ドラゴンクエストIII そして伝説へ... HD-2D 単語

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ドラゴンクエストIII そして伝説へ… HD-2Dとは、スクウェア・エニックスより2024年11月14日に発売されたRPG。国民的RPG「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」のフルリメイク作品である。

対応機種はPlayStation 5、Nintendo Switch、Xbox Series X/S、Steam、Microsoft Windows。対象年齢はCERO:B12才以上)。

リメイク元の詳細はドラゴンクエストIII そして伝説へ…を参照。

概要

ドラゴンクエストIII  そして伝説へ… HD-2D
基本情報
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 PlayStation 5
Nintendo Switch
Xbox Series X/S
Steam
Microsoft Windows
開発元 アートディンク
スクウェア・エニックス浅野チーム
発売元 スクウェア・エニックス
販売元 スクウェア・エニックス
発売日 2024年11月14日予定
対応年齢 CERO:B(12才以上)
ゲームソフトテンプレート

1988年にファミリーコンピュータ用ソフトとして発売され、1996年にスーパーファミコン版、2000年にゲームボーイカラー版としてリメイクが行われてきた「DQ3」だが、ドラクエシリーズリメイク作品の例に漏れず、いずれも原作のゲームバランスや雰囲気を大きく崩さない「最新技術によるブラッシュアップ」路線が貫かれてきた。
本作は『ブレイブリーデフォルト』や『ライブ・ア・ライブ』リメイク版で採用された「HD-2D」技術によるビジュアル面の一新のみならず、ゲームバランス自体にも大きく手を加えた大規模リメイク作品となっている。

