セイバータイガーとは、『ZOIDS』シリーズに登場するトラ型高速戦闘用ゾイドである。
発売当初はサーベルタイガーという名称を付けられていたが、1999年の復刻の際にその名前が商標登録に引っかかると言う事で、設定を一部アレンジしてセイバータイガーという名前に改められたという経緯を持つ。
本稿では“サーベルタイガー=セイバータイガー”として両方まとめて記載している
型式 | EPZ-003 EZ-016 |
所属 | ゼネバス帝国 ガイロス帝国 |
モチーフ | トラ型 |
スペック | 全長:15.6m 全高:9.1m 全幅:5.7m 重量:78t 最高速度:200km/h(サ) 最高速度:240km/h(セ) |
武装(サ) | レーザーサーベル 連装ビーム砲 3連衝撃砲 接近戦用ビーム砲×2 高速キャノン砲×2 高圧濃硫酸噴射砲 全天候自己誘導ミサイルランチャー 全天候3Dレーダー |
武装(セ) | キラーサーベル×2 ストライククロー×4 対ゾイド30mm連装ビーム砲 地対地ミサイルポッド 対ゾイド3連衝撃砲 TEZ20mmリニアレーザーガン×2 AEZ20mmビームガン×2 赤外線レーザーサーチャー 複合センサーユニット |
ゼネバス帝国が開発した史上初のトラ型高速駆動大型ゾイド。
中央大陸戦争においてサーベルタイガーという名称で呼ばれ、後に作られるセイバータイガーの前身となった。
当時は時速数百km/hの移動能力を有するゾイドと言えば、あくまで小型か中型ゾイドのみであったが、このサーベルタイガーはレッドホーンクラスのサイズでありながら時速200km/hを叩き出すという従来の常識を打ち破るとんでもないゾイドであり、“戦場の紅い稲妻”として恐れられた。
大型クラスであるがゆえ、単騎でゴルドスやビガザウロといった敵大型ゾイドと張り合える出力を持ち、いままでに無く巨大で鋭利な四肢の爪と牙による格闘能力および全身に配された各種兵装による高火力が両立されているのも特徴で、その高い機動性を持って相手に急速接近し、翻弄しつつ豊富な武装で殲滅するという戦法を得意としている。
ただ速いだけでなく運動性や俊敏性にも優れており、森林や市街など入り組んだ地形の場所でもその機動力を遺憾なく発揮する事が可能であり、さらにこう見えて隠密性も高くゲリラ戦などの奇襲戦法を仕掛けられるほどの多機能性を有している事からEMZ-24ヘルキャットを僚機としての高速集団戦法は当時のゾイドの戦いの在り方を根本から変えるものとなった。
格闘能力こそRBOZ-3ゴジュラスよりは下回るが、機動性と運動性においては遥かに上を行っており、集団で挑めば十分に対抗可能となっている。
いざロールアウトするや共和国軍は今までのゾイドの常識が通用しないサーベルタイガーへの対抗手段を見いだせず、戦場ではさんざん翻弄され、そして共和国軍では「遭遇したら極力交戦は避け、直ちに空軍に支援を求めよ」という指示を出し、単騎でのサーベルタイガーとの戦いを禁止したほどである。
しかし、サーベルタイガーの攻撃に耐えられるRBOZ-5ウルトラザウルスを開発した事でその優位性は揺らぎ、帝国軍は中央大陸からの撤退を余儀なくされた。
ZAC2041年、ゼネバス帝国軍が中央大陸に再来した際にも帝国軍の主力機となったが、その時には共和国軍が対抗機種のRPZ-3シールドライガーを開発していたため優位性は完全に失われていた。
しかし、帝国軍は諦めずサーベルタイガーの強化に着手し、火力と機動性を同時に高めたグレートサーベルを生み出してこれに対抗、さらに共和国軍もシールドライガーを強化させてまた対抗していった。
その後、ゼネバス帝国が滅び、ガイロス帝国が台頭してからはDPZ-13ジーク・ドーベルやDPZ-16ガル・タイガーと言った新型機に取って代わられた。
しかし、これらの後継機が失われたZAC2099年の第2次大陸間戦争において再びこのサーベルタイガーの必要性を迫られた帝国軍はサーベルタイガーの動力機関の出力アップと冷却装置の改造といった全面的なパワーアップを施し、さらに名称も改めてEZ-16“セイバータイガー”として生まれ変わった。
このセイバータイガーは最高速が40km/hも向上している事から最高速度もシールドライガーに迫る域に達し、火力面においてはシールドライガーを上回るようになり、そして西方大陸での戦争では因縁のライバルであるシールドライガーをはじめとする共和国高速戦闘部隊と交戦するなど、各戦線で火花を散らしていった。
しかし、この頃になるとセイバータイガーほどの強化では戦況の打破が難しくなっていき、なおかつオーガノイドシステムの研究が進み、それを導入したEZ-26ジェノザウラーやEZ-36ライトニングサイクスの登場により一線からは退いて行った。
