ディディーコングレーシングとは、レースゲームである。
1997年にレア社からニンテンドウ64用ソフトとして発売された。国内販売本数は約44万本,リメイクのDS版は国内未発売。
ティンバーアイランドのレース場を封印したウィズピッグと戦うため、封印を解く鍵のゴールドバルーンを集めてレースで勝ち、ヴィズピッグに挑戦するのが目的。基本的にエリア内全コースクリアー→ボス戦→シルバーコインチャレンジ→ボス戦(2回目)というパターンで進む。
レースゲームでは珍しくカート・ホバークラフト・飛行機の3種類を選べ、(マップ制限もあるが)異種乗り物対決も可能。
レースゲームとしてマリオカートと比較されることも多い。マリオカートはアイテムの順位補正で逆転も比較的容易なのに対し、こちらは入手アイテムがバルーンの色で固定のため、実力の差が大きく出るとされている。
各エリアのボスを倒すと挑戦することになる特殊ルールのレース。プレイヤーはコース上に散らばるシルバーコインを回収しながら1位で勝つというもの。
コース上の最速ライン当たりに落ちてるものが多いコースは楽に勝てるが、明らかに遠回りさせる場所に落ちている場合も多く、「クリスマスむら」「みかづきアイランド」「グリーンウッドむら」は特に難易度が上がったコースとなっている。
コース中に置いてあるバルーンを取るとアイテム使用可能。同一バルーンの連続取得でアイテムが3段階まで強化。効果はN64版基準。
| 名前 | 重さ | 元ネタの動物 | |
| ディディーコング | 中 |
チンパンジー | 世界的に有名なゲームの主人公。ティンパーのSOSに応じ駆けつける。なおディディーは他の任天堂製スポーツゲームでは軽量級に分類されることが多いが、このゲームに限っては主人公であるため能力が平均的になっている。 |
| ティンバー | 中 | トラ | 物語の舞台「ティンバーアイランド」の統治者の息子。ディディーの親友。説明書には彼が主人公であると書かれており、能力もディディーと同様平均的。 |
| コンカー | 中重 | リス | 彼女を置き去りにしてレースに参加しに来たリス。能力的には中量級と重量級の中間ぐらいになる。なお、彼は当時開発されていたNintendo64用ソフト「コンカーズクエスト(仮)」の主人公であり、そのゲームに先駆けて登場する形になっている。 しかし、その「コンカーズクエスト」の正式版"Conker's Bad Fur Day"が、あまりにもグロテスクで下品な作品であったことから任天堂とレア社の不和、そして売却の一因になったとも・・・。DS版では版権の関係で未登場。 |
| バンパー | 中重 | アナグマ | ティンバーアイランドの住人。レースを好み、今回のレースにも喜び勇んで参加している。能力的には中量級寄りのミドルヘビー級。なお、スリルとスピードを愛するが故に、ディディーによりカーとの最先端にくくりつけられた際も狂喜乱舞していたらしい。 |
| ティップタップ | 軽 | 亀 | ティンバーアイランドの住人。臆病な性格で、今回のレースには嫌々ながら参加している。能力的には加速とハンドリングに優れ、最高速で劣る典型的な軽量級だが、ピプシーほど極端ではない。ちなみに、よく仲間に攻撃アイテムと間違えられ投げ飛ばされてしまうことがあるらしい。後に「バンジョーとカズーイの大冒険」にサブキャラクターとして登場するが、DS版にも問題なく登場する。 |
| ピプシー | 軽 | ネズミ | ティンバーアイランドの住人で、住処をウィズピックに破壊されてしまう。64版では紅一点だった。ネズミだけあってメンバーの中では最も軽く、軽快なハンドリングを生かしてコーナーを積極的に攻められる。しかし軽快すぎて直線でふらついたり、飛行機では小回りしすぎて壁に激突しやすい弱点もある。ちなみにボス戦を攻略した後は、そのボスをおいしく頂いてしまうらしい。 |
| バンジョー | 重 | 熊 | 「バンジョーとカズーイの大冒険」から参戦する・・・はずだったが、「バンジョー~」の発売が遅れたために、結果的に「ディディー~」からスピンオフする形になってしまった熊さん。説明書にも「カズーイは今回はお留守番」と描かれており、本来は「バンジョー~」の後に「ディディー~」を出す予定であったであろうことが伺える。DS版には版権の都合で未登場。彼がいなくなったことで、DS版で初期から使える重量級キャラがクランキーのみになってしまった。 |
