ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~ 単語

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  そろそろ世界を救うのにも飽きてきた。

「ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜」とは、コーエーテクモゲームスのガスト長野開発部(以下ガスト)より2015年9月25日→2015年11月19日にPS4・PS3・PS VITA三機種同時発売のゲームソフトである。

価格は、それぞれ税抜きでPS4版/PS3版は通常版6800円、プレミアムボックス9800円、ダウンロード版 6000円。
PS VITA版は通常版5800円、プレミアムボックス8800円、ダウンロード版5143円。

概要

今作「ソフィーのアトリエ」は前作「シャリーのアトリエ」までの黄昏シリーズから舞台を一新し、新規シリーズとなる。
今作の約1ヶ月半前にガストより発売予定の「よるのないくに」に続いて三機種同時発売となり、これによりアトリエシリーズが初めてPS4に進出することとなる。

アトリエシリーズ初めての試みとして、キャラクターデザインにNOCO氏、ゆーげん氏の二人を起用。ダブルネーム体制となっている。

3Dモデリングは、お馴染みフライトユニット(NOCO氏関連)と、コーエーテクモゲームス(ゆーげん氏関連)が2社で担当する。ディレクターは、岡村佳人氏。

今作の特徴的なシステム

調合

今作はパズルのようにアイテムを調合する“見える調合”が特徴となっている。
これまでのシリーズでは調合釜は基本的に1種類しか存在しなかったが、今作では調合釜に種類があり、調合はまず釜を選ぶところから始まる。
釜によってパネル(材料をはめるスロット)の大きさやボーナスが違い、同じアイテム、同じ材料でも釜によってできる物は違ってくる。
最初に使える釜は4×4の、特別な能力の無い物だけだが、新しい釜を拾ったり、釜自体を調合で調整することにより、パネルを大きくしたり、ボーナスを増やしたり、素材を反転・回転する事が出来る様になる。

釜を選んだ後は材料を選び釜に投入するのだが、材料には“形”があり、材料をパネルの中にどう配置するのかが重要になる。前作、前々作の探索装備をイメージしてもらえれば大方正しいだろう。
同じ種類の材料でも形や大きさが違ったり、色の浮かんでいるところに配置する事により、品質、属性値のボーナスが存在するが、この辺りは使用する釜によっても違い、口で説明しにくいので、実際に触ってみて、感覚的につかんだ方がよい。

戦闘

前作の戦闘メンバーは6人だったが、今作の戦闘メンバーは4人。
シリーズでは長らく3人乃至6人戦闘だったが、今回初めて4人での戦闘となる。

ターンシステムも変更となる。今までのシリーズでは1キャラ毎にターンが回ってきて、その度に行動を選んでいた。
今作では最初に全員分の行動を選択してからターンのスタートを選択する“ロジカルターンバトル”を採用。
一度ターンを開始した後は全員の行動が終了するまで行動の再選択は出来ない。
味方及び敵の行動順は画面に表示されているので、その情報を参考に戦略を立てよう。

また、7作ぶりに全キャラクターがアイテムを使用可能である事も判明している。
但し全てのアイテムを使用できるのはソフィーのみであり、その他のキャラクターには制限がかかる。
ちなみに主人公のスキルも復活している。

これまでアシスト行動は手動で行っていたが、これも自動に変更された。
戦闘中に“サポートスタンス”を切り替えることができ、攻撃スタンスならオートで追撃をしてくれたり、防御スタンスなら同じくオートで身代わりに攻撃を受けてくれたりする。
これらは、チェインリンクと呼ばれる、左下のゲージが100%以上溜まっている時に自動で発動し、200%以上でマルチサポートと呼ばれる連携、オフェンスアクト・ディフェンスアクトが発動し、300%でスペシャルサポート、スペシャルアタック・スペシャルガードという強力な攻撃・防御連携が可能。

時間・天候

今作には時間の概念、天候の概念が存在する。

朝→昼→夜→朝というように1日の中にも時間が存在し、時間帯によって町やフィールドも変化していく。
ある時間帯にしか起きないイベントや、取得できない材料なども存在する。
また、5の倍数の日数の日にしか行き来できないエリアも存在する。

