テイルズオブデスティニー

『テイルズ オブ デスティニー』とは、1997年12月23日にナムコ（現・バンダイナムコゲームス）から発売されたプレイステーション（PS）用RPGである。略称はデスティニー、TOD。

2006年11月30日にプレイステーション2（PS2）でリメイク版が発売された。2008年1月31日にPS2ディレクターズカット版が発売した。

続編となる『テイルズ オブ デスティニー2』（TOD2）も発売されているが、こちらはPS版の続編であるので、リメイク版をした後にTOD2をプレイする場合は注意が必要。

概要

『テイルズ オブ』シリーズのメインタイトル第2作目。

テイルズ独特の固有ジャンル名はPS版では「運命のRPG」、PS2版では「運命という名のRPG」。ディレクターズカット版では「もうひとつの運命という名のRPG」。
PS版のキャッチコピーは「いま、運命の輪が廻り始める…」、PS2版は「運命を解き放て」。

1998年11月26日にPS the Bestとして廉価版が発売された。

PS2版が日本ゲーム大賞2006 フューチャー部門を受賞。

リオンサイドで物語を進める事も出来る『テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット』が発売。
ソフト単品の通常版とアートブック、スペシャルサウンドトラックが同梱された数量限定のプレミアムBOXが存在する。

あらすじ

のどかな田舎リーネ村に住む若者、スタン・エルロン。彼は祖父から兵士時代の武勇伝を聞かされ、自分も兵士になろうと決意。ほぼ村を飛び出す形でセインガルド行きの飛行竜に密航、セインガルドを目指そうとする。 

しかし、その飛行竜をモンスターの大群が襲った。
密航者として武器を取り上げられていたスタンは、どこかに武器が無いかと飛行竜の内部を駆け回り、船内の倉庫で、古びた一振りの剣を手に入れる。
それは、意志を持ち、話す事が出来る不思議な剣「ソーディアン」であった。炎を操るソーディアン・ディムロスとの出会いを境として、スタンは世界の平和を揺るがす大きな陰謀に巻き込まれていく。

システム（PS版）

シリーズ第2作目として、基本的には初代『ファンタジア』のシステムの多くが踏襲されている。

ストーリーにも大きく関わるソーディアンシステムは、装備していると装備したソーディアン（剣）が成長していくと言うシステムで、ソーディアンはレベルが上がると攻撃力がアップする他、晶術（魔法）を新たに覚える等する。

しかし、ソーディアンは属性を持った剣であり、ディムロスであれば炎、アトワイトであれば水と言ったように属性特化している為、相性の悪い敵が出ると手も脚も出なくなってしまう欠点があった。（本作は、○属性吸収と言った敵も存在する為）

ソーディアンはソーディアンマスター同士でなら交換することが可能であった為、スタンがアトワイトを持ったりするなどして、前述の相性の悪い敵に挑む、と言うような事も可能だった。キャラクターが使える晶術は前述の通りソーディアン準拠である為、物凄い量の晶術ボイスがあった事も有名。

また、ソーディアンは専用のDISCと呼ばれるアイテムを装備する事で、攻撃力を強化したり、新たな晶術を使用可能にしたりといったカスタマイズが可能だった。

パーティ最大人数が6人で、仲間にするサブキャラクターは選択式であった。この為サブキャラクターはあまりストーリーに関わることは無かった。そして空気王ことウッドロウは、どう考えても設定ミスにより空気王の異名を関する事になった。（物語序盤でゲスト参戦した際のレベルが、ストーリー中盤の本格参戦の際に引き継がれてしまう）

リメイクに際した主な変更

ソーディアンはキャラクターの固定装備になり、交換したりディスクで強化したりする事は出来なくなった。しかし、多くのキャラクターが様々な属性を持った特技が追加された為、属性に悩まされる事は……増えたかもしれない。戦闘システム上、敵の弱点をつく事が重要になった為である。

最大の変更点として、今までのTPを消費して技や魔法を繰り出す形式から、CC（チェインキャパシティ）と呼ばれるポイントを消費して戦闘行動を取るシステムにバトルシステムが変更された事が上げられる。

CCは「コンボ上限」ともいえるポイントで、通常攻撃なら1、ステップで1、魔神剣で2、と言うように消費して行動を起こす事が出来る。行動が停止するとCCは自動で回復するため、以前のようにＴＰの消費に気を使いながら戦闘をする必要が無くなった。

本作では空中戦が重視され、多くの特技が空中発動可能になっている。この為、敵を空中に打ち上げて、そこにさらに追撃すると言った格闘ゲームさながらのコンボが可能になった。究極的に極めてしまえば、コンボに入ったら最後、隠しボスですら行動させずにコンボし続けて屠る事も可能になっている。
（コンボは絵的に映えるため、格闘ゲームのようにコンボムービーなども多数製作されている）

サブキャラクターは全員を仲間に出来るようになり、ストーリーに大きく絡むようになった。前作ではバグ技、裏技を用いてしか使用できなかったスタンの妹リリスも参入させる事が出来る。空気王ことウッドロウの酷い扱いも改善された。
と思ったらディレクターズカット版でまた酷い目にあった。

二週目要素として一人旅がサポートされている他、隠しダンジョンで「なりきり」と言うアイテムを手に入れる事で、コングマンの技と外見をリオンに変えたり、全員リオンになりきったり、２週目をずっと空気王で一人旅したり、一見さんがこれってチート？と思うような事が公式で可能になった。チートではないので動画で見てもうっかりツッコミを入れないようにしよう。

ストーリー面においてはリメイクに際して全面書き直しされており、リメイク前は唐突だった伏線などが整理されているが、反面キャラクターの人格描写なども大きく変更になったケースが少なくなく、ファンの間では賛否が分かれるケースも。

主な登場キャラクター

パーティーキャラクター

• スタン・エルロン （声：関智一 ）
• ルーティ・カトレット （声：今井由香）
• マリー・エージェント （声：天野由梨）
• リオン・マグナス （声：緑川光）
• フィリア・フィリス （声：井上喜久子）
• ウッドロウ・ケルヴィン （声：速水奨）　名前が見えにくい？　何、気にすることはない
• チェルシー・トーン （声：渡辺菜生子）
• マイティ・コングマン （声：玄田哲章）
• ジョニー・シデン （声：山寺宏一）
• リリス・エルロン （声：今井由香【PS版】、沢口千恵【PS2版など】）

ソーディアン

PS版はボイスなし。

• ディムロス（ディムロス・ティンバー） （声：置鮎龍太郎）
• アトワイト（アトワイト・エックス） （声：宇和川恵美）
• シャルティエ（ピエール・ド・シャルティエ） （声：石川英郎）
• クレメンテ（ラヴィル・クレメンテ） （声：八奈見乗児）
• イクティノス（イクティノス・マイナード） （声：松野太紀）
• ベルセリオス（ハロルド・ベルセリオス）

その他

• 天上王ミクトラン （声：置鮎龍太郎【PS版】、堀川りょう【PS2版など】）

関連動画

PS版

PS2版

関連商品

関連項目

• テイルズオブシリーズ
• テイルズオブデスティニー2
• テイルズオブシリーズの関連項目一覧

外部リンク 

• PS/テイルズ オブ デスティニー
• PS2/テイルズ オブ デスティニー
• PS2/テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット

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