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スマートフォンとは、「賢い電話」という意味を原義とした携帯情報端末PDA)と携帯電話の機融合した電子機械のことである。略語は「スマフォ」または「スマホ

概要

携帯電話電話機としての使い勝手をめる利用者よりは、インターネットアクセスメールWeb等)やファイル閲覧、音楽動画再生などの多機さ・自由度をめる利用者に特に適した端末である。スマートフォンの「スマート」とは、「賢い」という意味で用いられている。

ハードウェア的に電話機が要となっている従来の携帯電話に対し、スマートフォンはPDA(≒小コンピューター)にワイレス通信・通話機を加えたものが要となって発展したものが流である。2011年現在市場に出ているスマートフォンの多くがタッチネル付きの幅広ストレート端末の形をしているのは、元をたどればPDA時代の名残といっても過言ではない。

従来の携帯電話の利用者からは、通話機メールだけでなく、ワードなどのオフィスソフトの閲覧や編集、パソコン向けサイトの閲覧、スケジュール管理を得意とする携帯端末、と見られることが多い。それゆえ現在マスメディアにはスマートフォンを「多機携帯電話」と説明するものもある。ただし、元々多機であることはスマートフォンの直接の基準ではない(むしろ日本携帯電話の方がスマートフォンより多機であることもある)ので注意が必要である。

また、バッテリー持続時間の短さ、サイズの大きさ(日本携帯電話市場で一般的であった幅50mm程度の細い端末は少ない)などのデメリットも未だ無視できない要素である。小さやバッテリー持続時間などを重視する利用者にとっては、従来携帯電話を使い続けたほうがよい場合もあるため、自分にあった端末をよく考えて選ぶか、知識の豊富な店員などに相談した上で選択する方がよい。

日本のケータイはスマートフォンじゃないの?

日本携帯電話は、世界的に見て「広義のスマートフォン」に分類されるとする人もいる。

など、海外ではスマートフォンでなければ使用できなかった機が、日本国内では1990年代末~2000年代前半に携帯電話に搭載されて広く普及しており、機能面ではスマートフォンとみなして差し支えないというのがな理由である。また、OS的に見ても、3G以降の日本携帯電話の多くはSymbianやLinux等スマートフォンと変わらないOSを搭載している。

ただし、

等の理由から、スマートフォンの市場調等では、狭義のスマートフォンの範囲(大元はPDAの範囲)からは外されることが多い。

主なスマートフォン用OS

スマートフォンは多くの場合、同一のOSであれば同一のアプリが利用できる。

以下の表では、なスマートフォン用OSと、それに対応する日本国内におけるな機種を挙げる。

OSの名称 提供 内機種
Android Open Handset Alliance
Google導の団体)
XPERIAISシリーズIS02、IS12T除く)など多数
BlackBerry OSBlackBerry Research In Motion (RIM) BlackBerry Boldなど
iOSiPhone OS Apple iPhone(3G/3GS/4/4S/5)
SymbianOS Symbian
現在NOKIAが買収)
702NK/NK II、705NK、X02NK、N82、M1000(UIQ)など多数
Windows Mobile(6まで) Microsoft W-ZERO3シリーズ、X01HT、IS02など多数
Windows Phone 7 Microsoft IS12T

現在世界シェアトップAndroidOSである。
以下、SymbianOSiOSBlackBerry、WM・WP7の順にシェアが大きい。

当初は、圧倒的なシェアを誇ったSymbianOSを他が抜き去るのは2014年頃と予測されていたが、AndroidOSiOSが共に驚異的な伸びを示しており、まもなくiOSSymbianOS抜くと見られている。

また、NOKIASymbianOS止して、機種のOSWPシリーズに全て置き換えることを発表しているため、SymbianOSは近いうちに消滅し、WPシェア伸びることが予想されている。

スマートフォンとWeb

スマートフォン用のWebブラウザは基本的にPC用のサイトを表示するためのものとなっている。携帯電話サイトを見ようとする場合、PCから見られるサイトはスマートフォンでも見られるが、ブラウザUser-Agentによる自動振り分け、携帯電話の端末固有番号を利用した認など、携帯電話限定のアクセスを前提としたサイトは見られない場合がある。そのほか、

などの理由から、スマートフォンではPCと全く同じように快適にWebが見られるとは限らない。

このため、スマートフォンのユーザー層拡大とともに、スマートフォンで見やすいサイトの需要も増加しつつある。上記の問題については、

などがな解決策となり、スマートフォン専用に作られたサイトも一部では作られている。

大まかな歴史

1990年代~2000年代初頭

コンピューターの汎用性と携帯電話PHSの通信・通話機融合させる試みは1990年代から行われていた。内では東芝の「GENIO」(1997年)や京セラの「DataScope」(1997年)、海外ではノキアの「Nokia 9000 Communicator」(1996年)やリサーチ・イン・モーション(RIM)の「Blackberry」(1999年)などが発売された。

