ツルマルツヨシ(ウマ娘) 単語


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ツルマルツヨシ

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ひとつひとつを精いっぱい走る!
よし!がんばるぞー!…ゲホッ、むせた!

ツルマルツヨシ(ウマ娘)とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。

実在の競走馬「ツルマルツヨシ」をモチーフとするウマ娘である。

CV:青山吉能

概要

誕生日:4月6日 身長:160cm 体重:増量中
スリーサイズ:B85・W58・H86

元気で前向き、なにごとにも精いっぱいなウマ娘。
でもそんな性格に対し体がついてきてくれない。
走りに限らず高いポテンシャルを持つが、いかんせん全力で挑んでは倒れ、結果が出ない。
それでも夢である『三冠ウマ娘』を目指し、今日も精いっぱい走る――その心は強し!

キャラクタプロフィール(ウマ娘ポータルサイト)より

2022年3月6日に開催したウマ娘4thイベント・東京公演DAY2にて、バ名を伏せてビジュアルのみ公開した、80人目のウマ娘。

2022年3月18日、バ名ならびに担当声優を公開した。ゲーム内には、同日に公開したメインストーリー第1部・最終章 前編「夢の原石」にて登場する。(登場告知ツイート

本キャラのビジュアル公開に先立って同年2月に新規ウマ娘5名(サクラローレル・ヤマニンゼファー・アストンマーチャン・他2名)のビジュアルを先行公開していたが、作品への登場およびCV発表順は前後した格好になる。また、担当声優の青山吉能はアニメオリジナルの変名ウマ娘「リオナタール(モデルは91年菊花賞馬レオダーバン)」を演じていたが、実名のウマ娘に改めて配役される形となった。

病弱で力を出しすぎるとすぐ具合が悪くなってしまうが、性格はそんな体質を感じさせない明るく元気で前向きなウマ娘。
鶴の羽根に○がついた髪飾りをつけ、モチーフ馬の勝負服の模様の形のヘアピンをつけている。またモチーフ馬がシンボリルドルフ産駒なので、トウカイテイオーと同様に流星の形がルドルフに似ている。

一人称は「私」。スペシャルウィークやグラスワンダーからは「ツルちゃん」と呼ばれているが、本人が自分を指す時は「ツヨシ」と言う様子もある(後述)。

ゲームでの扱い

2022年3月現在では、メインストーリー第1部最終章前編「夢の原石」内のみの登場。

初登場は第4話。体調不良でずっと学園を休んでいたが、皐月賞を前にしたスペシャルウィークとセイウンスカイの前に元気よく登場、スペたちに早く追いつくべくクラシック出走を目標に掲げて意気込む。結局クラシックには出られなかったわけだが……。

第7話では菊花賞の回想シーンで、スペを応援するライスシャワー・メジロマックイーン・ゴールドシップの隣にジャージ姿でおり、悔しそうな表情をしている。これは史実で菊花賞と同日の京都8R・逢坂山特別(500万下)に出走し5着に敗れていることを踏まえた描写であろう。

第8話ではスペシャルウィーク・グラスワンダー・エルコンドルパサーと教室で談笑。PVで使われた場面はここ。スペが勝ったAJCCの前にレースに出走する予定だったが脚を痛めて叶わなかったことが語られているが、これは史実で99年AJCCの前週、稲荷特別(900万下)に出走予定がフレグモーネで出走取消になってしまったことを指す。

前編での出番は以上3箇所。後編は1999年の京都大賞典・天皇賞(秋)・有馬記念が描かれるはずなので、彼女の活躍はここからである。

なお、4話で「ツヨシ、しっかりがんばるぞー!」という台詞があるが、前述の通り普段の一人称は「私」である。あと、「ツヨシしっかりしなさい」と言われたのはツヨシはツヨシでもタヤスツヨシの方である。

アニメでの扱い

第1期放送当時は未発表だったため、モブウマ娘扱いとなっている。

  • 1999年 京都大賞典 1着
    • 第10話に相当。前走朝日チャレンジカップに続いて重賞2連勝目という絶頂期である一方、スペシャルウィークは7着と生涯最悪の惨敗。テイエムオペラオー(3着)と揃って撃沈するワンカットで片付けられた。ツルマルツヨシはG1馬3頭をぶっちぎる大金星であったが、「スペが太りすぎで撃沈したやらかしレース」としてギャグで処理されたため、同じく当時未登場のメジロブライト(2着)共々画面外に追いやられた。
  • 1999年 天皇賞(秋) 8着
    • 第10話に相当。8枠17番にいる「紫、黄」の勝負服が彼女である。向こう正面で後ろ姿、ホームストレッチでセイウンスカイの後ろで粘っているのが確認できる。
  • 1999年 有馬記念 4着
    • 第13話に相当。ゴールの瞬間、コマ送りでないと分からないほど一瞬「紫、黄」の勝負服が映っている。史実では4着にもかかわらず、5着のメジロブライト(代走のメジロライアン)に先着されているように見える。

