スーダン

基礎データ
正式名称	スーダン共和国 Republic of the Sudan جمهورية السودان
国旗
国歌	نحن جند لله جند الوطن 直訳：我らは祖国と神の軍
公用語	アラビア語・英語
首都	ハルツーム
面積	2,505,813 km²（世界第10位）
人口（’09）	約4200万人（世界第33位）
通貨	スーダン・ポンド（SDG）

スーダン（Sudan）とは、エジプトの南隣に位置する北アフリカの国。アフリカ大陸で最大の面積を誇る。

現在でも内戦・紛争が絶えず、大量虐殺が行われていると言われている。2005年の時点での国民の平均年齢は19.5歳（日本は43.1歳）。

概要

独立以前はイギリスの支配下にあり、南北で分割して統治されていた。これが独立後、南北内戦の火種となる。

1956年の独立当初から北部に住むイスラム教徒のアラブ系民族と南部に住むそれ以外の民族との戦闘が始まる。間に5年ほどの停戦期間があったが、政府がイスラム法を導入した事で対立が再燃。この南北内戦は、2002年にようやく休戦協定が結ばれるまでずっと内戦が続いていた。
その後2005年に和平合意が成立、南部スーダンに自治権が与えられた。2008年には南北の境界を巡って正規軍が衝突する事件が発生する（アビエイ問題）などしたものの、2011年1月にスーダン南部の自治政府による独立の是非を問う住民投票が実施され、独立賛成票が多数を占めた。遊牧民など集計困難な票もあるため最終的な結果判明は2月になる見通しだが、スーダン政府与党は、北部は住民投票の結果を尊重するという声明を出しており、独立が決定すれば長きに亘った南北内戦は決着をみることとなる。

しかし一方で西部のダルフール3州では、スーダン政府とスーダンに石油利権を持つ中国によって支援されているアラブ系民兵組織ジャンジャウィードを中心として、現在も紛争・虐殺が続いている。2003年、これに反発して反政府武装組織「正義と平等運動」「スーダン解放運動/軍」が蜂起、ダルフール紛争とよばれるこの内戦は本格化。ジャンジャウィードによる民族浄化もエスカレートし、これまでに7万人以上の犠牲者と数百万人の難民が発生している。

この二つの内戦をあわせて、独立当初（1956年）から数えると約200万人が死亡したと言われており、第二次世界大戦以降でもっとも死者の多い戦争とされる。長らく国連軍派遣を中国の拒否権によって妨害されてきたが、北京オリンピックを境に姿勢を軟化。日本も南北内戦解決の為に国際平和協力隊を送っている。

スーダンはエジプトをはじめ9カ国と国境を接しており、ナイル川や紅海に面している。また石油資源も豊富なため、経済・情勢の安定を求めている国はアジア・ヨーロッパにも多い。しかし、50年にもわたる戦争は戦争依存経済を作り上げたため、平和的な社会に戻すのにはさらに年月を必要とするだろう。

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関連項目

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