ゾーンとは、遊戯王5D'sの登場人物である。CVは石川英郎。
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
人類が滅亡した、未来のネオ童実野シティの生き残りの1人である。
アポリア(イリアステル)と共にネオ童実野シティ上空へ空中要塞アーククレイドルを出現させた張本人でもあり、さらにパラドックスを過去の世界へ送り込んだ全ての元凶。
常に鉄仮面を被っており、声帯も壊死しているため会話の際は機械処理を施された声で喋る。
同じく未来世界の生き残りには、アポリアやパラドックス、アンチノミーが存在している事が確認されている。
元は未来世界に生きる普通の人間であったが、後述する要因からアポリアと出会う頃には右手と右足(右半身?)が義手・義足となっており、声も前述の通り現在のような人工声帯を介したものになっていたようだ。そして、同志達と共に研究を進める過程でアンモナイトのような生命維持装置に乗って生活・行動するようになる。
また機体下部のシリンダーのような部分より、カード(主にライフポイントを回復するカードらしい)からエネルギーを吸い取る事で生命維持及び延命処置を行っており、実際の年齢は不明だが未来世界の人物達の中では最高齢である事は間違いない(一説には、100歳を超えているかもしれないとか)。
ゾーンの師匠はもしや、かつてデュエルアカデミアで理事長を務めていたあの人であろうか?
それ故か、アポリアを始めとする他の生き残った同志達にとっても大きな精神的支えとなっていたようだ。
遊星達の前に初めて姿を見せたのは93話で、シェリーの持つ両親の形見のカード「Z-ONE」をセキュリティ本部にて解析していた際に共に居合わせていた遊星・ブルーノ共々、ゾーンのいる白一色の異空間へ飛ばされた折に接触したのがファーストコンタクト。異空間へやって来た遊星達をその後元の現実世界へと帰した。
続く107話で新境地・クリアマインドが覚醒した遊星を再び異空間へ呼び寄せ、シューティング・スター・ドラゴンのカード(石版)を与えた。やがてクラークの策略でワームホールへ単身投げ出されたシェリーの前にルブラン博士(シェリーの父親)の姿で現れ、「歴史の真実を知る者」としてシェリーにこれから起こる破滅する未来のヴィジョンを見せる事で、シェリーに両親の仇であるイリアステル打倒の野望を捨てさせ自らの協力者として抱え込む事すら実現している。
(これについては全てゾーンの思惑通りなのか、ゾーン達にとっての単なる「嬉しい誤算」なのかは不明だが)
シティ上空にアーククレイドルが出現したストーリー終盤、要塞の中枢である太陽ギアにて遊星達を待ち構え、希望に再び目覚め自らを説得にかかるアポリアをデュエルで破ると、計画の最終フェイズとして不動遊星とシティ上空でフライングデュエル(ライディングデュエルではない)を行う。この時ゾーンは、シティ上空に巨大なスクリーンを発生させ、遊星とのデュエルの様子を随時投影する事でシティの住人達を「未来を賭けた戦いの生き証人」とさせた。
デュエルでは自らの乗る生命維持装置兼D・ホイールに巨大な2本の両腕を搭載したような形状のそれへと合体・変形させ、「時械」と名づけられたモンスターや全10枚からなる「時械神」と呼ばれるモンスターカードを自在に操り、その強さはアポリア(イリアステル三皇帝)の操る機皇帝がまるで歯が立たない程に圧倒的である。
そしてゾーンの素性や正体についてもかつては様々な仮定や推測が飛び交っており、「常に乗っているアンモナイト生命維持装置らしき機械は、遊星号に酷似している」「仮面に彫られたマーク(マーカー)や、仮面の下から僅かに覗く目(瞳)も遊星のそれと似ている」といった点から『未来世界の不動遊星(またはゼロリバースで死亡した不動博士)ではないか』とする可能性も囁かれていた。
そんな矢先に144話にてその仮説を裏付けるようにゾーンがアンチノミーの回想の中に登場。容姿や搭乗しているD・ホイールが現代の遊星(遊星号)に極めて似ているために「ゾーン=不動遊星」説がいよいよ真実味を帯びてきた折、続くゾーンVS不動遊星戦(148話)において遊星の攻撃を受けビルに激突した事で仮面が割れる。仮面の下から現れたのはなんと、遊星の顔のマーカーと全く同じそれを持った、不動遊星と酷似した素顔であった。
そして同放送回の次回予告にて、ゾーン本人の口から正式に「ゾーン=不動遊星」である事が語られ、そして続く149話にて彼自身の生い立ちと彼の存在した未来世界についてが語られる事になる。
