ゼロの使い魔とは (ゼロノツカイマとは) [単語記事]

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概要

ゼロの使い魔とは、メディアファクトリーMF文庫Jで刊行されている、ヤマグチノボル作、兎塚エイジイラストのライトノベル、また、それを原作とした、アニメ、漫画、ゲームソフトである。外伝として、登場キャラクターの一人タバサを主人公としたタバサの冒険も存在する。

2008年7月現在、原作が正編1～14巻、外伝2巻が刊行中。DVDは「ゼロの使い魔」、「ゼロの使い魔双月の騎士」がそれぞれ全6巻発売中。その他関連CD、書籍等多数。また、2008年7月より、アニメ第3シリーズ「ゼロの使い魔三美姫の輪舞」が全国UHF系ほかで放映。

ニコニコ動画内ではルイズのツンデレ要素と、彼女の声優を務める釘宮理恵の人気が顕著である。

また本作はダルタニャン物語を下敷きとして構成されており、人名、地名などに、実在、フィクションのフランスを中心とした固有名詞が頻出している。→ゼロの使い魔に関連する実在の地名の一覧も参照

あらすじ

平凡な高校生、平賀才人(サイト)は、ある日ハルケギニアという異世界に、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールによって、使い魔として召喚されてしまう。魔法の全く使えないメイジ(魔法使い)であるルイズは、はじめはサイトにつらく当たるものの、冒険をくぐり抜けるうち、二人の間に絆が生まれ始めるのであった……。

ルイズ達の通うトリステイン魔法学院の位置するトリステイン王国と、空中に浮かぶ島アルビオンとの戦争を舞台として進行していた物語だが、新たな敵ガリア王国、新たな虚無の使い手の出現により、物語は舞台を宗教国家ロマリアに移し、佳境を迎えている。

主な登場人物

ダルタニャン物語を中心とした人名の由来は、以下のサイトに詳しい。

ヤマグチノボル『ゼロの使い魔』人名出典一覧（改）

また、ヨーロッパ文学や西洋史に特定のモデルを持たないサイトは、平賀源内を名前のモデルとして形成されている。

主人公

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール C.V.釘宮理恵

二つ名はゼロ。トリステイン王家の庶子の血筋に連なる、ヴァリエール公爵家の三女。魔法の使えない魔法使いであることから、「ゼロ」のルイズと蔑まれていたが、実は伝説の虚無系統の魔法の使い手であることが明らかとなる。使い魔として召還したサイトへは、好意を抱いているものの、二人の仲は一向に進展しないままである。

ニコニコ動画においては、釘宮理恵を代表するツンデレキャラクターとして、シャナ、水瀬伊織らとともに人気が高い。
平賀才人(ひらが　さいと)/サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ C.V.日野聡
二つ名はない。平凡な日本人の高校生。当然ながらハルケギニアにおいては平民身分である。しかしその実態は、伝説の使い魔「ガンダールヴ」。作中の功績において、貴族に準ずる「シュヴァリエ」(騎士)の爵位を与えられた。

ニコニコ動画においては、サイトそのものよりも、声優を務める日野聡と、ルイズ役の釘宮理恵との掛け合いの人気が高い。本作品のネットラジオにおける二人のニヤニヤ会話は、日野理恵病患者にとって、貴重な処方箋となっている。

準主人公

ゼロの使い魔の作品世界・ハルケギニアにおける魔法体系は、火・水・風・土の四大系統と、ルイズほか数人が使用する虚無系統に分けられている。主人公であるルイズとサイトは別格であるが、学院の生徒のうち主要人物には、虚無以外の各系統がそれぞれ割り振られている。すなわち、キュルケ：火、タバサ：風、ギーシュ：土、モンモランシー：水である。更にモンモランシー以外の三人は、その使い魔として竜を従えている。モンモランシーの使い魔はカエルであるが、なぜ彼女の使い魔がワンランク下がる存在であるかは不明。

タバサ（シャルロット・エレーヌ・オルレアン) C.V.いのくちゆか
二つ名は雪風。風のトライアングル、のちにスクエアメイジ。長門有希、綾波レイらと並び称される無口キャラクターである。趣味は読書。魔法の実力には優れ、シュヴァリエの位を保持していたが、その心には悲しい過去を秘めている。外伝・タバサの冒険の主人公。

