ナリタブライアン(ウマ娘) 単語


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ナリタブライアン

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「レース前にああだこうだと口上は垂れん。ただブッちぎる」

ナリタブライアン(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。

実在の競走馬「ナリタブライアン」をモチーフとするウマ娘である。CV:衣川里佳(2代目、2020年12月~) ※初代CV:相坂優歌(キャスト変更に関して

概要

誕生日:5月3日 身長:160cm 体重:レースに支障なし スリーサイズ:B91・W58・H85

無双の走力を誇る、強大で無愛想な一匹狼。
その走りはトレセン学園内で畏怖されており、本人も恐れられている。走り以外に興味はなく己がうちの渇きを癒すことだけを求めて疾走する。
ビワハヤヒデの妹であり、意外にも生徒会において副会長をつとめている。

ナリタブライアン|ウマ娘 プリティーダービー 公式ポータルサイトより

一匹オオカミなウマ娘。硬派で頑固。我慢強いところもあり、どんなことがあっても感情を表に出すことはない。
めったに笑わないため、周囲からは近寄りがたいと恐れられている。

リニューアル前

鼻にテープ(※)をつけたポニーテールのウマ娘。トレセン学園の生徒会三役の一人。注連縄をリボンのようにして髪を縛っている。
(※ハッキリとは語られていないが、部位からしていわゆる鼻腔拡張テープと思われる。実際、呼吸を改善するという点からアスリートが用いる例は多い)

勝負服は白とピンクを基本色としながらバンカラを取り入れたワイルドなデザイン。裾の破れた白ランを羽織り、ファーで胸元に留めている。スカートは股下ギリギリ、上半身は胸にサラシを巻いて申し訳程度のセーラー襟と肌の露出が多い。右足の腿から付け根にかけて包帯が巻かれており、その上から注連縄を巻いている。

競走馬ナリタブライアンの代名詞であるシャドーロールの要素は、鼻テープ(つける場所)と勝負服のファー(形)に分けたような形になっている。

アニメでの活躍

トレセン学園の最強チーム「リギル」の一員。出番は少ないものの、チームメイトのヒシアマゾンとの絡みは「2018年にこのカップリングが見られるとは」と競馬ファンを沸かせた。姉のビワハヤヒデをライバルとしても意識しており、ウィンタードリームトロフィーでは彼女との姉妹対決に闘志を燃やす。

Blu-ray第4コーナー収録の新規エピソード「BNWの誓い」ではメインを務めるハヤヒデナリタタイシンとの絡みが描かれており、事実上4人目のメインキャラクターとして活躍する。

風格のある堂々とした性格だが、私服がダサかったり絵が下手だったりとたまに残念な一面を見せている。

アニメ1期はスペシャルウィークの現役時代を扱ったため、三冠ウマ娘として名を挙げられたが、アニメ2期では姉ビワハヤヒデの全盛期が扱われることになったため、時系列を合わせると彼女のクラシック出走は来年ということになってしまう。「アニメ1期と2期で時系列が逆」ということの影響を最もモロに受けているウマ娘の一人。2期では生徒会メンバーとしてやハヤヒデとの絡みで登場しているものの、彼女の戦績については語られていない。

ゲームでの扱い

ステータス(☆3)
スピード スタミナ パワー 根性 賢さ
93 89 100 89 79
バ場適性
ダート
A G
距離適性
短距離 マイル 中距離 長距離
F B A A
脚質適性
逃げ 先行 差し 追込
G A A D
成長率
  • スピード+10%
  • スタミナ+20%
固有スキル『Shadow Break』
最終コーナー以降で外から追い抜くと怪物的な力で、速度を上げる
中盤競り合っていた場合はすごく上がる
ウマ娘テンプレートボックス
  • 習得スキル
    • 直線巧者 - 直線で速度がわずかに上がる
    • 好位追走 - レース中盤でわずかに疲れにくくなる<作戦・先行>
    • 中距離直線○ - 直線で速度がわずかに上がる<中距離>
  • 覚醒Lvで習得するスキル
    • 末脚(覚醒Lv2) - ラストスパートで速度がわずかに上がる
    • ハヤテ一文字(覚醒Lv3) - 直線で速度が上がる
    • 一匹狼(覚醒Lv4) - 自分だけが一匹狼の心を持つレースで少し能力が上がる
    • 全身全霊(覚醒Lv5) - ラストスパートで速度が上がる
  • 固有二つ名「影をも恐れぬ怪物」
    • 皐月賞を3 1/2バ身差以上で勝利し、日本ダービーを5バ身以上差で勝利し、菊花賞を7バ身差以上で勝利し、有馬記念を二連覇する。

