュウを見ていなければプロゲーマーになってなかった」と言わしめている。
PCエンジンでは「ファイティング・ストリート」というタイトルで移植されている(販売ハドソン、制作アルファシステム)。2009年10月からWiiのバーチャルコンソールで配信されている。またPSPでも、海外版のカプコンクラシックコレクションに収録されている。
リュウが攻撃を出す際やたら「ハンッ」「ハンッ」と叫ぶため「ハンハン動画」とタグが付くことがある
またリュウの顔や負けた際のゲキの顔は南原清隆に似ているとしばしば指摘されている。
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最終更新:2025/12/10(水) 00:00
最終更新:2025/12/09(火) 23:00
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