その後、海外では20012002年頃から、Symbian、Palm、Windows CE/Pocket PC(現Windows Mobile/Windows Phone)、Blackberry等のOSを使った、「通話機を持ったPDA」が続々と発売された。これらは通常の携帯電話(通話とSMS程度)よりも多機携帯電話Smartphone」と呼ばれ、コンピューターリテラシーの高い層を中心にユーザーを増やしていった。

2000年代中頃

一方日本では、海外のようなスマートフォンの普及は同時期には進まなかった。

という逆の中、ノキアVodafone 702NK」(2004年ボーダフォンより発売)、モトローラFOMA M1000」(2005年NTTドコモより発売)が日本に上陸したのち、シャープW-ZERO3」(2005年ウィルコムより発売)の登場で、ようやく日本でもコンピューターリテラシーの高い層や法人ユーザーPDAを使用したシステムの置き換え)を中心にスマートフォンが普及し始めた。

その後にシャープ東芝HTC等の端末(Windows Mobile)が定期的に発売された。が、販売数合計としてはまだ年間数十万台程度であり(参考exit)、携帯電話市場全体でのシェアは低かった。

2000年代末~2010年代初頭

内で一般の携帯電話ユーザーにスマートフォンが認知されるようになったのは、アップルiPhone 3G」(2008年ソフトバンクモバイルより発売)のが大きい。特に、2009年に行われた「iPhone for everybody キャンペーン」で端末価格が実質0円になったことで、スマートフォンの高い価格イメージは一変し、にでも気軽に手に入るものへと変わった。
ほぼ同時期に、内の従来携帯電話市場は(販売方式変更による)端末価格高騰と、キャリアサービス展開の停滞により低迷。iPhone独り勝ちという状況が1年ほど続いた。
また、iPhoneの成功を機に、

などが、新世代スマートフォンのトレンドとなりはじめた。

その一方で、GoogleのスマートフォンOSAndroidの登場とともに、モトローラサムスンHTC等の大手端末メーカーが端末を続々と発売。Androidく間にiPhoneの対抗としての地位を固めた。メーカーも、端末の販売不振を打開するため2010年頃からAndroid端末を市場に投入。2011年現在ではiOSiPhone OS)・Androidの2大新OSが全世界的にシェアを拡大している。

新勢の台頭に対して、旧勢も新たな動きを見せた。マイクロソフトは、旧バージョンとの互換性を捨てた軽快な新世代OSWindows Phone 7」を開発し、2010年リスタート。その後Symbian OS端末の大手ノキアWP7への移行を決めたことで、業界には新たな衝撃が走った。北ビジネスユーザーを中心にファンの高い支持を集めるRIM Blackberry営も、タッチネル端末やタブレットの発売等で巻き返しを狙っている。

現在市場においては、従来携帯電話の販売数が減少し、代わりにスマートフォンの販売数が右肩上がりで増大している。

NTTドコモは従来端末のシリーズの1つであるプライムシリーズ2011年以降止し、またソフトバンクモバイルでは2011年5月に機を絞った携帯電話以外は全てスマートフォンに置き換える方針であることが報じられており、市場における「携帯電話」そのものがスマートフォンに置き換わろうとしている。 

主なメーカー・シェア

メーカー シェア(1Q11) OS な機種
ノキア(芬) 24% SymbianOSWP NokiaNシリーズ
アップル 19% iOS iPhone
RIM(加) 15% BlackBerryOS BlackBerryBold
サムスン電子 13% AndroidOS GalaxyS、Nexus
HTC(台) 10% AndroidOS HTC EVO
Sony Ericsson(英) 5% AndroidOS Xperia
モトローラ 4% AndroidOS Motorola PHOTON
LG 4% AndroidOS Optimus

現在世界シェアはこの通りである。
このうち、ノキアとRIMはシェア減衰が著しく、逆にアップルAndroidOS使用メーカーは伸び幅が大きい。特にサムスンは、1年でシェアを3%から13%へ、実に4倍に伸ばした。

日本国内においては、アップルが61%Sony Ericssonが21%を占めている。
メーカー最大手は、auISシリーズ人気を伸ばしたシャープである。続いてほぼ同シェア(両者とも7%程度)で東芝が続く。 

メーカーは、世界市場においてど土俵に上がれてすらいないと言って良い。
SONYが出資し、現在では子会社化が検討されているSony Ericssonメーカーと見なすならまだしも、それ以外の日本企業シェアを全て合わせても、世界全体で見るとわずか2%に過ぎない。

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