ニコニコ大惨事とは (ニコニコダイサンジとは) [単語記事]

概要

大規模公式イベント・生放送『ニコニコ大会議2010-2011全国ツアー〜ありがとう100万人〜 FINAL(凹)』が行われた2011年 2月5日(土)、ニコニコ動画で一般会員・プレミアム会員共に動画が見られないという不具合が発生。

半日経っても動画が視聴できないという事態が発生している中、ニコニコ大会議は定刻通り、特に問題も起こらず開場・開演された。司会にはやまだひさしと共にドワンゴ取締役の夏野剛が登場。共に登場予定であったひろゆきは、例によって遅刻し、開演後に登場。

いくつかある新発表の中で次回ニコニコ大会議が台湾で開催されるという発表を受け、ひろゆきは「僕(台湾には)行かないですよ」と返し、「今日は、動画サイトのニコニコ動画なのに、動画見れないんですよ。知ってました？トラブルで。」「本業をおろそかにして、そういうのやるのって僕間違ってると思うんです」等と発言。
これに返す形で夏野は、「それは遅刻の言い訳にならない」と一蹴した上で「いいじゃないココが盛り上がっていれば!」と発言した。

補足

本件ではプレミアム回線が特に繋がりにくく、一般回線に切り替えると視聴可能になった例が報告されている。特に１０時から１８時まではプレミアム回線は、ほとんど死亡していた。なお2011年ニコニコ大会議の終了と時を同じくしてプレミアム回線での視聴状況が改善されたことから「プレミアム回線のリソースを生放送に割いて使ったために不具合が生じたのではないか？」という憶測もなされ、より良い視聴状況を求めて月額を払っているプレミアム会員の中には有料会員が運営からないがしろにされたと感じるものいた。この件は後に運営長により公式に否定されている。（→リンク）

そもそも本件が起きる前から、ニコニコ動画では動画の接続失敗や回線の遅さなどが問題視されていた一方で、運営側はインフラの基本設備投資を始めとする十分な改善策を目に見える形で講じてこなかったという事実があった（※事実、ドワンゴ会長：川上量生でさえも、ニコニコ動画の黒字化はサーバー等の設備投資を極限までケチることで成立していると、その旨を認知した上での発言をしている）

その一方で、夏野氏が黒字化担当としてドワンゴ取締役に就任して以来、ニコニコ生放送勢、歌ってみた・踊ってみた・演奏してみた等「やってみた系」イベント広報重視、似非芸能プロダクション化して「ニコニコ大会議」の中身もそれに傾倒していく。プレミアム会員が利用するにあたり、一般より逆に繋がりにくいと嘆かれるまでに「設備投資をケチって」黒字化に腐心している割には、やってみた系イベントツアーに赤字覚悟で惜しみなく投入される資金。本件は日頃の運営の対応に不公平感・疑問を抱いていた一部のユーザーが、さらなる疑念を抱くきっかけになった模様。

追記：この件については2011年 2月6日、午後過ぎに本人からTwitterで謝罪の言葉が出された。

tnatsu 夏野剛 Takeshi Natsuno

はい。ごめんなさい。ユーザーさんあってのニコ動です。RT @weekly_utaran: @tnatsu あの場のノリで発言させたこととは思いますが、さすがに夏野さんほどの方が「いいじゃないココが盛り上がっていれば！」というのはさすがに頂けません。少なくとも失言に関しては率直に…

2月6日　1:13 PM

tnatsu 夏野剛 Takeshi Natsuno

大変申し訳ありませんでした。RT @luvxmina: @tnatsu 夏野さんもニコ動を大会議重視にしないで、その他の顧客満足を得られるように努力して欲しいと思います。

2月6日　12:32 PM

ドワンゴ会長である川上量生氏(kawango38)もこの一件について見解を出している。ちなみに、大会議への投資をやめたところでインフラ設備の改善費用に割り当てられないことや動画側のサーバー費用も生放送で増えているプレミアム会員費から捻出しないと構造的に無理だということが彼のツイートで言及されている。