ゾーンによれば、彼の真の正体は人類の破滅を阻止するために英雄である不動遊星の外見と人格を自らに移植・投影した未来世界の名も無い科学者であった。
(声まではコピーできなかったのか、はたまたゾーン=不動遊星ではない事を示す演出か、ゾーン自身の回想の中では遊星(ゾーン)は宮下雄也ではなく石川英郎のCVで喋る。ただし口調は遊星そのものである。)
人類を破滅に向かわせている原因がモーメントと人々の心にある事を突き止めたが、自分の力では増長した人の心をどうすることもできず苦悩の果てにかつて世界を救った英雄である不動遊星のことを思い出す。そして英雄である不動遊星を蘇らせるために自分に遊星の外見と人格を移植し、自らを不動遊星として再誕させた。この際、頭部の右半分はゴーストのような機械部分が剥き出しになっている。
それ故か、遊星とのデュエルにおける会話では遊星の人格とゾーン自身の人格が混濁している節がある。
肉体・精神共に不動遊星そのものとなった事で人々を救うべく奮闘し、ひいては不動遊星のクリアマインドを人々に伝えることで防衛システム(機皇帝軍団)に人類が外敵として認識されないようにすることに成功するのだが、破滅の引き金たるモーメントの暴走を彼一人の手で止めることはできず、世界中から多くの命が失われゾーン自身も身体の大部分を負傷してしまう。
その後、滅亡した未来で同じく生き残った同志達(アンチノミー、パラドックス、アポリア)と出会い、「人類滅亡(世界の終焉)に立ち会った人物」として未来世界へ希望をもたらすべく仲間達と共に様々な研究を進めていたが、研究成果がことごとく実らないばかりか同志達にも次々に先立たれ、ついにゾーンは世界でただ一人の最後の人類となってしまう。これに伴い彼自身も底知れない絶望に支配され、希望というものを頑なに否定するようになってしまったようだ。
その結果、滅亡した未来を救うにはモーメントを、若しくはモーメントを生み出した直接の要因であるデュエルモンスターズを歴史から抹消するしかないという結論に辿り着き、同志であるアポリアを彼の生前の遺言に従いイリアステル三皇帝ことルチアーノ・プラシド・ホセとして生まれ変わらせ(ゾーンはプラシド達からは「創造主」と呼ばれていた)、劇場版アニメに登場したパラドックス、謎のD・ホイーラーことアンチノミーも同様の目的から彼が復活させた。
アーククレイドルの最終決戦では「(自分自身の)戦術を知り尽くしている」とする遊星を翻弄し、時械神のカードを次々に召喚しては遊星を追い詰めていき、一時は遊星を絶望の淵へ立たせた。しかし、父・不動博士の叱咤激励を受けた遊星がシグナーの仲間達と共に力を結集した事で新たに生まれ出でた、ゾーンすら知りえない最後の境地「オーバーリミット・アクセルシンクロ」を発現した結果シューティング・スター・ドラゴンに代わる切り札『シューティング・クェイサー・ドラゴン』を召喚した事によって、時械神を破壊され形成は逆転する。その後、11枚目の時械神にして自らの切り札である『究極時械神セフィロン』を召喚しやりたい放題極まる最終局面を迎えるも、『集いし願い』の力を得たスターダスト・ドラゴンに究極時械神を破壊されデュエルに敗北。
デュエル決着後は自らのこれまでの努力が全て無意味でしかなかった事、及び仲間達との約束を果たせなかった事を嘆くものの、遊星に「これまでの行いは無駄などではなかった」と諭されると、ゾーンは遊星に対して長年探し求めていた未来への希望を見出す。その後、アーククレイドルを止めさせるために遊星が自身を犠牲にアーククレイドル内のモーメントを停止させようとした折、ゾーンは遊星が果たそうとしている役目を自ら買って出ると、遊星をモーメントから脱出させた後にモーメントへ単身特攻。
先立った仲間達と再会できる事を喜びながら、モーメントの光の中へ消えていったのだった。
大邪神であるゾークネクロファデス=バクラや世界の闇であるダークネスなどとは違いあくまで彼は何の力も持っていない、普通の人間である。
なお、ゾーン(Z-ONE)という名前は「滅亡した世界の最後の1人」「蘇った英雄」を意味して命名されたという。
(参考→監督のtwitter)
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最終更新:2024/04/20(土) 08:00
最終更新:2024/04/20(土) 08:00
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