2019年5月21日のドラゴンクエスト35周年記念特番で開発が発表された後、およそ5年を経て2024年11月14日に発売された。

なお、公式よりゾーマの城での最終決戦後のプレイは2024年12月13日まで動画配信、画像投稿は控えるようにと発表されている。

変更点

良くも悪くも、原作からは大きく変更されている。

ゲームバランス

  • 冒険の書のセーブは基本的に教会・シスターが行うようになった。
  • 難易度が3段階から選択可能。ゲーム中にいつでも切り替えできる。
    • 「楽ちんプレイ」:HPが1以下にならない=死亡しない・味方与ダメージ増加・一部ボスの自動回復停止
    • 「バッチリ冒険」:推奨難易度。歴代よりもやや優しめ
    • 「いばらの道だぜ」:味方被ダメージ増加・敵弱点の強化・ボスHP増加・入手経験値とゴールド減少
  • ルーラの消費MPが0になり、屋内・ダンジョン内でも使用可能に。加えて、これまでは目的地登録されなかったムオル、テドンなどに加え、各ダンジョンやほこらも移動先として選択できるようになった。このため同じく消費MPが0になったリレミトの存在意義がほぼ消滅した。
    • フィールドマップがかなり広大化しており、最初の来訪時には長距離を移動する必要があるため、冒険感は全く薄れていない。
    • ラーミアの移動はSFCと同じくゆったりしているが、高度の変更ができ、さらに着地点をRレバーで指定できるようになり、高度を上げた状態で着地点を指定して素早く降下したり、従来の様な着地点をうっかり通り過ぎるなどの事故が減らせるようになった。
  • 『DQ11』と同じく、レベルアップ時にはHP・MPが全快する。
  • 装飾品(アクセサリー)はメイン・サブの2つを同時装備可能になった。性格変更効果を持つアクセサリーはメイン装備時のみ性格が変化する。
  • ムチ・ブーメランなどの複数攻撃武器の入手タイミングが早くなり、これらを扱える職業の利便性が上がっている。
  • 「ザオ」「上やくそう」「マヌーハ草」など、原作にはなかった後発作品呪文やアイテムが登場。
  • 『DQ6』以降登場した「特技」が追加。
    • これによって呪文の使えない、あるいは極端に少ない職業の戦略性が向上。どのようなパーティー構成でも(少なくとも序~中盤までは)無理なくゲームを進められるようになっている。
    • 「くちぶえ」や「おおごえ」など、呪文扱いされていた技も特技に移動。一部は効果の見直しが行われている。
    • 特技は基本的にMPを消費する。このため戦士や武闘家もレベルアップでMPが増加するようになった。
  • フィールドマップの各地には「キラキラ」が表示され、調べることでアイテムが入手できるようになった。
    • どんなものが拾えるかはキラキラ根本のオブジェクトで大まかにわかる。野草なら草や種が、荷馬車の残骸や野宿後では武器防具が拾える。つまりは遭難者の遺品である。感謝して使わせてもらおう。
  • SFC版でも一部に存在した、周辺の地形と明らかに異なるランドマークに接触すると、ミニマップ「ひみつエリア」に侵入できる。ここにはアイテムが落ちていたり、キャラクターが待機していたりする。
    • フィールドから入手できるアイテムは、その時点では中々に高性能な物も多く、お店で買い物をしなくても装備を割と充実させやすい。半面、パーティー構成によっては持て余したり、逆に数が足りずに結局買い物が必要になる場合もあり、極端に難易度が下がらないように調整が行われている。
  • アイテムの入手数・入手ルートは増えたが、お店への売却価格が著しく低下。パーティ編成によっては相変わらず金策に悩むことになるだろう。
  • 味方側がかなり強化されている反面、敵キャラクターも全体的に強化されている。
    • 複数攻撃武器が入手しやすい関係か、同時出現数が増加している。
    • 新特技を覚えたり、2回行動するようになったり、新たな行動ルーチンが与えられたり、グループ制限行動が変化していたり…などなど、これまでのDQ3をやりこんで油断しているプレイヤーほど足元をすくわれやすい。
    • 最高難易度ではパーティー構成や戦術によっては中々に苦戦する局面も出てくる。数々の強化要素をフル活用しないと快適な進行は困難。
  • ボス戦で全滅した場合、「その場で再挑戦」「オートセーブ時まで戻る」「教会へ移動する(従来同様)」が選択可能になった。事実上ペナルティなしで続行できる。そのためかボスはどいつもこいつも強い。どうしても勝てないなら難易度変更も検討するべし。
  • 従来の『DQ3』における「呪文の耐性」は攻撃ミスの確率系テーブルを参照していたが、本作では純粋にダメージが増減するダメージ系テーブルを参照するようになった。
  • これまでのドラクエシリーズお馴染みだった与/被ダメージ計算式や、レベルアップ時のステータス影響が一新されている。種によるパラメータアップも個人事に別途蓄積される形式(情報として参照可能)となっており、転職を経ても引き継がれるようになった。

ストーリーテリング

  • NES版やSFC版で挿入された、勇者オルテガの旅路を描くプロローグは削除。代わりにその内容は細分化され、本編中のイベントで断片的に回想されるという流れになった。
    • オルテガ絡みのイベントやNPCの数も追加され、主人公は「バラモス討伐の旅路」に加えて「父の足跡をたどる旅路」を歩んでいることが強調されている。FC版の時点でもこのようなストーリー進行が想定されたらしいが、当時はデータ容量の都合で断念されたそうだ。
  • フィールドマップは原作の位置関係を残しつつ、大幅に書き直された。
    • 各施設・各ダンジョンごとに固有のグラフィックが用意されている。城・街・村はイメージ元となる現実の世界の風土を意識しており、より世界旅行気分が味わえるようになった。おかげでエジンベア人の田舎者呼ばわりの説得力がちょっとだけ上がった。
  • ロケーションやイベントが原作のイメージを崩さないレベルで追加。追加のボス敵も登場する。
    • ルイーダの酒場の店主・ルイーダ姐さんは、主人公の年上の幼馴染ということになった。
    • 『知られざる伝説』や小説版で語られた「サマンオサの勇者」サイモンの小エピソードが追加。
    • ムオルの「ポカパマズ事件」の時系列が整理され、ポポタ少年の違和感が少なくなった。主人公の母親の反応も追加されている。