天候も晴れや雨天、雷雨などが存在し、こちらにもその天候でないと取得できない材料などがある。
また、夜や雨天などの時間帯は魔物達が活発になり、フィールドの危険度が上がるので注意。

ドールメイク

ある出来事で本から人の姿になったプラフタ。
プラフタとの絆が深まると“ドールメイクシステム”が開放され、プラフタの姿や能力をカスタマイズできるようになる。

彼女の身体にそれぞれ組み込んだアイテムにより、ドールメイクの結果は大きく変わる。
組み込めるアイテムは調合以外にもイベントでも入手可能なので、入手次第試してみるといいだろう。

Cute・Brave・Fool・Wiseのパラメータがあり、カテゴリがエリキシル・糸素材・宝石・神秘の力の素材を素材に使うことにより、上昇パラメータが変化する。

ストーリー

まばらに茂る木々のざわめき
朝日とともに鳥たちは歌い、光が街路の草花を照らす

そんな温かな雰囲気を持つ町のはずれ
木漏れ日が陰陽の絨毯を敷く1本の小道の先にひとりの少女が住んでいました

明るいけど、どこか抜けている、どこにでもいる普通の女の子
でも、たったひとつだけ、町の人たちが持たない特別な力がありました

いくつかの材料を合わせて、
まったく異なるものを作り出す不思議な力『錬金術』――

けれど、肝心の調合は失敗続き
錬金術について記した本も、習うべき師もいない少女の限界でした

そんなある日、少女は自らの意思で動き、言葉を発する不思議な本と出会います
錬金術の“知”そのものだと語る本と小さな錬金術士の出会いは
静かに、でも確実な、新たなる一歩となるのでした