それでも扱いやすく信頼性のある機体という事でか一般機はその後も長らく使われ続け、他にも特別士官用のセイバータイガーSSや皇族専用機のセイバータイガーゴールドなども作られている。
ZAC2036年ロールアウト。その凄まじい機動力と戦闘力を持って共和国軍を圧倒し続け、共和国軍も「空軍の支援があるまで、サーベルタイガーとの交戦を避けよ」という司令を出したほどで、このサーベルタイガーが現れるや共和国兵士の士気もガタ落ちとなり、ほとんどの者は敗戦を考えるまで共和国軍は追い詰められた。
特にダニー・ダンカン操縦のサーベルタイガーは低空飛行のサラマンダーを叩き落とし「空飛ぶ虎」の異名を得るほどの活躍をし、その優位性は揺るぎないかと思われたが、共和国軍がウルトラザウルスを開発すると形成が瞬く間に逆転。機動力はともかく攻撃力という点でウルトラザウルスを倒すことが出来なかったサーベルタイガーの不利はそのまま帝国軍の不利とつながり、帝国軍はバレシア湾から暗黒大陸へと遁走する羽目になった。
(その際ダニー・ダンカンはゼネバスをヨハン・エリクソンのウルトラザウルスの攻撃から庇い、戦死している)
その後、バレシア基地に残された大量のサーベルタイガーはそのまま共和国軍に接収されてシールドライガー開発の参考にされた。
ZAC2041年のゼネバス帝国の再上陸して以降の戦いでは、対抗機種であるシールドライガーとコマンドウルフが開発された事を受けて密かにグレートサーベルへの強化を果たされ、帝国補給線の警備を担当し、その後も同じように改良を加えられたEHI-2ブラキオスとEHI-6ブラックライモスと共に帝国最強部隊として編成される事となり、同じく強化された共和国軍Mk-2部隊と戦った。
第1次大陸間戦争においてはより高性能な純ガイロス製高速ゾイドに押されてあまり出番が無かったが、第2次大陸戦争には全面的な性能の強化がなされてセイバータイガーとして戦線復帰を果たす。
オリンポス山の帝国研究所基地を守っていた1機が共和国軍のシールドライガーとコマンドウルフで構成された独立第二高速戦闘大隊と交戦、単騎ながらその性能を見せつけて圧倒するも、一瞬の隙を突かれて撃破された。
その後には帝国軍の次期主力ゾイドの座をかけて改良型があのジェノザウラーとの対抗試合に望んだが、瞬く間に敗れ去り、これ以降はオーガノイドシステム搭載ゾイドが両軍の主流になった。
それからはあまり活躍の機会が無かったが、暗黒大陸戦ではシュバルツ搭乗のセイバータイガーSSが鉄竜騎兵団のライガーゼロイクスと交戦するがあえなく敗北、帝国首都での最終決戦ではプロイツェン操るブラッディデスザウラーとルドルフのセイバータイガーゴールドの激戦が繰り広げられている。
『ゾイド -ZOIDS-』から『ゾイドジェネシス』まで全シリーズに登場。
当然ながらアニメシリーズに登場するのは全てセイバータイガーである。
『ゾイド -ZOIDS-』ではレイヴンの最初の乗機として初登場。
オーガノイド・シャドーと融合し、さらにレイヴンの優れた操縦技術と相まって一度はバンのシールドライガーに完封したものの、次のマウントオッサの戦いではレイヴンの無理な操縦が祟って大破した。
その後はアサルトタイプ仕様のスティンガースペシャルと三銃士仕様の他、シュバルツ専用のセイバータイガーSSおよびルドルフ専用のロイヤルセイバーなどが登場し、帝国版コマンドウルフとも言えるように色々な場面で活躍した。
チーム・ブリッツ等の初戦の相手で、当初は強豪チームと言われていたが、敗戦を重ねてランク落ちするなど扱いは悪くなってるものの出番自体は終盤まであった。
あるチームはRD等チーム・マッハストームに勝利する活躍を見せ、中盤では強力な迷彩機能を持つセイバータイガーホロテックが現れ、その機能を生かしてキラースパイナーやボルドガルドをも不意打ちでとは言え撃破している。
集められた有志にこのセイバータイガーを使用するものが多く、必然的に討伐軍最多のゾイドとなった。
序盤ではバイオゾイドとの戦闘では敵の弱点である口腔を狙い撃ちする事でリーオの弾無しでバイオゾイドを撃破するという戦法を見せている。
こちらがサーベルタイガー。
ここからセイバータイガー。
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最終更新:2024/03/29(金) 05:00
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