新システム

  • 移動速度を上げるダッシュボタンが導入。FFシリーズのダッシューズを常備装備している感じ。
  • 新たな職業としてまもの使いが登場。
    • 基礎ステータスは体力に優れ、続いてHPと攻撃力が高い。アタッカー寄りのバランス型。
    • 装備可能武器はツメ・ムチ・ブーメランが中心。
    • 特技は攻・守・補助をバランスよく習得する。高レベル帯では強力なブレス攻撃を覚える。更にはぐれモンスターを保護した数(後述)に応じて追加特技を習得可能。
  • 一部イベントはボイス付き。パーティーメンバーにも戦闘時の掛け声が用意されている。
  • キャラクターメイキングが大幅進化。
    • 名前は8文字まで入力可能になった。
    • SFC版から追加された「性格システム」は継続。LGBT的配慮かどうかは不明だが、一部性別は男女どちらでも違和感のない名称に変更されている。セクシーギャルなど例外もアリ(ギャル男などの語があるので元々問題なしかもしれない)。
    • 「男・女」…ではなく「ルックスA・ルックスB」で事実上の性別を選択するのは同様だが、そこから更に4種類の外見、14種類の髪色、20種類のバトルボイス(ルックスにかかわらず老若男女風様々)が選択可能になっている。外観の追加によっておっさんとジジイ過多だった男性キャラの見た目問題が解決された。
    • 外見はダーマの神殿にて変更可能。
    • お助けキャラをルイーダの酒場で登録させると、他の冒険の書で呼び出せる。
  • モンスター格闘場に変わるコンテンツとして「モンスター・バトルロード」が登場。海外展開する上でギャンブル描写は問題になりやすいから仕方ないね。
    • どこかに隠れている、魔性が消えた「はぐれモンスター」を保護することで、バトルロード場で彼らを競わせることができるようになる。試合に勝利するとアイテムがご褒美としてもらえる。
    • はぐれモンスターの保護にはまもの使いが活躍するほか、盗賊などの特技も活用可能。

施設名の変更

  • ノアニール西の洞窟→地底の湖
  • バハラタ東の洞窟→人さらいのアジト
  • ジパングの洞窟→おろちのどうくつ
  • サマンオサ南の洞窟→ラーの洞窟
  • ラダトーム北の洞窟→魔王の爪痕

声の出演

  • 主人公(ルックスA):檜山修之
  • 主人公(ルックスB):皆口裕子
  • オルテガ:東地宏樹
  • 主人公の母:佐藤利奈
  • アリアハン王:中博史
  • ルイーダ:甲斐田裕子
  • モンスターじいさん:小林康介
  • カンダタ:森川智之
  • エルフの女王:野首南帆子
  • ノルド:相馬康一
  • ヒミコ:垣松あゆみ
  • やよい:真中桂子
  • ポポタ:天海由梨奈
  • オリビア:孫悦
  • エリック:松岡洋平
  • サイモン:藤沼建人
  • レイアムランドの巫女:鈴木みのり、東山奈央
  • 竜の女王:潘恵子
  • 大神官:鈴村健一
  • ルビス:安野希世乃
  • バラモス、バラモスブロス:土師孝也
  • ゾーマ:大塚明夫
  • しんりゅう:稲田徹

関連動画

関連項目

  • ドラゴンクエスト関連用語の一覧
  • HD-2D

ドラゴンクエストシリーズ
ナンバリング作品 I / II(悪霊の神々) / III(そして伝説へ…) III(そして伝説へ… HD-2D)
IV(導かれし者たち) / V(天空の花嫁) / VI(幻の大地)
VII(エデンの戦士たち) / VIII(空と海と大地と呪われし姫君) / IX(星空の守り人)
X(オンライン) X(オフライン) / XI(過ぎ去りし時を求めて)
XII(選ばれし運命の炎)

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