目標レース

  1. ジュニア級6月:メイクデビューに出走
  2. ジュニア級12月前半:朝日杯フューチュリティステークス(G1)で5着以内
  3. クラシック級4月前半:皐月賞(G1)で5着以内
  4. クラシック級5月後半:日本ダービー(G1)で3着以内
  5. クラシック級10月後半:菊花賞(G1)で3着以内
  6. クラシック級12月後半:有馬記念(G1)で3着以内
  7. シニア級3月後半:阪神大賞典(G2)で1着
  8. シニア級4月後半:天皇賞(春)(G1)で1着
  9. シニア級10月後半:天皇賞(秋)(G1)で1着
  10. シニア級11月後半:ジャパンカップ(G1)で1着
  11. シニア級12月後半:有馬記念(G1)で1着

概要

2021年5月17日に実装。
OPムービーのラストカットのライブの中で唯一初期実装のウマ娘でなかったが、ようやく全員揃い踏みとなった。

史実通り目標レースには朝日杯FS、クラシック三冠、有馬記念と組まれている。
その後は阪神大賞典、天皇賞春・秋、ジャパンカップ、有馬記念(史実では5歳時のみの春天以外は史実通り)であり、シニア級は全レース1着必須。

特徴的なのは、シニア級までにGI5勝を達成する(目標全勝で自動的に条件達成。クラシック三冠が条件とも言われているが三冠取れなくても発生した報告があり)と、シニア級1月に年度代表ウマ娘に選ばれるイベントが発生し、現れる選択肢で上の選択肢。強豪たちとの戦いを望み『出席する』を選んだ場合ライバルの能力が大幅に上がり、その代わりに獲得できるステータス上昇とスキルポイント獲得量が上がり、スキルのヒントも強化される。要するにハードモードが実装されているということである。

また、ルートによってライバルとなるウマ娘自体も変化する。通常ルートはライスシャワーやマチカネタンホイザといった史実の4歳時(1995年)に準じた面々が登場する「故障のない史実ルート」だが、ハードではメジロマックイーン&ミホノブルボン、オグリキャップ、シンボリルドルフという、史実では交わり得ない最強馬もといウマ娘たちと戦う、ウマ娘ならではの完全ifルートである。

ハードのほうのライバルたちのステータスは本当に情け容赦のないもので、初戦となる天皇賞(春)で激突するメジロマックイーンは、難関として名高いライスシャワー育成時のマックイーンからさらに全ステータスが100近く上昇した事でスタミナは600(B)に到達し、ハードモードの足切りどころか首切りとして君臨。最終レースとなる有馬記念ではスピードとスタミナが700(B+)を超える、URAファイナルズ決勝より遥かに強いマヤノトップガンが相手という難しいを通り越して極悪な難易度となっている。生半可なステータスでは突破できないので心すること。
なお姉貴であるビワハヤヒデは史実通り前年の秋天後故障しリハビリとなっていて秋天には出走しないが、最後のシニア級有馬記念にはルートを問わず出走し史実ではついぞ叶わなかった姉妹対決が実現する。マヤノと比べると能力は見劣りするがそれでも高い能力を有している。

目標に含まれていないクラシック級宝塚記念に出走した場合、故障する前の本格化したハヤヒデと先んじて対決できる隠しイベントもある。ただし本格化ぶりを反映してハヤヒデのステータスはオールCと、時期を考慮するとハードモード並の凶悪ぶりなので覚悟して臨むこと。

