タイカレーとは、代表的なタイ料理のひとつで、香辛料を利かせたスープのことである。「カレー」と呼ばれているが、これは外国人がカレーに似ているということで勝手にそう呼んでいるだけで、インド発祥のカレーとはまったく別物である。正式名称はゲーンという。
先に書いたとおり、「タイカレー(ゲーン)」はインドのカレーと別物である(正確に言うと、インドにも「カレー」という名の料理はない)。おそらく同じアジアであること、香辛料の利いた汁物であるということから混同されたのであろう。共通点なんてそれくらいなもので、それ以外の点ではインドカレーとはまったく違う代物である。スプーンを使って、ご飯を浸して食べるという点では、日本の「カレーライス」のほうがまだ似通っているかもしれない。
東南アジア料理の特徴的な「辛さ」「独特の香り」という要素が実に強く出ており、いかにもタイ料理っぽいものを食べたい時にはオススメである。逆に言うと、結構人を選ぶ料理なので、「何食べたい?」と聞いて「なんでもいい」と答える類いの人にはあまりオススメできない。
なお、タイカレーはココナッツミルクの脂肪分がたっぷり含まれた高カロリー食品で、それをご飯という炭水化物にぶっかけて食べるものである。「カプサイシンで脂肪燃焼!」とか言う人もたまにいるが、そういう副効果には期待しないほうがいい。
何度も言ったように、タイカレーはインドのカレーとはほとんど共通点が無く、材料もインドカレーではそうそうお目にかかれないようなものが並んでいる。
タイ料理はエスニック料理の中ではまだメジャーな部類なので、大都市圏に出れば、割と見つかることだろう。参考までに、食べログ登録店では東京都に571店舗、大阪府に90店舗、愛知県に56店舗がある。地方だと少し難しいかもしれない。登録分類上タイカレーとして登録しているが、実際にはマレーシアやインドネシアなど近隣外国の料理だったりする店もある(それぞれもタイカレーのような料理があり、それらもまた美味)。
面白いのが各店のお品書で、タイ語で「ゲーン・パッ」などと書いている店もあれば、英語で「レッドカレー」などと書いている店もあったりする。特にタイ語表記はわかりにくいことこの上ないので、筆者みたいに通ぶって失敗しないよう、ちゃんと内容を確認の上で注文されたし。
香辛料の塊なので、基本的に辛いものだと思っていた方がいい。辛さはお店の人に相談すればある程度何とかなったりするので、一度は掛け合ってもらいたい。お店によりけりだが、だいたいはレッドカレーが一番辛く、次いでグリーン、イエローといった感じ。
インド料理屋でインドカレーを食べたことある人ならわかるかもしれないが、タイ料理屋で食べるタイカレーもあまり安くない。ココイチのような価格を期待していくと面を喰らうだろう。ちなみに、タイ料理屋にはどこでもタイ料理の代表・トムヤムクンが置いてあるが、多くの場合でカレーより高いのが難点。
タイカレーのレトルトカレーも存在する。一般的なタイカレーに比べてどろっとしてるので、ご飯に盛るのも問題ない。
また、タイカレーの缶詰というものもある。お好みで炒めた野菜を加えてどうぞ。
レトルトで満足できなければ、自分で作るしかない。タイカレーも普通のカレー同様に、案外簡単に作れるものである。自分好みに調節できるのが何よりの強み。ただしメインとなるペーストなどを売ってるお店も限られるので注意。
以下はグリーンカレーペーストの一例。左の50gのペーストに対して、ココナッツミルク缶400gを使うくらいが基本。
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最終更新:2024/04/24(水) 02:00
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