チャリティー(charity)とは、「慈愛」「思いやり」「博愛」などを意味する英単語である。
概要
日本で「チャリティー」と言えば「慈愛」などと訳され、主に「チャリティー活動」「チャリティーイベント」など他の単語とくっ付けた形で使用されることが多い。
「ボランティア」という単語とだいたいセットで使われることも多い。
チャリティイベントを開催したい人へ
2011年3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震のため、「自分たちも被災者のために何かしたい」と考える人が増えている。個人でチャリティーイベントを開催したいという声も多数上がっているが、企業や著名人の主催するチャリティーイベントとは異なる問題点も多数ある。事実、「代々木公園チャリティーライブ騒動」などの問題も起きている。
以下は歌い手によるチャリティーライブについての考え方をまとめたもの。
大前提として
チャリティーとは他人のために行うものであり、決して自己顕示欲を満たすために行うものではない。「善意の行動だから何をやっても許される」という甘い考えは捨て、「善意の押し売り」「単なる自己満足」にだけはならないようにするべきである。ニコニコ上で活動している歌い手はあくまでアマチュアであり、プロではない。自分にとって最も良い支援の仕方が本当に「チャリティーライブ」なのかと言うことを良く考える必要がある。
同じ額を募金するにしても、チャリティと銘打って募金を募るよりも、普通にライブハウスを借りてライブを行い、そのバックマージン、物販の売り上げを全額募金する方が問題は生じにくい。
チャリティーライブをしたいならば…
- 時期
正確な被害の判明していない災害直後、食料・電気などのライフラインが安定して確保されていない時期には絶対にやってはいけない。地震の場合は余震などが起こり2次災害を生む可能性もある。また、災害直後は街頭募金詐欺が横行などして混乱する可能性があるので街頭でお金を集める行為はしないほうがいい。少なくとも物流や電力の供給がある程度安定して来てから行うこと。
- 場所
観客も含めて通行人や無関係の人々の邪魔にならないような場所で、必ず「チャリティーライブ」という目的を明かしたうえで使用許可をとる。路上ならば警察に道路使用許可、公園なら役所や国交省、私有地でも所有者の許可を取ること。条例などにより公園などでの募金行為が制限されている場合もあるので、当然募金行為が可能かどうか調べておくことも重要である。避難指定場所など、直接被災者の集まる場所で募金を募るのは言語道断である。またネットで告知する場合には、予想されるよりも多くの人数が収容できる場所を借りるほうが望ましい。
- 募金について調べる
該当団体が募金を受け付けているがどうか確認する。
- チャリティーライブについて告知する
ネットやtwitterで告知する。野外で行い、通行人からも募金を集める場合はチャリティーライブをやってると一目でわかるようなポスター、可能ならチラシを配ったり呼びかけをするスタッフがいるといい。
- ライブを行う
選曲は権利者に確認を取ってから。JASRAC管理曲は著作権料を請求される可能性がある。公共の場で行う場合にはゴミの片づけを必ずする。
- 募金を集計する
必ずその場で複数人で集計する。主催側が一人しかいない場合はファンの人たちに見てもらいながら集計するといい。その場で報告も兼ねることができる。
- 募金を振り込む、送る
なるべく早い時期に信頼できる団体に振り込む、送る。名義は個人ではなく、団体名義を用いることとし、どうしても一人になってしまった場合はファンも含めて団体ということにして「〇〇とそのファンの会」とする。個人名義では税金の控除が可能となるので、募金してくれた相手に不快感を抱かせる可能性がある。
- 報告する
きちんを募金が完了したことをファンに報告する。ネットで告知していた場合はネットでも報告する。印紙・領収書などの画像を添付するとなおよい。
※ライブ終了後、参加者と共に銀行へ直接赴くなどして、募金の集計から振込み、報告までの流れを連続して行うのが望ましい。
※さらに望ましい形として、グループを作り、ドワンゴなどの企業と直接交渉し協力を取り付けてから行う、というものがある。
これらの問題が全て解決できないのであれば、チャリティーライブは行うべきではない。また、あくまでチャリティーが目的であるため、ライブが外部に迷惑をかける可能性がある場合はすぐに取りやめる、行わないということも大事である。
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