なお、史実での最終レースとなり何かと語り草な高松宮杯改め高松宮記念は目標に含まれていない、というか出走できないので「因子で適性上げて史実超えチャレンジ」はできない。本作は2週で1ターンという番組で組まれている都合上、高松宮記念と阪神大賞典が同じターンにあり、史実で2回出走した阪神大賞典の方が目標に採用された形である(育成シナリオのシニア級は4歳以降のエピソードがまぜこぜにされるケースもあるが、ブライアンは概ね4歳時準拠なので、5歳時に出走した高松宮杯が採用されないのは当然ではある)。

固有スキルは「外から抜かす」部分で不発してしまうことがあるが、「最終コーナー以降」という緩い指定のおかげでコースによって機能しないことが少なく、本人の距離適性の広さを十分に活かせる優秀なスキル。抜けるチャンスが多いに越したことはないので後方向きではあるが、先行でも機能はする。
元々悪くない性能であったが、1周年バランス調整では条件つきで「すごく上がる」になるよう強化された。

覚醒レベルで覚えるレアスキルは「ハヤテ一文字」(Lv3)「全身全霊」(Lv5)となっていて、固有スキルも合わさりブライアンの特徴である驚異的な伸びの末脚を再現している。
ただ「ハヤテ一文字」は実は効果時間が極端に短く使いにくすぎるスキルだったのだが、1周年バランス調整で実用的なレベルまで延長されたため現在では安心して運用可能。「全身全霊」も強化されたため、バランス調整の恩恵は多く受けていると言える。
育成途中は先行で事故率を下げ、パワーが育ってきたら差しにして固有を発動させやすくする多くの王道ウマ娘の育成方法が通用するだろう。
なお、目標レースのみの出走だとファイナルズが珍しく長距離になる(長距離が1回多い)ので目標外出走をほとんどしていない場合は注意。

中長距離AでありながらマイルBというのは現状唯一の特徴で、長距離がBのオグリキャップやエルコンドルパサーと並びデフォルト適性で幅広いレースに出走可能。とはいえ成長率や所持スキル的にも中長距離以外での運用には向かないが、マイル適性がないと序盤の立ち回りが不利な「Make a new track!!」では、同じ中長距離ウマ娘に対して差をつけられる強みとなっている。

固有二つ名は言うまでもなく「シャドーロールの怪物」からだが、ウマ娘的には不自然さがあるためかアレンジされている。影を恐れてたから着けてたんじゃんとは言わないで。史実の項の通り全盛期には本来の用途で付けていないのである意味原作再現とも言える。
条件は見ての通り、史実通りの着差をつけなければならないのが最大の難関。ハードモードの対象となるのは元から1着必須のシニア有馬だけなので、難度はどちらのルートでも大差ないか。

メインストーリーでは4章の主人公を務め、三冠達成から有馬記念優勝後の故障と不振、本来の走りを失いながらもマヤノトップガンと激闘を繰り広げる阪神大賞典……と現役時代の大半をなぞっていく内容になっている。

サポートカード

サポートカードは育成ウマ娘実装からもしばらく未実装だったが、2021年7月11日のアップデートで実装されたメインストーリー第4章のクリア報酬としてSSR[Two Pieces]が実装。遅れてR[トレセン学園]も追加された。10月末にはガチャにSSR[天嗤う鏑矢]が追加。

所持スキルは中長距離・先行差しと本人の適性通りに散らばっていて8種類と多めなので的を絞りにくいが、全体的に優良スキルが揃った優秀な内容。

SSR[Two Pieces]

スピードタイプ。
実姉ビワハヤヒデとセットで写っており、メインストーリー報酬カードでは複数人のイラストは初めてである。イベント内容でも姉妹それぞれの様子がクローズアップされている。

サポート効果は、スピードボーナスが固有ボーナスとで二重になっているのが特徴。優秀なヒントも最大Lv4で習得できて存分に活かせる。
一方、スピードボーナス以外の非友情トレーニング補正はかなり貧弱なこと、初期絆0なのが短所。汎用的に使うには癖が強い性能。

