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ソーユーシンク

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ソーユーシンク(So You Think)とは、2006年生まれのオーストラリア→アイルランド調教の競走馬である。

南半球から北半球へ乗り込み、GⅠ10勝を挙げた10ハロンの怪物。

概要

父High Chaparral、母Triassic、母父Tightsという血統。オーストラリアではなく隣のニュージーランド産馬である。父はアイルランド産馬で、英愛ダービーに加えBCターフ連覇など13戦10勝の成績を残した。引退後はシャトル種牡馬としてアイルランドとオセアニアを行き来し、特にオセアニアでの産駒が好成績を残した。本馬はその中でも最高傑作と呼ぶべき一頭である。母は地元ニュージーランド馬でGⅡを勝った馬だが、活躍馬が多いファミリーではないらしい。

オーストラリアでデビューしたソーユーシンク。2歳時の2009年5月(南半球では毎年8月に年齢を加算するため、日本でいう3歳7月までは2歳の扱い)にデビューし初戦を勝利。しばらく休養し、3歳になった9月に戦列に復帰。初戦2着から出走したGⅢグローミングSで重賞初勝利を挙げる。GⅠ初勝利となったコーフィールドギニーは5着に撃沈。それでも陣営は強気に豪州中距離戦線の最高峰コックスプレートへの出走を決める。13頭中GI未勝利馬は本馬含め2頭のみということで実績的には見劣りする本馬であったが、軽ハンデも手伝って圧巻の逃げ切り勝ち。GⅠ初制覇を成し遂げる。1ヶ月後のGⅠエミレーツSで2着したのを最後に休養。この年豪州最優秀3歳牡馬を受賞する。

長期休養して4歳シーズン、2010年10月に復帰したところから快進撃がスタート。初戦のGⅡを勝つと瞬く間にGⅠを2連勝。コックスプレートも2番手から危なげなく押し切り、史上10頭目の連覇を達成。7日後のGⅠマッキノンSも勝ってこの年5連勝とし、さらに3日後のメルボルンカップに挑み、直線で一度は先頭に立ち見せ場を作ったがさすがに長かったのか最後に差されて3着に敗れる。

このレース後、本馬は名門クールモアにトレードされ、同時にアイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎への転厩が決定。地元オーストラリアでは反発もあったというが、本馬は一路欧州へ飛んだ。

初戦は明けて2011年5月のGⅢムーアズブリッジS。これを10馬身差で圧勝し、返す刀でGⅠタタソールズゴールドカップも4馬身半差の大楽勝。続くプリンスオブウェールズSはRewildingに差され2着に惜敗したものの、GⅠエクリプスSでは前年のダービー馬*ワークフォースを下し勝利する。この後8月となり豪州基準でのシーズンが終了。前年の8月から1年間で10戦8勝という圧倒的な成績を残しており、オーストラリアの最優秀中距離馬を受賞。しかし同シーズン中8戦全勝のBlack Caviarに投票の結果僅差で敗れ年度代表馬は逃している。

エクリプスSから2ヶ月後のアイリッシュチャンピオンSに出走。6頭立てという超少頭数で、この日最大の強敵だったSnow Fairyに半馬身差まで詰められたがこれを振り切って勝利。しかし凱旋門賞はやはり距離が長かったか4着、強行軍の英チャンピオンSはCirrus des Aiglesに競り負けて2着。BCクラシックはダートが合わず6着と惨敗。8戦4勝でこの年を終える。なおカルティエ賞最優秀古馬は直接対決で負けたのが効いたのかCirrus des Aiglesにさらわれてしまった。

翌年はドバイWCで4着に敗れたが、得意条件に戻ったタタソールズゴールドカップは6馬身差の完勝。プリンスオブウェールズSも危なげなく勝利しGⅠ10勝目を挙げる。この後オーストラリアに戻って種牡馬入りすることが決定。南半球の繁殖シーズンの関係で夏での引退となり、ラストランはエクリプスSに決まったが直前の脚部不安で回避。そのまま引退となった。

引退後は予定通りオーストラリアで種牡馬入り。オーストラリアンダービー馬を輩出するなど成功しており、2020年には世界最多となる261頭(!?)に種付け。15歳で早世した父High Chaparralの血を繋げるか。

血統表

High Chaparral
1999 鹿毛
Sadler's Wells
1981 鹿毛
Northern Dancer
1961 鹿毛
Nearctic
1954 黒鹿毛
Natalma
1957 鹿毛
Fairy Bridge
1975 鹿毛
Bold Reason
1968 鹿毛
Special
1969 鹿毛
Kasora
1993 鹿毛
Darshaan
1981 黒鹿毛
Shirley Heights
1975 鹿毛
Delsy
1972 黒鹿毛
Kozana
1982 黒鹿毛
Kris
1976 栗毛
Koblenza
1966 黒鹿毛
Triassic
1990 鹿毛
FNo.3-j
Tights
1981 鹿毛
Nijinsky
1967 鹿毛
Northern Dancer
1961 鹿毛
Flaming Page
1959 鹿毛
Dancealot
1971 鹿毛
Round Table
1954 鹿毛
Music Please
1963 栗毛
Astral Row
1979 黒鹿毛
Long Row
1970 黒鹿毛
Linacre
1960 鹿毛
Front Row
1965 鹿毛
Pak Bun Bay
1970 鹿毛
Matinee Idol
1956 鹿毛
Philipolo
1980 鹿毛

主な産駒

2013年産

  • Inference (牡 母 Pontiana 母父 Redoute's Choice)
    • 2017年ランドウィックギニーズ(豪GI)
  • La Bella Diosa (牝 母 Star Affair 母父 Star Way)
    • 2016年ニュージーランド1000ギニー(新GI)、2017年サラウンドS(豪GII)

2014年産

  • D'Argento (牡 母 Fullazz 母父 Redoute's Choice)
    • 2018年ATCローズヒルギニーズ(豪GI)
  • Sopressa (牝 母 Hidden Strings 母父 Weasel Clause)
    • 2018年オーストラレーシアンオークス(豪GI)、2018年シュウェッパーヴェセンスS(豪GIII)

2015年産

  • Knights Order (騸 母 Lamanka Lass 母父 Woodman)
    • 2022年シドニーカップ(豪GI)、2021年ブリズベンカップ(豪GII)
  • Nakeeta Jane (牝 母 Lustre Lady 母父 Flying Spur)
    • 2019年サラウンドS(豪GI)、2019年ライトフィンガーズS(豪GII)
  • Think It Over (騸 母 Personal Service 母父 Zabeel)
    • 2021年ジョージ・ライダーS(豪GI)、2022年クイーンエリザベスS(豪GI)、2021年チェルムスフォードS(豪GII)、2021年ヒルS(豪GII)、2020・21年クレイヴンプレート(豪GIII)、2021年リヴァプールシティカップ(豪GIII)

2016年産

  • Nimalee (牝 母 Dezign 母父 Zabeel)
    • 2022年クイーンオブザターフS(豪GI)、2021年エマンシペーションS(豪GII)
  • Quick Thinker (牡 母 Acouplamas 母父 Al Maher)
    • 2020年オーストラリアンダービー(豪GI)、2020年タロックS(豪GII)、2021年チェアマンズクオリティ(豪GII)、2019年ミンダイナスティクオリティH(豪GIII)

2018年産

  • Think About It (騸 母 Tiare 母父 Flying Spur)
    • 2023年キングスフォード・スミスカップ(豪GI)、2023年リヴァプールシティカップ(豪GIII)

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