
チームラグナロクとは、遊☆戯☆王ファイブディーズに登場する電波系デュエルチームである。
概要
北欧に伝わる神のカード「星界の三極神」を操るWRGP優勝候補に挙げられるデュエルチームにして、チーム5D'sとは準決勝の相手。かつての満足同盟を思わせるファッションセンスを持つ。
メンバーの左目に「邪気眼ルーンの瞳」という「赤き竜(シグナーの力)」と似た力を持つ。その為、遊星達と同様にイリアステル(プラシド)による歴史改竄の影響を受けなかった。
イリアステル(新世界同盟)を倒すという目的に関しては遊星達と共通しているのだが、不動遊星のことをゼロリバースの元凶である不動博士(※これは誤りだが)の息子という理由で信用していない。それ故、新世界同盟と戦う権利を賭けて、WRGP準決勝でチーム5D'sと激突する。
その後、WRGP準決勝にて壮絶なデュエルの末に敗れた後は遊星達チーム5D'sを正式に「イリアステルと戦う者」と認め、WRGP決勝戦でチーム5D'sが新世界同盟を倒した後はデュエリストとしてチーム5D'sの優勝を称えた。
その後、空中要塞アーククレイドルがネオ童実野シティ上空へ出現すると、先述のルーンの瞳や星界の三極神達の力で虹の橋ビフレストを作り出し、遊星達を最終決戦の舞台・アーククレイドルへ送り出す手助けをしてみせた。
チームメンバー
ハラルド (cv.小野坂昌也)
![ハラルド ハラルド]()
薄い水色の髪をしたチームラグナロクのリーダーで、「極神聖帝オーディン」を切り札に持つ。眉毛がもみ上げに直結しているのが特徴。
彼の家はかつて神話の時代からオーディンのカードを代々受け継いでおり、これを継承するに相応しいデュエリストとなるべく幼少時から修行を続けてきた。やがてオーディン継承の証を立てた後に軍へ入隊、大佐と言う地位へ昇格するもイリアステルの活動が本格化してきた事から、「世界を守る為」という理由で退役。一度上司に言ってみたい台詞だ。上官と視聴者達の「まるで意味がわからんぞ!」の声を尻目に、自分と同じ宿命を背負った「星界の三極神」継承者を探す旅に出る。
尚、彼の持つルーン文字は「オーディン」を表すルーンであり、意味は口。言葉による情報やコミュニケーションを意味する。知識の習得や試験の合格などの意味もあり、受験生には嬉しいルーンである。
ドラガン (cv.宮健一)
![ドラガン ドラガン]()
黒と黄色が入り混じった髪の男。「極神皇トール」を切り札に持つ。
かつては「北欧の死神」の異名を持つ高名なデュエリストだったが、父親の治療費を得るためにゴドウィン長官から八百長デュエルを受けた過去を持つ。これにより父親は救われたが、その為にデュエリストとしての誇りを自ら捨てる事を強いられた自分に嫌気が差し、自らの死に場所を探し求めるように無謀な山登りを繰り返す日々を送るもハラルドと接触した事により意気投合、行動を共にするようになる。
上記の経緯から、かつてのデュエル相手である八百長キングジャック・アトラスを目の敵にし、リベンジを望んでいる。
(エキシビジョンマッチの相手にジャックを指名したのはその為。ちなみにジャックは八百長についてを知らなかった)
どうでもいいが、トールのカードはもっと厳重に保管した方がいいんじゃないか親父さん。
ドラガンの持つルーン文字はトールを表すルーンで、意味は巨人。或いは壁、立ちはだかるモノを意味し、無理に進めば困難にぶち当たる。そこから転じて、助言や慎重という意味も持っている。
ブレイブ (cv.木村良平)
![なんてなっ♪ なんてなっ♪]()
紅とオレンジが入り混じった髪の男。「極神皇ロキ」を切り札に持ち、デュエルでは変幻自在の戦法で相手を翻弄する戦術を得意とする。「頂戴する」が口癖。