そして、レアスキルは「くじけぬ精神」確定。メインストーリーの内容ともマッチするこのスキルだが、先行用で中盤に後方にいる時に発動するリカバリー用のスキル(下位「まき直し」)であり、一言で言うと極めて使いにくい

SSR[天嗤う鏑矢]

スタミナタイプ。ストーリーイベント「晩秋、囃子響きたる」合わせのカード。

サポート効果は良い意味でソツがなく、4凸状態での性能比較では文句なしに優良。
ただ、レアスキルが「ハヤテ一文字」なので前述の理由から魅力に乏しく、レンタルして使うほどではないという感じの評価であった。
現在では性能向上に伴い、レアスキル面もある程度評価して扱えるようになった。
実装時から現在まで共通して言えることとして、今のところスタミナサポカの時点で長距離用の育成で使われることになりがちなので、「ハヤテ一文字」の汎用性が育成内以外では発揮されにくいのが玉に瑕。

楽曲

シャドーロールの誓い
作詞・作曲・編曲:Haggy Rock
CD「STARTING GATE 06」収録。孤高の佇まいがある彼女が内に秘めた弱さや不安を歌う曲。トレードマークのシャドーロールを見事に楽曲に落とし込んでおり、競馬モチーフとしても完成度が高い。もっとも、ここまで言及している通り、現在の設定だと「シャドーロール」そのものは設定から排されているのでちぐはぐになってしまっているのだが。
BLAZE
作詞:安藤紗々 作曲・編曲:大和
CD「WINNING LIVE 02」収録。アプリ版メインストーリー4章ラストを飾る楽曲。まるでその名の如く燃えるような叙情的な歌詞は、命を燃やし駆け抜けたナリタブライアンの生涯を想起させる。

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ヒシアマゾン個別記事
モチーフ馬は同期で対戦経験もある牝馬であり、モチーフの時点で男女ペアとして人気がある。ウマ娘においてもライバルであり、ブライアンはよく突っかかってくるアマゾンを可愛い人だと思っているようだ。『うまよん』でアマゾンが弁当を持たせたり女房役でもある。ブライアンは彼女を「アマさん」と呼ぶ。
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モチーフ馬は1歳上の半兄(異父兄)。ウマ娘では姉で、作品内では希少な姉妹ウマ娘。彼女のことは「姉貴」と呼ぶ。上記の通り、シナリオで史実では叶わなかった兄弟ならぬ姉妹対決が実現し、メインストーリー第4章でもエピローグに「一度は(史実通りに)白紙となった姉妹対決を迎えた場面」を置いている。
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モチーフ馬は1歳下で、晩年のブライアンを語るうえで欠かせない相手。ウマ娘では、イマドキの女の子マヤノと真逆なブライアンの構図で、マヤノに(ライバルとして)見初められ一方的にアタックを仕掛けられる。
ゲームではマヤノの育成シナリオでこの関係が物語の中心となるが、一方でブライアンのシナリオでは描かれる時期の兼ね合いもあって重視されず、史実の時系列通り最後の有馬記念で対決する程度。ただし前述の通りハードモードではえげつない能力で現れる。メインストーリー第4章では阪神大賞典をクライマックスに配しているため重要人物だが、ライバル関係よりブライアンの内面に焦点を当てているため絡みは控えめ。
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育成シナリオでは史実通りの順番でライバルとして登場。共に初対面時は噂とあまりに違う人物像にブライアンも困惑するが、レースにおける信念やレース後の姿勢で考えを改め敬意を表している。
ライスとはメインストーリー第4章でチームメイトとなり、有馬記念での対決も描かれた。
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モチーフ馬がブライアンズタイム繋がり(ブライアン自身と、ウオッカの父・タニノギムレットがブライアンズタイム産駒)でヒトとして見るなら「姪」に当たる事からか何かと絡む先輩後輩の関係。ダイワスカーレットとのライバル関係でティアラ路線で戦うべきか幼い頃からの夢であったダービーにするかで悩む彼女にダービーにおける心構えを説き、結果的にウオッカの進む道を指し示した。以後も要所で登場する等ウオッカから敬意を抱かれており、同時にブライアンも自身と同じ「強敵に喰らい付く」存在と認識。評価している。
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長らく不詳だったルームメイト。モチーフ馬が父ブライアンズタイム繋がり。史実タニノギムレットの娘ウオッカとは良き先輩後輩という趣に対して、キャラクターが真逆故に会話のドッジボール状態
(ブライアン自身ギムレットの言い回しが理解出来ずというギムレットの片思いになっている)。