登場人物

メインキャラクター

  • ソフィー・ノイエンミュラー百 CV:相坂優歌 キャラクターデザイン:NOCO
    ─「プニでもできる錬金術……こ、これなら私にも分かりそうかも…!」
    キルヘン・ベルのはずれでアトリエを営む、16才の少女。武器は杖。
    人柄は明るく、錬金術に対する努力は人一倍。
    だがずぼらなところも多く、普通の家事(特に掃除)はほぼできない。
    今作の錬金術のレシピは、レシピ本等によって得るより、発想によって覚える量のが圧倒的に多く、歴代主人公でも屈指の天才肌じゃ?なんて言われる事も。
  • プラフタ CV:井口裕香 キャラクターデザイン:ゆーげん
    ─「錬金術ほどシンプルな力もないと思いますが。」
    アトリエの本棚にあった、ソフィーのおばあちゃんの不思議な本。
    ソフィーの錬金術と、仲間達の人形制作の協力により、少女(16才程)の姿になる。武器は首輪(を経由して遠隔操作するヘクセ・アウリスという駆動義手)
    ソフィーに錬金術を教えてくれるが、記憶の大半を失っているが、ソフィーが発想等で得られる錬金術のレシピを、本に書き込む事により、徐々に記憶を取り戻していく。
  • オスカー・ベールマー CV:山下誠一郎 キャラクターデザイン:NOCO
    ─「オイラは植物の観察に来たのさ。ここの植物はなかなか面白い話を聞かせてくれるよ。」
    ソフィーの親友その1。楽天的な16才の少年。武器はシャベル。
    八百屋の息子で植物が大好きであり、植物の声を聞く特殊な能力を持つ。
    太っているためか運動は大の苦手。
    阿知波氏曰く、アトリエ雇用可能キャラ史上初のぽっちゃり系男子、との事だが、行動は結構イケメンである。
  • モニカ・エルメンライヒ CV:洲崎綾 キャラクターデザイン:NOCO
    ─「もしなにかこまったことがあったら、力になるから言ってちょうだい。」
    ソフィーの親友その2。勉学と剣術に優れた17才の少女。武器は細剣。
    良家の生まれで真面目であり、礼節を重んじる。
    小言を言いつつも何かとソフィーの世話を焼いている。歌うことが好きで、隠れて練習しているらしい。
    本人は隠しているつもりだが、甘い物好きであり、時折依頼に紛れ込んでいる事も。
  • ハロル・ジーメンス CV:新垣樽助 キャラクターデザイン:NOCO
    ─「古いというのはそれだけ長い時間、この店と共に時を刻んだということだ」
    町で時計職人として店を構えているが、仕事に対しては不真面目な、27才の青年。武器は銃弾。
    物語開始時は、天才時計師と呼ばれた父と比較されるのが嫌で、時計ではなく趣味の銃を売ることで生計を立てている。
    皮肉屋だが面倒見もよく、ソフィーの事を何かと気にかけている。
    プラフタの身体を作る際に、動作部のゼンマイを担当。この際ソフィーに頼られたのをきっかけに、少しずつ時計の仕事に携わる事に。
    今作のツンデレ枠。
  • コルネリア CV:近藤唯 キャラクターデザイン:NOCO
    ─「…はい、大丈夫です。どうやらソフィーさん、やる気みたいですから。私も、少し頑張るです…」
    量販店を営んでいる、マイペースでのんびり屋の15才の少女。武器は仕込み手甲。
    ソフィーと同じく錬金術士だが、同じ物の複製の方がメイン。その代償として身長が縮んでしまう。ちなみに現在の身長は146cm。
    物心ついた時にはいなくなっていた父親を捜している。
    量販店においては過去シリーズのいくつかと同じ様に、アイテムを登録して複製してくれる。
    そして、仲良くなると、外で使用したアイテムの補充もしてくれるようになる。
    ただし、前作・前々作の様にコスト無しでは回復せず、有料(もっと仲良くなる事で、ソフィーのみ無料)である。
    役所付き錬金術士と違って、民間は世知辛いのである。
    プラフタの身体を作る際には、魂を移すための特殊なアイテム(の素材)の複製を担当。少し無理をしたのか、身長が一時縮んだ模様。
  • ジュリオ・ゼバルト・レーデンシャフト CV:大河元気 キャラクターデザイン:
    ─「困っている人を助けるのは騎士として当然さ」
    隣国アダラットからやってきた、教会の騎士団に所属する19歳の青年。武器は大剣。
    恩人を助けるという事情の為に、錬金術を調べており、ソフィーのアトリエを訪ねて、そのまま仲間として合流する。
    戦闘のチェインリンクによるサポート攻撃は、彼が合流、そしてレベルが上がる事に上位のものが使えるようになる。
    プラフタの身体を作る際には、魂を移すための道具のレシピ本を提供した。
  • フリッツ・ワイスベルク CV:堀内賢雄 キャラクターデザイン:
    ─「私に任せておけ。プラフタの魂の器たりうる、最高の人形を作りだしてやろうではないか」
    世界各地を旅しながら人形劇を演じている、51歳の人形師の男性。武器は双刀。
    元傭兵だったが、人形に魅せられて転職。とはいえ、その腕が錆び付いている様子はなく、モニカやジュリオと手合わせして圧倒している様子も。
    ソフィーと同じ年頃の娘がいるのだが、頻繁にいなくなるので、積極的に探してはいないが、人形と同じ位愛してはいる。
    プラフタの身体を作る際には、人形としてのボディを担当。後にメンテの仕方をソフィーに教える事になる。
  • レオン CV:飯塚雅弓 キャラクターデザイン:
    ─「その人に一番似合う服を作るためには、その人の人となりを知ることが不可欠なのよ」
    ふらりとキルヘン・ベルの街を訪れた、旅の仕立師を名乗る、24歳の女性。武器は長槍。
    仕立ての技術には誇りと自信をもっており、実際に出来上がる後述の2人の服は、魅力的なものに仕上がっている。
    本作の防具作成、及び防具強化の担当も担っている。
    プラフタの身体を作る際には、服を担当。尚、ソフィーの服の依頼の理由に対して非常に好感を持ち、後にソフィーの新たな服を作るきっかけにもなっている。