| クランチ | 重 | ワニ | クレムリン軍の一般兵だが、どの「クルール」の部下なのかは不明。ディディーのスパイをしていたが、成り行きでレースに参加してしまう。初期キャラクターの中では最も重く、最高速は最も早いが、コーナーでは普通に曲がるのにも苦労してしまう。 |
| ドラムスティック | 重 | 鶏 | 64版・DS版ともに隠しキャラクター。島一番の名うてのレーサーだったが、ウィズピッグの魔法によりとある小動物に変身させられてしまう。クランチを上回る最高速を誇るものの、ハンドルの重さが弱点。DS版ではバンジョー削除の救済措置のためか、あまりゲームを進めた状態でなくても彼を出現させることが可能になっている。 |
| T.T. | 中重 | 時計 | 「めざましくん」を猛烈にアメリカンチックにしたような、時計のキャラクター。64版では各ゾーンにいる彼に話しかけることでタイムアタックモードにすることができる。また、64版・DS版ともに、すべてのコースでT.T.のゴーストに勝つことで使用キャラにすることが可能で、手に入れるのが面倒な分その能力は最高速・加速性ともにすべてのキャラクターを上回る。なお、T.T.の由来は"Time Trial"の略からだと思われる。 |
| ディクシーコング | 中 | ゴリラ | DSのみ登場。スーパードンキーコング2でディディーと行動をともにしたゴリラ(ディディーと違い尻尾が無い)の少女。能力はディディーと大差ない。 |
| タイニーコング | 中 |
ゴリラ | DSのみ登場。彼女が始めて登場した「ドンキーコング64」ではオーバーオールを着た幼い少女だったが、今作では大きく成長し、設定上ではタイニーの姉であるはずのディクシーの身長を追い越してしまった。また服装も腹部を出した露出の高いものになるなど色気を出してきている。性能はディクシーとほぼ同じ。 |
恐竜がテーマとなっている最初のエリア。コースは短めで障害物も少ない。
アドベンチャーではボス戦を含めてホバーが登場せず、カート4ステージ、飛行機1ステージで攻略することになる。
雪に覆われたエリア。カートがガンガン跳ねる起伏の激しさと、吹雪による視界の悪さが特徴的。
アドベンチャーではカート3ステージ、飛行機1ステージ、ボスはホバーで攻略することになる。
南国ムード溢れるエリア。島の海浜や洞穴、周辺の建造物がコースとなる。
ここのボスからこちらに攻撃を加えてくるようになるので鬼門となった人も多いだろう。
アドベンチャーでは飛行機が登場せず、3度ホバーが登場する。それ以外のコースはカートでの攻略となる。
比較的人工物が目立つエリア。
風車の林立する農村や集落が舞台となり、ひたすら障害物と急コーナーに悩まされることになるだろう。
アドベンチャーではカート2ステージ、ホバー1ステージ、飛行機がボスを含めて2ステージとなる。
ボスのドラゴンは決して速くはないのだが、大幅なフライングと火球、そしてコースレイアウトが文字通り行く手を塞ぐ。
ここまでのエリアと違い、ゾーン名とコースのテーマの関連が不明だが、ドラゴンや風車からしてレア社のあるイギリスのウェールズをイメージしている?
未来で宇宙なイメージのエリア。前述のゾーンを全てクリアした上でウィズピッグ1回目を倒すと挑戦できるようになる。
アドベンチャーではカート2ステージ、飛行機がボスのウィズピッグ2回目を含めて3ステージ。
カートのコースは目立った障害物が少ないため難度は高くないが、飛行機のコースは障害物だらけで、一部には運が悪いとどうしようもない所まである。
ボス戦もドラゴンゾーンに続いてエグいコースレイアウトのため、半ば覚えゲーと化している。根気が大事である。
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最終更新:2025/12/07(日) 16:00
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