ダンシングスターソードとは、弾幕アクションゲーム「東方非想天則」の登場キャラ、十六夜咲夜のスキル(必殺技)の一つである。
概要
623コマンドに上書きして装備する書き換え技であり、まず使用すると咲夜の周囲に回転して待機するナイフを幾つか装備する。
ナイフを待機させている状態で咲夜が打撃技を出すと、打撃技1HIT分につきナイフが1本相手に向かって飛んで行くという補助スキルである。
自動で追撃してくれるオプション的なものと言えば聞こえはいいが、現在(2009年11月末、ver1.03)のところ使ったら不利になるスキルとまで言われてしまうほどの誰得スキルになっている。
以下に使えない理由を列挙する。
- 待機ナイフがすぐ消える。
咲夜自身がダメージを受けて仰け反ったりダウンしたときに消えるのは他の似た技でも同じなのでいいとしても、相手の攻撃をガードしただけで消えるのはダンシングスターソードだけである。
また他のスキルを使っても消えてしまうため、待機させたナイフを活用するには他のスキルを封印し通常打撃と通常射撃だけで立ち回りを組み立てる必要がある。
- コンボに組み込むと弱くなる。
自動で追撃してくれるためコンボの幅が広がるかと思いきやそうではない。ナイフ1発につき威力が弱攻撃1発分くらいしか無いくせにLimitが10%も設定されているため、コンボ中にナイフを挟むとかえってコンボ全体が短くなり威力の低下を招く場合の方が多い。
(Limit=ある程度以上のレベルの技に設定されており、100溜まると自動的に追撃不可能状態になってコンボが途切れる代わりに受け身不可能で強制ダウン、通称「魔法陣」が出るようになっている数値。多段HITする技や威力の小さい技は1HIT当たり2とか3とか、威力の大きい単発攻撃は40くらいある事が殆ど)
と言うか、このナイフは攻撃がヒットした際の仰け反り時間が異様に短いため、ナイフが当たるタイミングによってはダンシングスターソードが無ければ繋がっていたコンボが外れるという事さえ起こる。
- 霊力削りが殆どない。
立ち回りでもダメ・コンボでもダメとなると残りは固めだが、これはナイフ1本あたり霊力削りが0.05しかない。
東方非想天則は他の格ゲーと違って中下段のガード方向を間違えても即ガー不ではないため、いくら固めても相手の霊力を5削り切ってガードクラッシュまで持っていけなければ意味がない。従って自分も5しか無い霊力を効率よく使い相手の霊力を先に5削りきるのが固めの目的である。
一般的に霊力1消費で相手の霊力を1よりも多く削れるものは割り性能が高いといわれるが、ダンシングスターソードはナイフを全て相手にガードさせたとしても、霊力1消費に対し(スキル装備直後のLv1だと)相手の霊力を合計で0.2しか削れない。よほど前もって使っておく等しない限り、使ったらかえって息切れを加速させるだけである。
- コマンドが623である。
これは昇龍拳コマンドが難しいとか言う意味ではなく、このスキルをセットすると、それまで623コマンドで出せていた技が出せなくなる。つまり上書きされる。そして、デフォ状態で623コマンドに割り当てられているスキル「クロースアップマジック」は咲夜の数少ない打撃スキルであり、コンボや射撃の裏択等に活用される主力スキルである。
人によってはあまり依存しない立ち回りをしている人もいるが、多くの咲夜使いは少なからずこの技の存在を前提に立ち回りを組み立てているため、ダンシングスターソードをセットした時点で「射撃>射撃と思わせて射撃>打撃」と言う択を迫る事が難しくなる。
(もっともこれはダンシングスターソードに限った話ではないが、ダンシングスターソードが214や22コマンドの技であったらまだマシだったのが間違いない)
そんな超絶死にスキルであるが、何とかして使おうという猛者はたまにいる。
彼らに未来はあるのだろうか?
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