関連ウマ娘

スペシャルウィーク個別記事
セイウンスカイ個別記事
キングヘイロー個別記事
グラスワンダー個別記事
エルコンドルパサー個別記事
クラスメート。友人として仲良くしており、前述の通り彼女らからは「ツルちゃん」と呼ばれている。モチーフ馬は史実の同期組。ツルマルツヨシはクラシックには縁が無く、同期との対戦機会は少ないものの、エル以外とは一度はレースで対決している。
シンボリルドルフ個別記事
尊敬する相手。「私もルドルフ会長みたいに、そんな大舞台で輝くウマ娘になりたい!」とのこと。モチーフ馬は父。
トウカイテイオー個別記事
モチーフ馬は同じルドルフ産駒。今のところ絡みはないが、同じルドルフ産駒同士での絡みが予想される。
メジロブライト個別記事
モチーフ馬は1年先輩。99年京都大賞典、99年天皇賞(秋)、99年有馬記念、00年京都大賞典と4度対戦して全て先着しており、メインストーリー後編での絡みが予想される。
テイエムオペラオー個別記事
モチーフ馬は1年後輩。こちらも99年京都大賞典、99年有馬記念、00年京都大賞典、00年有馬記念と4度対戦しており、メインストーリー後編で絡むと思われる。99年有馬記念でオペラオーの和田騎手はパドックで状態の良かったツヨシをマークしていたとも言われる。そしてオペラオーが包囲網を突破して年間全勝を果たした00年有馬記念でツヨシはレース中に故障発生して競走中止、競走能力喪失で引退となった。
マチカネフクキタル個別記事
モチーフ馬は1年先輩で、同じ二分久男厩舎の所属だったので、現役時代の同僚にあたる。レースでの対戦機会はなかった。

史実

虚弱体質に悩まされながらも1999年秋の重賞戦線を盛り上げた、シンボリルドルフ産駒最後の大物。

主戦騎手は藤田伸二(1戦のみ佐藤哲三が騎乗)。藤田騎手のお手馬がウマ娘化されるのは、実はツルマルツヨシが初めてである。

見栄えのするピカピカの黒鹿毛の馬体で当初から素質の高さは期待されていたが、血液成分の異常による虚弱体質で、デビューは皐月賞もとっくに終わった頃まで遅れる。しかも走っては休養、走っては休養の繰り返しで、まともにレースに出られるようになったのは5歳(現4歳)の6月になってからだった。

しかしそこからは、競馬の神様・大川慶次郎も惚れ込んだ素質が開花。900万下条件戦を圧勝すると、GⅢ北九州記念では出遅れで3着に敗れたが凄い追い込みを見せ、GⅢ朝日チャレンジカップではメイショウオウドウ(次戦の毎日王冠ではグラスワンダーと接戦を演じる同期有力馬の一角)を並ぶ間もなく差し切ってあっという間に重賞ホースに駆け上がる。

そして10月のGⅡ京都大賞典。この年限りでの引退が決まっていたスペシャルウィーク、春の天皇賞でそのスペシャルウィークの2着と鎬を削っていたメジロブライト、この年の皐月賞を制したテイエムオペラオーという豪華なGⅠ馬3頭が揃ったこのレースで、ツルマルツヨシは直線で抜け出すと追い込んできたメジロブライト、撃沈したスペシャルウィークをマークしていて仕掛けが遅れたテイエムオペラオーを従えて押し切り勝ち。錚々たる面々をまとめて撫で切り、秋の主役に名乗りを上げる。

秋の天皇賞は大外の枠番にも祟られ8着に敗れたが、年末の有馬記念では早めの抜け出しで直線で先頭に立つ。このとき後方のスペシャルウィークを警戒していたグラスワンダーの的場均騎手は、ツルマルツヨシの手応えがあまりに良すぎて「もし捉えきれなかったら……」と焦り、予定より早めに仕掛けることになった。外から襲いかかるグラスワンダー、さらに大外から猛然と迫るスペシャルウィーク、真ん中に突っ込んで来たテイエムオペラオーと4頭横並びの接戦の末、最後は4着に敗れたものの、その力走でグラスワンダーとスペシャルウィークのハナ差4cmの死闘を演出し、間違いなくGⅠ級の力があることを示した。

二分調教師も鞍上の藤田伸二騎手も「本格化は来年」「来年は敵なし」と期待していたが、レース後に骨瘤を発症しまたしても長期休養。10ヶ月後の京都大賞典で復帰したが見せ場はなく6着。そしてテイエムオペラオーが包囲網を突破して年間全勝を決めた2000年有馬記念では、同年2戦目ながら4番人気(メイショウドトウとナリタトップロードの次点)に支持されていたもののレース中に左前脚の繋靭帯を断裂、競走中止。予後不良は免れたものの競走能力喪失と診断され引退となった。

