タイノエとは、タイの口の中に棲んでいる寄生生物である。釣ったタイの口の中を見るとよく目が合う生物として有名。
節足動物門大顎亜門甲殻綱エビ亜綱エビ下綱フクロエビ上目ワラジムシ目コツブムシ亜目(有扇類)ウオノエ科に属しているダンゴムシやフナムシに近い生物である。ウオノエ科というのが同じように魚の口の中に棲んでいるタイプであり、他にはウオノエやシマアジノエ等がいる。
最初はオス・メスは決まってなくて、先に口に入ったほうがメスになる。3匹目以降に入ったヤツはどうなるのだろうか。
大きさはメスが4~5cm、オスが2cmくらいとかなり大きい。
タイの口の中でのポジションは決まっていて、上顎の広い部分を大きな体になるメスが、その脇や下顎のほうにオスが張りつく。頭は常に口側を向いている。卵胎生で、メスは大きな育嚢を抱えていて子はその中で卵から幼体になってから生み落とされる。
名前のタイノエは漢字で書くと「鯛の餌」で、釣ったタイの口の中で見つかるために餌と思われてそう呼ばれたようだが、実際に餌になっているのは寄生され血を吸われているタイ側である。
日本ではあまり研究はされていないが、釣り人には古くからお馴染みの生物であり『鯛之福玉』とも呼ばれ、大変縁起のよい物という扱いである。
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最終更新:2025/12/09(火) 13:00
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