史実

94年 菊花賞

ナリタブライアン、
七馬身差の衝撃。

群れに答えなどない。

2011年 JRA 菊花賞CMより

弟は大丈夫だ!弟は大丈夫だ!!弟は大丈夫だ!!!
10年ぶりの三冠馬、ナリタブライアン!
※1994年 菊花賞 杉本清アナウンサーの実況より

1994年に史上5頭目の中央クラシック三冠を達成した「シャドーロールの怪物」。日本競馬の人気絶頂期に生まれた三冠馬として競馬ファン以外にも名を知られたが、三冠達成以降は苦難の馬生を送った。

1991年生まれの牡馬。父ブライアンズタイム、母パシフィカス、母父Northern Dancer。1歳上の半兄にビワハヤヒデがおり、後に「無敵の兄貴、最強の弟」と並び称されることになる。

デビュー当時は精神面に弱点を抱えており、レースが近づくとテンションが上がり過ぎ、走行中に自分の影を怖がる臆病な面があった。陣営はテンションを抑えるために出走回数を増やし、足元の視界を遮るシャドーロールをつけて対処した。ブライアンの活躍でシャドーロールの効果が注目されることになったが、実は全盛期には無くても走れるようになっており、ゲン担ぎとしてつけ続けていたという。

「豪腕」南井克巳を鞍上に迎え、1993年8月にデビューすると、2歳時だけで7戦をこなし、朝日杯3歳ステークス(旧年齢表記、現:朝日杯FS)を含む4勝を挙げる。3歳時には朝日杯からの連勝を続け、皐月賞では2着に3と1/2馬身、東京優駿(日本ダービー)では5馬身差をつける圧勝。

秋の復帰戦となった京都新聞杯は単勝1.0倍の支持を受けながら2着に敗れ、古馬総大将だった兄のビワハヤヒデが天皇賞(秋)で故障引退し兄弟対決が幻に終わってしまうが、菊花賞は7馬身差の圧勝で三冠を達成。さらに有馬記念も6連勝中の同期ヒシアマゾンやライスシャワーら古馬勢を抑えて完勝し、シンボリルドルフに続く3歳四冠馬となり、ほぼ満票で年度代表馬を受賞した。

しかし4歳時は阪神大賞典を勝利した後に右股関節炎を発症。故障自体は全治2ヶ月とされたが、完調に戻る兆しが一向に見られなかった。明らかに調整不足のまま復帰した秋は12着・6着・4着と全くの不振であったが、明けて5歳時の阪神大賞典では武豊とのコンビで前年の年度代表馬マヤノトップガンとのデッドヒートを制して1年ぶりの勝利を挙げる。もっとも、この時に至っても故障前の全盛期には遠く及ばないという評価であった。

天皇賞(春)をサクラローレルの2着に敗れた後、次戦は何とスプリントG1の高松宮杯(現:高松宮記念)に出走。如何にブライアンと言えど、中長距離とは質の違うスピードが要求されるスプリント競走への出走は無謀と非難を浴びた。それでもレースではスタートダッシュで離されながらも4着まで追い上げ、全盛期のブライアンならあるいは、と思わせる結果は残している。1ヶ月後に右前脚に屈腱炎を発症し、現役を引退。

引退後は種牡馬入りしたが、2年後の1998年に腸閉塞を発症。一度は手術に成功したものの、3ヶ月後に胃破裂を起こして手の施しようが無く、安楽死処置がされた。1998年9月27日死亡、7歳没。

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    • ウマ娘 プリティーダービー(アニメ)
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