かつては世界中を飛び回る一匹狼のトレジャー・ハンターであったが、ある仕事先で戦争孤児達と出会ってからは彼らを守るために宝探しへ赴くようになる。ハラルドがロキのカードを探しに接触した時は、ハラルドを利用して「極神皇ロキ」を強奪せんとし、案の定ハラルドがカードを手に入れた瞬間ゴヨウラリアットでカードを奪いボートで逃走。しかしハラルド達のチートまがいの能力からは逃げ切れずにボートは事故ってしまうのだが、彼自身のルーンの瞳が覚醒した事で一命を取り留め「星界の三極神」後継者と判明すると、イリアステルを倒して孤児達を救うべく、ブレイブはその使命を受け入れハラルド達の仲間に加わる。赤鬼柳って何だったんだ。境遇などがどこかクロウと似ている気がする。
彼の持つルーン文字はロキを表すルーンで、意味は口。情報に正確性がなく、それによる誤解や混乱を招く。ちょうど見た目がハラルドのそれと逆向き(逆位置)になっているが、意味がハラルドと被らないための措置とも受けとれる。
使用カード
星界の三極神を始めとして、チームラグナロクのメンバー達が所有するカードは北欧神話を題材にしたものが多い。
以下に、名称と由来を簡単に説明する。
(情報が不足気味なので、どんどん追記・訂正していって下さい)
- 極星獣タングリスニ、極星獣タングニョースト
トールの馬車を引く魔法の山羊。名前の意味はそれぞれ、タングリスニが「歯を研ぐもの、臼歯」 、タングニョーストが「歯ぎしりするもの」である。アニメではトールがシンクロ召喚される際、歯をガチガチと鳴らしている・・・?
トールの馬車を牽引するのみならず、トールに食料として食べられる事もあるのだが、骨と皮さえ残っていればミョルニルによって蘇るという。トークンを残していく効果はこれが由来であるか。
- 極星獣グルファクシ
巨人フルングニルの所有する馬。「金のたてがみ」の意味を冠する。
- 極星獣ガルム
北欧神話における死者の国の女王ヘルが住まう館「エーリューズニル」の入口を守る番犬。ギリシャ神話におけるケルベロスのような存在。ラグナロクでテュールと相打ちになる。
- 極星宝ブリージンガ・メン
女神フレイヤが持っていた魔法の首飾り。
- 極神皇トール
オーディンの息子にして、北欧神話の雷と農耕の神。同じ雷神として、ギリシャ神話のゼウスと同一視される事もある。
また、北欧神話における最強の戦神としても知られ、アースガルズの神々を全員統合しても敵わないとされるほど強いらしい。大柄な体躯を誇り、かなりの大食漢。トールが魔法の山羊タングリスニ&タングニョーストに戦車を牽引させて大地や空を駆ける時、空に雷が降る。
ラグナロクではミョルニルでヨルムンガンドを倒すも、トールもまたヨルムンガンドの吐いた毒で絶命し相討ちとなる。
- ミョルニル(ミョルニルの魔槌)
トールが持つ雷の鎚。名前は「打ち砕くもの」の意味を冠する。凄まじいまでの力を持ち、この一撃を受け死ななかったのはヨルムンガンドくらいであったという。また掲げれば雷を落とし、飛び道具として投げれば対象に必ず命中した後、手元へ戻ってくる。ただし扱うにはトールが身に付けている力帯と鉄製の篭手が必要不可欠と言われ、トール以外では彼の息子マグニくらいしか扱える者がいなかったという。
また先述のタングリスニ・タングニョーストの亡骸にこれを振るい祝福を与えれば蘇る、という用法もあった。お前らに付いてるアレの象徴とも言われるとか。
- 神の呪縛レージング、神の束縛ドローミ
- 北欧神話に登場する巨大な狼フェンリルを捕えるために用意されたクサリ。両方とも容易に引きちぎられてしまった。
ちなみにドローミはレージングの後に作られたもので、レージングの倍以上は固い。はずだったが・・・
- 神の桎梏グレイプニル
- フェンリルを束縛するために、上記二つよりも後にスキールニルを使いに出して、ドワーフ達に作らせた魔法の紐。
- 極星霊リョースアールヴ、極星霊デックアールヴ
アールヴとは北欧神話における、森に住む妖精(エルフ)のこと。
リョースアールヴは光のエルフ(白いアールヴ)、デックアールヴは闇のエルフ(黒いアールヴ)とも言われ、善悪の区別をつけて呼ぶ時にこれらの呼び名が用いられる。
- 極神皇ロキ
