トリガー(エースコンバット)とは (トリガーとは) [単語記事]

トリガー(Trigger)とは、ゲーム『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』に登場するパイロット(主人公)である。

※本記事には本編のネタバレが含まれているので、未プレイ者は閲覧注意。

概要

本作のキャンペーンモードにおけるプレイヤーキャラクター。
初期機体はF-16C。TACネームのトリガーは「引き金」の意味。パーソナルマークはリボルバーを咥えた狼と、懲罰部隊時に追加された3本線。コールサインは「メイジ2(Mage2)」→「スペア15(Spare15)」→「ストライダー1(Strider1)」と作中で度々変化していく。別名は「3本線」「オーシアの2つ頭」、作戦で度々無茶をやらかすため「大馬鹿野郎」と呼称されることもある。

君のコールサインはメイジ2だ確認し復唱せよ

ゲーム開始序盤はオーシア国防空軍第508戦術戦闘飛行隊「メイジ隊」所属。
IUN国際停戦監視軍の一員としてユージア大陸最東部に位置するフォートグレイス島に着任するが早々に基地の襲撃を受けスクランブル発進、エルジアとの戦争に参加することになる。着任以前からパイロットとしての技量は認められていた様子で最初の出撃前には「君の確かな腕が必要」と基地の無線で声を掛けられている。前評判に違わず、基地を襲撃してきた爆撃機の撃墜や無人機の群れから味方部隊を救出する等、少ない場数で確かなパイロットとしての腕を見せたことから後にハーリング元大統領の救出作戦の先陣として、敵レーダー網の単機突破という重要任務を任されることになる。しかし、そこで元大統領を乗せたヘリにミサイルが撃ち込まれる事故が発生しハーリングは死亡。当然ながら任務は失敗となる。目撃証言から事故当時ハーリングの側で戦闘していたトリガーがミサイルを撃った可能性が高いと判断され、重大な過失を犯したトリガーは軍法会議行きとなる。

スペア15 それがお前の空中での囚人番号だ

重罪となったトリガーは懲罰部隊であるオーシア国防空軍第444航空基地飛行隊「スペア隊」に左遷。
懲罰部隊では犯した罪の重さを表す罪線が尾翼に描かれるが、トリガーの罪線は最大の3本。部隊内からの評価も最悪であり「ハーリング殺し」と揶揄されることになる。しかし、一癖も二癖もある隊員と共に過酷な任務を黙々とこなし、インシー渓谷では正規軍救出のため雷雲の中に飛び込み単独で無人機の群れや敵エースパイロットのミハイと渡り合うなど獅子奮迅の活躍を見せ、タブロイドやバンドッグをはじめ部隊内でのトリガーへの印象は徐々に変わっていく。やがて懲罰部隊全員に恩赦が下り、部隊員は正規軍扱いとして激戦地のタイラー島送りにされる中、彼の活躍に一目置いたエイブリルの計らいにより、トリガーはオーシア軍参謀本部からの指名でマッキンゼイ司令の護衛任務に就いた後、査問会議のやり直しが行われることになる。

お前のコールサインはストライダー1 ストライダー隊の1番機だ

査問会議後はオーシアのエースパイロットであるワイズマンの推挙もあり、オーシア国防空軍の特殊部隊である長距離戦略打撃群(ロングレンジ部隊)の1小隊、オーシア国防空軍第124戦術戦闘飛行隊「ストライダー隊」の1番機に抜擢される。
正規軍に復帰するにあたって尾翼に描かれた3本線は爪痕のようなパーソナルマークにアレンジされた。その後の活躍も目覚ましく、ニヨルド艦隊の壊滅や、ストーンヘンジ防衛によるアーセナルバード撃墜など名声は敵味方共に知れ渡り「3本線の機体」、またはワイズマンと並び「オーシアの2つ頭」として広く認知されることになる。しかし、エルジア陥落目前となったファーバンシティ攻略戦の最中ミハイによりワイズマンは撃墜され死亡。そんな中トリガーは生き残り、両軍の通信衛星破壊により戦局が混乱する作中終盤ではX-02Sに搭乗するミハイとの決戦に勝利。ミハイの口からもたらされた今回の戦争の原因ともされる無人機の生産を断つため、軌道エレベーターに向かい最強の無人機2機と激闘を繰り広げることになる。なお、戦争終結後の動向は不明である。

余談

作中終盤でエルジア軍の将校であるラバルトの口から、ハーリング殺しの件はエルジア軍が仕組んだものと証言されトリガーは冤罪であったことが判明する。なお、序盤のハーリングのヘリにミサイルが着弾するイベントは強制的に行われるため、例えプレイヤーが機銃縛りプレイをしていたとしても回避不能である。にも関わらず情報屋のフルバンドからは「奴はきっちりハーリングに2発ミサイルを撃ち込んだ」と言われる。理不尽だ。
歴代主人公と同様、台詞が一切ないため人物像は不明。しかし、カウントの「ストライダー隊のいいところは隊長(トリガー)が無口なところだな」との台詞から、寡黙な性格であることは窺い知れる。それに加え冤罪による懲罰部隊送りという仕打ちを受けたにも関わらず、作中では文句の一つも言わず任務をこなす様子から忍耐強さも相当なものと思われる。
ミッション10のブリーフィング時にマッキンゼイ司令から呼び止められた際わずかだが身体の輪郭が浮かぶ場面がある。