引退後は虚弱体質もあって種牡馬入りは見送られ、京都競馬場の誘導馬となるが、軽度の蹄葉炎を患いそれも2007年で引退。その後は功労馬として余生を過ごすも、2011年にオーナーが亡くなり危うく処分されそうになってしまう。そこで現役時代の担当厩務員が立ち上がって「ツルマルツヨシの会」を設立して支援を行い、2022年現在も宮崎県の牧場で蹄葉炎と上手く付き合いながら元気に暮らしている。

素質はトウカイテイオー以上とも言われながら虚弱体質に悩まされ、その全貌を見せることはできなかったツルマルツヨシ。最強世代の秘密兵器は、ウマ娘として世代の主役に名乗りを上げられるか。

詳細は当該記事へ→ツルマルツヨシ

余談・モチーフ馬予想について

なお、ビジュアル公開からバ名の判明まで、彼女のモチーフ馬が誰なのかの予想はかなり紛糾した。

エアジハード説

ビジュアル公開とともに真っ先に最有力視された説。1998年クラシック世代のマイラー代表。

1998年クラシック世代の主要な活躍馬の中で未実装の中でも一番手と言える存在であり、栗毛っぽい髪の色、「エア」冠名はエアグルーヴとエアシャカールが既にウマ娘化されていること、デビューが遅れて本格化は古馬になってからだったことから「遅れてやってきた秘密兵器」というPV内の紹介とも合致すること、実装されている98世代のウマ娘全員との対戦経験があることなどから、公開までかなりの支持を集めていた。

ただ、エアジハードのトレードマークであった黄色いメンコの要素が見当たらない(メンコは耳カバーとして表現されている)こと、流星の形が一致しないこと、あと「ジハード」という名前が国際展開的に大丈夫なのかという点などから疑問視する声もあった。

アグネスワールド説

エアジハードに次いで挙がった説。1998年クラシック世代の短距離代表。

この説の決め手は三日月型の流星の形が一致すること。また「アグネス」冠名もアグネスタキオン、アグネスデジタルが実装済みであること、「帰ってきた」という台詞が「海外遠征から」と解釈できることから、ビジュアル公開当初はエアジハード説に次ぐ支持を集めた。

ただ、短距離馬のアグネスワールドだとストーリーの主人公となるスペシャルウィークと競走生活上ほぼ無関係であること、2歳時から活躍していて「遅れてやってきた秘密兵器」感がないこと、モチーフ馬が黒鹿毛であること(モチーフ馬が黒鹿毛のウマ娘は例外的なメジロアルダンを除いて基本的に黒髪かそれに近い髪色になっている)など、こちらも決め手には欠けた。

ウイングアロー説

上記2説が有力視される中で浮上した第3の説。1998年クラシック世代のダート代表。

この説は主に羽根の髪飾りからの連想。ただ、アグネスワールド以上にスペシャルウィークとの関係性が薄いダート馬であること、トレードマークだったメンコの星印の意匠が見当たらないこと、こちらも3歳時に最優秀ダート馬を受賞しているなど「遅れてやってきた秘密兵器」感がないことなどから、有力視と言えるほどの支持は集まらなかった。

ツルマルツヨシ説

以上の3つの説(実質的にはエアジハード説とアグネスワールド説の一騎打ちだったが)が盛り上がる中で、伏兵的に浮上してきたのが、結局正解だったツルマルツヨシ説である。

最初にこの説が浮上したのは公式のキャラ紹介ページの枠の色が黄色だったことによる。1998年クラシック世代の活躍馬でこの色の勝負服といえばツルマルツヨシであった。またPVでの病弱そうな描写、「遅れてやってきた秘密兵器」という紹介とも合致し、スペシャルウィークとの対戦回数でいえばこの4頭の中で最も多く、かつスペシャルウィークに一度は勝っていることから、早い段階でツルマルツヨシ説を挙げていたファンもちらほらいた。

しかし上記3頭に比べるとGⅠ未勝利であり実績面で劣ること、「ツルマル」冠名のウマ娘が未実装であること、ツルマルツヨシは真っ黒に近い黒鹿毛であり髪色と一致しないことなどが決め手に欠け、当初は最有力説までは至らなかった。その後、髪飾りが鶴の羽根+○、流星の形が父のシンボリルドルフに似ている、といった検証から、徐々にツルマルツヨシを本命視する者も増えていった。

関連動画

関連リンク

関連項目

  • ウマ娘 プリティーダービー
  • ツルマルツヨシ
  • 1998年クラシック世代
  • 藤田伸二
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