北欧神話におけるトリックスター的存在として高名な神。巨人族(神々の敵)の出身でありながら、オーディンの義兄弟として他の神々と共にアースガルズに住んでいる。トールとは共に、旅に出る事もあった程仲が良い。
悪戯好きな神として有名で、数え切れない程の悪さを働いている一方、神々の窮地を幾度も救ったり言葉巧みにグングニルやミョルニルを作らせたりした功績がある。また変身能力を持ち、性別すら超越できる(女体化)。
周囲の神々にも当初は「陽気な悪戯者」程度に認知されていたものの、やがて繰り返されながらも激化する悪行の数々に神々の堪忍袋の緒が切れた結果、捕われてしまい洞窟の奥に息子の腸で縛り付けられる。
ラグナロクでは捕われの身から解放された後にアースガルズの神々へ戦いを挑み、ヘイムダルと相討ちになる。
- フリッグのリンゴ
フリッグとは愛と結婚の女神・豊穣の女神。オーディンの妻にして、北欧神話における最高位の女神。
ちなみにここで出てきた黄金のリンゴは恐らく、豊穣と不老の女神イドゥンが持っていたリンゴであろうか。これは神々の食べ物にして、食べると若々しさを保つ事ができるリンゴである。フリッグとリンゴの関係については、レリル王が子宝に恵まれず妻と共に祈りを捧げている事を知ったフリッグが、オーディン、フリョリーズを通してレリルに渡したリンゴの事と思われる。レリルの妻はこのリンゴのおかげで、英雄ヴォルスングを身籠ったとされる。
- 極星宝レーヴァテイン
「破滅の枝」とも言われる魔剣。詳細は「レーヴァテイン」を参照。
- 極神聖帝オーディン
言わずと知れた、北欧神話の神々の頂点に立つ最高神。詳細は「オーディン」を参照。
- ギャラルホルン
北欧神話における世界の終焉・ラグナロクの到来を告げる角笛。
アースガルドの見張り番ヘイムダルの所有物で、名前は「鳴り響く」という意味を冠する。
- オーディンの眼
オーディンが知識や技術に貪欲であり、時に自己犠牲すら厭わない神である事は有名だが、そのうちのエピソードの1つに「飲むと類稀なる叡智と魔術を得られる泉(ミーミルの泉)の水を飲む為に自らの片目を捧げた」というものがある。アニメでは発動時にオーディンの左目に眼球が嵌め込まれる演出があり、恐らくはこれがモチーフと思われる。
- 極星邪竜ヨルムンガンド&極星邪狼フェンリル
ヨルムンガンドは北欧神話に登場する巨大な蛇で、フェンリルとともにロキが女巨人アングルホザとの間にもうけた、またはその心臓を食べて産んだ魔物である。トールとは因縁があり、ラグナロクではトールのミョルニルを三度受け倒されるも、トールも最後に吹きかけられた毒により絶命し、相打ちになる。
またフェンリルはラグナロクにおいて、オーディンをかみ殺す(飲み込む)事で有名な巨大な狼の姿をした怪物である。
要するに、この二体は北欧神話における神殺しであり、こいつらを召喚したハラルドは自分から神の死亡フラグを立てたとも言える。かつて自らを死に追いやった忌むべき魔物のカードが同じデッキに入っている事を知ったオーディンの心境は如何ばかりであったか・・・
- 極星将テュール
テュールとは北欧神話における軍神で、勇敢な神とされる。フェンリルをグレイプニルで拘束したのもこの神で、その際に右腕を食いちぎられる。
- 虹の橋ビフレスト
ビフレストとは、北欧神話における神々の住まう天上界アースガルドとミドガルド(地上)を結ぶ虹の橋である。神々の世界への入口でもあり、ヘイムダルが橋の袂で見張りをしている。名前は「ぐらつく道」を意味する。
ラグナロクにて炎の巨人・スルトが仲間達と共にアースガルドへ押し寄せた際に、重量に耐え切れず崩れ落ちた。
関連動画
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関連項目
- 遊☆戯☆王ファイブディーズ
- 北欧神話
- ラグナロク
- 星界の三極神(オーディン / トール / ロキ)
- そのときふしぎな事が起こった
- 八百長キング
- 邪気眼
- まるで意味がわからんぞ!