ドレイクの方程式(Drake equation、宇宙文明数方程式)とは、「地球が存在するこの銀河系内に、星間通信を行うことが出来る文明がどのくらい存在しているのか」を推定する方程式である。
N = R* × fp × ne × fl × fi × fc × L
1959年に科学雑誌Natureに掲載された"Searching for Interstellar Communications"
「星間交信の探索」をきっかけに、オズマ計画として、初めて地球外知的生命体探索(SETI)が行われた。この地球外知的生命体探索の難易度の見積もりとして、1961年 米国の天文学者フランク・ドレイク(Frank Drake)によって考案されたことから、その名が付いた。
この方程式の様な推論に当時知られていた科学知識をもとに非常に控えめな値を代入しても、地球外文明数がとても大きな数となり、我々人類が地球外文明と交信をしていてもおかしくない事になる。しかしながら、これは現実と大きく矛盾するとエンリコ・フェルミが指摘した。
特に、1975年に宇宙物理学者のマイケル・H・ハートがこの種の問題を研究し始め、交信可能な地球外文明の存在確率の高さに対して、未だその様な存在が見つかっていない状況に フェルミのパラドクス の名が付けられている。
しばしば、フェルミ推定の代表例としてドレイクの方程式が紹介されるが、エンリコ・フェルミ本人は1954年に逝去しており、1961年に考案されたこのドレイクの方程式を知ってたわけでも研究していたわけでもない。また、フェルミのパラドクスの名が示す様に、推定としては(少なくとも今の所は)妥当性の無い結論を導いており、 フェルミ推定の一例としてはあまり良い例とは言い難い。特に、方程式の幾つかの項自体が、調べる事すら実質不可能であり、その上、数のオーダーすら不明など、一般的なフェルミ推定とは異なる側面が強い。
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最終更新:2025/12/07(日) 09:00
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