使い魔は風韻竜のシルフィード。
キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー C.V.井上奈々子

二つ名は微熱。火のトライアングルメイジ。男をひっかけることを半ばライフワークのようにしていたが、ある男性を救ったことで、彼に一途に生きるようになる。ルイズの実家とライバル関係にある貴族の家の出のため、良くも悪くもルイズにちょっかいを出していたようだが、その実、ルイズのことは悪友として認めているようである。

使い魔はサラマンダー(火竜)のフレイム。
ギーシュ・ド・グラモン C.V.櫻井孝宏
二つ名は青銅。土のドット、のちにラインメイジ。サイトのよき理解者。女たらしのナルシストであったが、戦争やサイト達との日々の中で、大きく成長していくこととなる。モンモランシーとは恋仲のようである。

使い魔はモグラのヴェルダンデ。アニメ版においては冷遇されているギーシュであるが、彼が準主人公格であることは、原作を読めば明白である。四大系統魔法のうち、風に対応するタバサの使い魔が風竜、火のキュルケが火竜であるのに対し、ギーシュの使い魔がモグラ、すなわち土竜であることも、そのことを裏付けている。

トリステイン魔法学院の人々

モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ C.V.高橋美佳子
二つ名は香水。水の魔法を得意とする貴族。趣味は秘薬の合成。ギーシュのことは、ギーシュがモンモランシーを想うよりも強く想っているようである。サイトにはモンモンと呼ばれている。

四大系統魔法のうち、水に相当するメインキャラクターであるが、他の系統に比べ、扱いが若干下がるところがある。使い魔も、カエルのロビンである。
ティファニア・ウエストウッド C.V.能登麻美子

アルビオンの鄙びた村で暮らしていたが、サイトとの出会いから、トリステイン魔法学院に転校してくることに。人間とエルフのハーフ(ハーフエルフ)である。なお彼女のあだ名は、ティファではなく、「テファ」なので注意。
マリコルヌ・ド・グランドプレ C.V.時田光
二つ名は風上。風のドットメイジと推測される。肥え太った典型的な貴族の坊ちゃんとして登場したが、水精霊騎士隊ではギーシュやサイトをサポートする名脇役に成長している。アニメ版第三期ではコメディリリーフを務めるなど優遇されている。

使い魔はフクロウのクヴァーシル(アニメ版のみに登場)。
シエスタ C.V.堀江由衣

魔法学院に働く、平民のメイド。サイトに思いを寄せているようである。その血筋は実のところ……
シルフィード/イルククゥ C.V.井口裕香
タバサの使い魔で、言葉を喋るメスの風韻竜。イルククゥとは、シルフィードたちの言葉で「そよ風」という意味。

トリステイン王国の人々

アンリエッタ・ド・トリステイン C.V.川澄綾子

ルイズたちの暮らすトリステイン王国の王女、のちに女王。水のトライアングルメイジである。

ガリア王国の人々

イザベラ(アニメ版未登場)
ガリア王国の王女。タバサに対し無理難題とも言える命令を下す。外伝の主要な登場人物。デコがチャームポイント。ルイズほどではないが、彼女もまた、メイジながら魔法が不得手な貴族である。
ジョゼフ一世 C.V.小杉十郎太
ガリア王国国王。無能王の烙印を押されていたが、その実態は……。

アルビオン王国の人々

ウェールズ・テューダー C.V.山中真尋

アルビオン王国の王子。戦争で滅びようとするアルビオン王国と運命を共にしようとするが、暗殺される。その後生き返ったかに見えたが……

ロマリア連合皇国の人々

ジュリオ・チェザーレ C.V.平川大輔
伝説の使い魔、ヴィンダールヴの使い手。ニコニコ動画においては、ネオギーシュとの仇名が一般的である。

主題歌

アニメーション版の主題歌は、OPはシンガーソングライターのICHIKO、EDは釘宮理恵が一貫して担当している。OPでは才人からルイズへの気持ち、EDではルイズからサイトへの気持ちを歌っているのも特徴である。

インターネットラジオ

「ゼロの使い魔_on_the_radio 〜トリステイン魔法学院へようこそ〜」が、アニメの放映時期は週に一回、それ以外は月に一回の頻度で更新されている。詳しくは当該項目を参照。

ゼロの使い魔単語

概要

あらすじ

主な登場人物

主人公