サブキャラクター

  • ホルスト・バスラー CV:上田燿司 キャラクターデザイン:NOCO
    ─「いやはや、ソフィーの錬金術の腕前も上達しているんですねぇ」
    誠実で住人からの信頼も厚い、51歳カフェの店主。
    ソフィーにいろいろな依頼を斡旋してくれる。
    また、ウワサ等情報の販売もしているが、採取地・強敵の情報だけでなく、各個人の好みという情報まで扱っている。
    隠し芸でピアノが弾けるのだが、我流なのもあって、ソフィーのピアノ練習に際して、手解きはしなかった。
  • テス・ハイツマン CV:仲谷明香 キャラクターデザイン:
    ─「ふふーん。それはあたしがいるからかなー。やっぱりお店には花がないとね!」
    休日(日数一桁が4・5・9・0の日)のみ働いている、18歳のカフェの看板娘。
    多兄弟の長女で、家計を支える為に働いている。陽気な働き者だが、同時にトラブルメーカー。
    うさ耳に、胸元が大胆に空いたスカートの短いウェイトレス服にニーソックスと、見事にあざとい恰好だが、好評なのか特定日には店に入り浸る客も。
    また、ボーナスで貰える、良質のアイテムと交換できる引換券の交換も担当しているが、交換品の中には、デート券なる、彼女と1日街を散歩出来るものも・・・。
  • パメラ・イービス CV:谷井あすか キャラクターデザイン:
    ─「祈るために祈るの。誰かのためにとか、何のためにとか、そんな事考えなくてもいいんだから~」
    教会のシスター。
    アトリエシリーズファンならよくご存知の、グラムナートシリーズから時々登場している幽霊。
    今作では教会の仕事をほぼ1人で切り盛りし、教会で託児所を開くなど、結構アクティブ。
    また、寄付と交換で、教会ならではのアイテムの入手も、彼女経由で出来る。
    ソフィーの世代だけでなく、ホルスト達大人の世代、更に上の世代も子供の頃から見守り、相談に乗っている為、街の人全てのお母さん的な存在になっている。
  • エリーゼ・フューリー CV:大坪由佳 キャラクターデザイン:
    ─「プラフタ、あなたは人に読まれているときに、どんな気持ちになるのかしら?」
    祖父から引き継いだ本屋を営む、17歳の女性。
    無類の本好きで、ソフィーにとっては姉としてなつくと同時に、相談役にもなっている。
    本の虫状態である為、眼鏡が手放せない程目が悪くなっているが、眼鏡を外すとソフィーが別人と間違うほど印象が変わる。
  • ロジー(ロジックス) CV:石川界人 キャラクターデザイン:
    ─「中途半端な気持ちで打ったもの、投げやりな気持ちで打ったもの、そういうのは全部伝わってしまうんだ」
    街で鍛冶屋を営む、24歳の青年。
    こちらもシリーズをプレイしている人ならご存知、エスカ&ロジーのアトリエからのスターシステムでの登場。
    無類の旅好きであり、鍛冶職人としての修行がてら、世界各地を旅して回る事も。
    自分が作った武器を携えた人が、世界を見て回ってくれる事を夢見ている。
    今作の武器作成及び武器強化は、彼が担っている。
    また、プラフタの武器を操作する首輪を作るには、錬金術の素養が必要で、ロジーはよく分からないものとしながらも作れた辺り、錬金術士の素質がある、とはプラフタの見立て。
    中の人曰く、似たようなキャラクター、ロジックス・フィクサリオとは別のロジーとの事だが、上記の事から、全く要素が無いとも言えない模様。
  • メクレット CV:松本さち キャラクターデザイン:
    ─「まあまあ。出来ないことを調べるっていうのも、なかなか楽しいものだよ?」
  • アトミナ CV:木野日菜 キャラクターデザイン:
    ─「何か面白そうなことをやっている予感がしたから、来たの」
    事あるごとにソフィーの前に現れる、旅人の少年少女2人組。
    錬金術を調べつつ、ソフィーにレシピを与えたりと、動向は非常に怪しい。
    どんなものにも錬金術が使えるようになるという、知識の大釜を探しているようだが・・・。
    この2人が知識の大釜の力を借りて1つに戻り、シナリオラスボスとして君臨する。

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関連項目

  • アトリエシリーズ
  • ガスト長野開発部
  • コーエーテクモゲームス
  • 不思議シリーズ(時系列順)
    • ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~(イマココ)
    • ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~
    • フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~
    • リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~

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